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ジーズで人生変わる人、変わらない人

Last updated at Posted at 2017-12-22

もくもく会を楽しくするアプリケーションを作ろうと思っていたのですが、
間に合わなかったので、違うネタにしました。

世界を変えるギークになるために、入学したのに、
自分の人生すら、変わらなさそうなヒト(自分)のためにブログ書きます。

ジーズを卒業しても人生が変わらない原因

プログラミングスキルを身につける目的
1. サービスを作る(起業志向)
2. 個人で生きていける(フリーランス志向)

私の知り合いの中では、プログラミングの学習目的は上述した2つに集約される気がします。

数年前から、単純にプログラミング学習が流行っているというのもありますが、流行っている背景にには独立したいサラリーマン(非エンジニア)には、下記のようなスキル問題があるからなのでは?と考えています。

スクリーンショット 2017-12-20 14.13.13.png

ジーズに入学するほど意識の高い社会人が、なぜ、ジーズに通う前に人生を変えられないのかというと、企業内でのスキルは、独立しても市場価値が低い(喰っていけない)からなのが殆どではないでしょうか。

独立すると自分が持っているスキルの価値が低くなる(正しくは、本来の価値と向き合わされる)点については、プログラミングスキルについても同様です。しかしながら、「個人として稼げる年数の差」において、今のところプログラミングスキルに勝るものって、まだあまり存在しないような気がします。

つまり、Aの領域までプログラミング以外のスキルをあげるよりも、ジーズに通ってBの領域までプログラミングスキルを上げるという選択自体は、人生を変えるにあたって間違っていない選択だったと振り返ります。

問題は、ジーズ在学中にBの領域まで成長できる人が少ないことであり、それによって卒業後の進路がGGA入賞者を除いてブラックボックス化してしまう点にあると考えました。

自分の場合、どうすれば半年~1年でBの領域まで到達できたのだろうか…もう少し振り返ってみます。

プログラミングだけじゃ人生は変わらない

結論から言うと、人生を変えるためには、プログラミングは手段のそれ以上でもそれ以下でもないという当たり前の現実にいち早く対応することでした。

スクリーンショット 2017-12-20 14.28.32.png

人生をマジで変えていくためには、一回死ぬ必要があると思います。具体的には、上記の図の通りです。卒業制作にあたっては、イメージで卒業制作に取り組むと、そのまんま「卒業制作品」で終わってしまいます。(それ自体が目的の人はそれでおっけーまる!)

もし、その先に「そのプロダクトで稼いでいきたい」「そのプロダクトを武器に自分のキャリアを変えたい」という場合には、できるだけ早く、ジーズの外で、ジーズで身につけたスキルやプロダクトの市場価値を確かめたほうがいいと思います。

おそらく、偉そうに指摘してくる人間どもがいてクッソいらいらするのですが、それが現実なので、その改善点を怨念として卒業制作に注入します。これが、後述するサービスとビジネスの距離感を縮める作業であり、人生を変えたいなら、もっとやりこめたなぁと反省している部分です。

サービスと●●の距離感が人生を変える

GGAで入賞し、起業して人生を変えてるっぽく見えているヒトは、作ったプロダクト(以下、サービス)とビジネスの距離感が適切です。 この点、私はメンターのえふしんさんから「サービスとユーザーの距離感」を考えてアプリとしての発表にシフトしましたが、サービスとビジネスの距離感は開いてしまいました。(当時はそんなこと考えていなかったです。もっというと、サービスとユーザーの距離感すら考えていませんでした。できる言語・できる技術で、乗り切ろう。しか考えていなかった。)

具体的に言うと、アプリはマーケティングコストがかかります。ユーザーにとって使いやすい形がアプリ(サービスとユーザーの距離感)だとしても、自分の金銭的な力で提供できない可能性が高かった(サービスとビジネスの距離感)ということです。

使いやすいUIUXってどうなんだろう?今流行っているサービス、次にくるサービスって何だろう?そういうことを調べることももちろん大切ですが、あのサービスはアプリの方が便利だと思うのに、なぜWebだけなのか?といった視点で、今流行りのサービスを見るという視点を持っているだけで、人生を変えるプロダクトを、もっというと単なるプロダクトからサービスに昇華できると振り返ります。

喰っていく手段としてのプログラミングスキルとプロダクトであるならば、
サービスとビジネスの距離感、サービスとユーザーの距離感のバランス感覚、両方が大切でした。

人生を変えるために、どんな人になりたいか?誰に出会いたいか?

