1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

SQL Server ライセンス付き Windows EC2 を t3.medium に変更しようとしたらエラーになった話

1
Last updated at Posted at 2025-12-14

#はじめに

コストのため、AWS EC2 のインスタンスタイプを見直した際、
「c5.large → t3.medium 」に変更を試みました。

しかし、Windows Server の EC2 を t3.medium に変更しようとした際
次のエラーが発生し、インスタンスサイズの変更ができませんでした。

Microsoft SQL Server is not supported for the instance type 't3.medium'.

本記事では、こちらのエラーが発生する理由と
「SQL Server ライセンス付き AMI」特有の注意点 について、まとめまておきたいと思います。

■ SQL Server ライセンス付き AMI を使用していると t 系(t3 / t2 / t4g)に変更できない

エラーの原因は SQL Server ライセンス付きの Windows AMI を利用していたことでした。

AWS が提供する SQL Server ライセンス入り AMI は
次のような名称になっています:

Microsoft Windows Server 2019 with SQL Server Standard
Microsoft Windows Server 2022 with SQL Server Web
Microsoft Windows Server with SQL Server Enterprise

これら “SQL Server 同梱 AMI” は、
インスタンスの種類に厳しい制約があります。

❌ 変更できないインスタンスの例

  • t3.medium
  • t3.small
  • t3.micro
  • t2 シリーズ全般
  • t4g シリーズ(ARM)
  • c6a、m6a 系(AMD)

✔ 変更できるインスタンスの例

  • c5.large / c5.xlarge
  • c6i.large / c6i.xlarge
  • m5.large
  • m6i.large

SQL Server ライセンス付きで利用できる最小クラスは “large” 以上 になります。

■ なぜ SQL Server ライセンス付きだと制限されるのか?

SQL Server はライセンスが非常に厳しいソフトウェアで、
AWSでは以下の形で提供されています。

Windows Server + SQL Server ライセンス付き AMI の特徴

  • EC2 料金に SQL Server のライセンス料が含まれる
  • 利用できるインスタンスタイプが制限されている
  • vCPU / コアあたりのライセンス規約を守る必要がある

特に以下が理由です:

t 系(バースト型)は “CPU性能が可変” のため SQL Server のライセンス要件を満たせない

SQL Server Standard / Web / Enterprise は
「安定した CPU コア数」に対してライセンスを提供する前提になっています。

ところが、t 系は:

  • CPUクレジット制(安定したvCPU性能を保障しない)
  • バースト可能だが長時間持続できない
  • ライセンス管理上の計算が不可能になる

という理由で Microsoft が公式にサポートしていない みたいです。
そのため AWS も強制的に インスタンス変更を拒否 しています。

■ アンインストールしても制限が消えない理由

ここで発生した疑問:

「SQL Server をアンインストールしたら t3.medium にできるのか?」

答えは NO です。

理由:

  • SQL Server ライセンスの “属性” は AMI に埋め込まれる
  • 実際に SQL Server が動いているかどうかは関係ない
  • EC2 起動時に AWS がライセンス情報を参照して制限している

つまり、
バックアップ(AMI / スナップショット)から復元しても制限は残ったままになります。

■ 今後、同じ問題を避けるための確認ポイント

【1】AMI名を確認する

EC2 → 「詳細」→ AMI名

…with SQL Server Standard
…with SQL Server Web

この場合は SQL Server ライセンス付き です。

【2】ライセンス付きの場合の選択肢

対応方法 説明
① SQL Server なしの Windows で作り直す 最も柔軟。t 系も利用可能になる
② m5.large / m6i.large など “large以上” へ変更 ライセンス付きのまま使う場合の最適解
③ コストを下げるなら SQL Server ライセンスなし AMI へ移行 踏み台など SQL Server 不要な用途ではこれがベスト

■ まとめ

今回のエラー:

Microsoft SQL Server is not supported for the instance type 't3.medium'

は AWS ではなく SQL Server ライセンスの制約によるエラー でした。

  • SQL Server ライセンス付き AMI ではインスタンスタイプが制限される
  • t 系、a 系(AMD)は利用できない
  • 最小構成は large クラス以上
  • SQL Server を削除しても制限は消えない

踏み台や検証環境など、SQL Server が不要な用途では
通常の Windows AMI に乗り換えることで自由にインスタンスを選べるようになります。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?