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AWS Security Hubを使った脅威監視の始め方

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Last updated at Posted at 2025-12-06

〜GuardDuty連携・EventBridge通知・検証方法までまとめ〜

AWS Security Hub と GuardDuty を組み合わせて、
AWS環境の脅威を統合監視し、Slack/メールへ自動通知する仕組みを構築した際の手順・検証内容をまとめました。

Security Hub/GuardDuty が初めての方でも、
検知→通知→対応の一連の流れ を理解できます。

📌 1. Security Hubとは?

AWS Security Hub は、AWS内の複数サービスから
セキュリティイベント(Findings)を統合管理するプラットフォーム です。

特に下記のサービスと相性がよく、実質 “セキュリティの司令塔” の役割になります。

連携サービス 役割
GuardDuty 脅威検知(攻撃・侵入の兆候)
Inspector 脆弱性スキャン
Config 設定変更・準拠性違反の検知
Macie S3 の機密データ検出

Security Hub は 自身では防御行為は行いません。
かわりに GuardDuty/Inspector などが検知したイベントを集約し、

  • 重要度(Severity)
  • 影響範囲(Resources)
  • 発生元サービス

などを横断的に管理しやすくなる仕組みです。

📌 2. Security Hub の有効化

AWSコンソール → Security Hub を開き、
[有効化]ボタンを押すだけで利用開始 できます。

※注意

初期画面には「委任された管理者アカウント」の設定項目が出ますが、単一アカウントでの利用なら設定不要です。
マルチアカウント統合(Organizations)を使う場合だけ設定します。

使用開始を押下
image.png

設定画面で有効化にチェックをいれる
image.png

これだけで設定が完了となります。
image.png

📌 3. GuardDutyとの連携(自動)

Security Hubを有効化すると、

  • GuardDuty
  • Inspector
  • Config

などのセキュリティサービスは 自動的に統合対象として登録 されます。

実際、Security Hub ダッシュボードの「セキュリティカバレッジ」で
GuardDuty が “カバーされています” と表示されていれば正常に連携済みです。

📌 4. サンプル検出(Sample Findings)の作成

Security Hubで検知の流れを確認するには、
GuardDuty のサンプル検出を利用するのが最も確実 です。


▶ GuardDuty 側でサンプル検出を作成

aws guardduty create-sample-findings \
  --detector-id <DETECTOR_ID>

※ 検知器ID(DETECTOR_ID)は下記で取得できます:

aws guardduty list-detectors

実行すると GuardDuty の「検出結果」に大量のテストイベントが生成されます。
※ これらはサンプルになります。

📌 5. Security Hub 側でサンプルを確認

Security Hub → 検出結果 にて次のようなイベントが現れます:

  • C2通信(Command & Control)
  • 不正APIコール
  • RDSに対する不正プロービング
  • 不審なDNS問い合わせ
  • IAM資格情報の窃取疑い
    など、GuardDuty の全Findingが Security Hub 側へ取り込まれます。

📌 6. EventBridge 経由で通知ルールを作成

Security Hub単体では通知機能は持たないため、
EventBridge → SNS → Slack/メール などの経路で通知します。


▶ EventBridgeルール作成(コンソール)

  1. EventBridge → ルール作成
  2. “イベントパターン” を選択
  3. 以下のような設定にする:
{
  "source": ["aws.securityhub"],
  "detail-type": ["Security Hub Findings - Imported"],
  "detail": {
    "findings": {
      "Severity": {
        "Label": ["HIGH", "CRITICAL"]
      }
    }
  }
}

重要度 High / Critical のみ通知 するフィルタです。


▶ ターゲットに SNS を設定

  • SNSトピック
  • メール通知 or Slack(Lambda)など
    を紐付ければ即時通知が可能になります。

📌 7. SNSメール通知の確認

EventBridge → SNS → メール のフローが正しく構成されていれば、
Security Hub 経由で GuardDutyの検知が メールで届きます。

大まかなメール例:

Finding Imported V2
An IP address that is associated with known malicious activity probed an RDS instance …
Severity: HIGH
Service: GuardDuty

📌 8. Security Hub を使った運用例(実務向け)

Security Hub+GuardDutyを導入しただけでは十分ではありません。
実運用にするには以下のようなルール作りが必要です。

▶ ① 即時対応するべき検知(Critical/High)

  • IAM資格情報漏えい
  • EC2からC2通信
  • RDSへの不審プローブ
  • API連打(ブルートフォース)

→ Slackまたはメールに即時通知
→ IAM無効化 / SG遮断 / インスタンス隔離 などを実施


▶ ② Medium以下は定期レビュー

  • 不審ドメインアクセス
  • 小規模な設定変更
  • スキャン試行
    → 月次レビューで問題ない
    → GuardDuty側のフィルタでノイズ削減しても良い

▶ ③ 最新の防御ルールへ反映

  • WAFへの遮断ルール追加
  • SGの改善
  • IAM権限見直し
  • Inspectorの脆弱性修正

Security Hubは 検知のハブ であり、
実際の防御は WAF / IAM / SG / Config が担当します。

📌 9. Security Hub・GuardDuty・他サービスの役割まとめ(図)

【外部トラフィック層】──▶ AWS WAF / Shield
     │
【ネットワーク層】──▶ GuardDuty(VPC Flow Logs / DNS)
     │
【ホスト層】──▶ Inspector(脆弱性診断)
     │
【データ保護層】──▶ Macie(S3 機密情報)
     │
【構成・準拠性層】──▶ AWS Config
     │
【統合管理層】──▶ Security Hub(Findings統合)
     │
【操作監査層】──▶ CloudTrail(API監査ログ)

📌 10. まとめ

本記事では Security Hub の導入から GuardDuty連携、
EventBridge通知、検証方法までを実際の操作ベースで整理しました。

✔ 押さえるべきポイント

  • Security Hub は 検知の統合ビュー
  • GuardDutyの Findings を自動取り込み
  • EventBridge + SNS で通知自動化が可能
  • High / Critical のみを通知し運用負荷を軽減
  • Slack/メールで実運用に組み込める

Security Hub を導入するだけで
AWSのセキュリティ監視が “見える化” され、優先順位づけも簡単になります。

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