そうはいっても、卒業制作期間に突入しているし、ヒアリングや面談をする時間もないよぉーという方ももちろんいらっしゃると思います。打開策は、プレゼンの目的を自分に寄せていく作業だと考えています。

スクリーンショット 2017-12-20 14.50.44.png

個人的には、最近のピッチコンテスト(コンテスト)はつまらなくなりつつあるなと感じています。失敗を極力減らすために体系化することが異常に流行っているからです。

特にプレゼン構成については「誰の・どんな課題の…(以下略)」がど定番化されていますが、私はこれを否定しているわけではありません。これは論理的に内容を伝える上で不可欠です。

プレゼンには、2つの目的があると考えていて、1つ目は「観客に評価してもらうこと(投票してもらうこと)」、2つ目は「発表者自身の目的を達成すること」です。

つまらなくなりつつあるというのは、後者の「発表者自身の目的を達成すること」について発表者自身が軽視してしまっている点にあります。票を獲得することや、魅力的に思ってもらうことばかりに気を取られてしまい、他の発表者と似たり寄ったりな形式になってしまい、結果的に観客を退屈にさせてしまっている気がします。

自分らしさを大事にして、プレゼンを作ると、票が伸びなさそうでとっても怖いのですが、大切なことは、発表した後にどんな人だと思ってもらって、どんな人と出会いたいか?であり、ビジネスの魅せ方や技術の強みではないと思います。(個人的には、これを重視することでGGA3位とヤフー主催のハッカソンでもそこそこの狙い通りのプレゼンができたと思っています。)

ここでの目的は「資金調達」などの手段ではなく「ヒト」でいいと思います。理由は、GGA後に、「お金の匂いがするから近づいてきた人」「もっと違う何かに魅力を感じて近づいてきた人」を判別する審美眼を持っていないからです。

どんな人に出会いたいか?どんな人と思われたいか?(目的)を決めて、その人に興味を持ってくれそうなキースライド(見せる時間の長いスライド)に注力します。これが人生を変える打率の高いプレゼンだと考えています。

技術に精通している人に出会って、自分の人生を変えたいなら、たとえ素人がわからないとしても専門的な技術の話をしたほうがいいです。たとえ票が入らなくても。

技術力に自信がないけど、それでもエンジニアになりたいなら、技術に対する興味、楽しんでプログラミングができたことを話したほうがいいです。

こういう感じでプレゼンを作っていくと、前後にどんなにすごい発表をしてくる人がいても、自分のプレゼンが埋没することがありません。

人生を変えるには、「うるせぇな」精神が必要かも

結局、プログラミングを継続したり、継続してプログラミングを通じて人生を変えるにあたって、何が大事なのかなぁ〜と思うと、「ぁ?うるせぇーな」という自分を1割くらいはもっておくことだと思いました。

やったことのないプログラミングに取り組んでいるわけですから、エラーが出た瞬間に自信がなくなります。でも、「あーうるせーな…」って思って、黙って画面を30分見て、コードに対して「上から目線」でいけば継続できます。

即戦力やら目先の売上や業績に対してコミットする働き方をする社会人になると、成果が見えなくて不安になり、挫折しやすいメンタルになってしまっています。

プログラミング学習は遅効性が高いものなので、日々、遅効性や「わからなくて当たり前」に慣れる脳みそづくりが重要かなと思いました。

だから、そんなプログラミングを手段として世界を変えるなんて、普通に考えれば、即効性がなくて当たり前。自信なくて当たり前。

一方で、自信がなかったら、そりゃぁ自分の人生も変わらんなぁーって感じです。振り返って見れば。

とはいえ、プログラミングで人生を変わってきたっぽい

ジーズでプログラミングを学んでも、即戦力のプログラマー人材にはなれませんでした。
でも、わからないことに慣れる・調べて何とかする・わからないことに向き合うことに慣れたので、1人でもくもくできるようになれただけで、大きな前進でした。

また、卒業制作で自分の作りたいものに妥協しなかったら、良いチームメンバーに出会えましたし、GGAで入賞すれば投資家の方とお話する機会も得ることができましたし、ジーズで出会えた方とハッカソンに出場して入賞することもできました。

出資のお話もあったのですが、学習コストも原価も低くて、リスクが低いから、プログラミングを学んだのに、リスクの高い選択を選ぶのもなぁ〜と思ってしまい、起業については躊躇しました。(私は意識の低いカジュアル起業家になりたいので…)

2018年にはこれまで学んだことをハッカソン以外でも個人的にアウトプットして、この過渡期を超えていきたいなぁと思います。

(おわり)

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