概要
「その2」 からの続きです。
Xilinx Vivado で作成した、binファイル を mcsファイルへ変換、SOY2に書き込み、動作確認しました。
SOY2 は、SiTCPライブラリ (FPGA 用TCPライブラリ)を使用しているので、Ethernet を経由して書き込めて便利です。
bitファイル → mcsファイル変換
ユーザーガイド(ダウンロードページより入手)に GUI を使用した説明がありますが、
Vivado の Tcl Console からコマンドを実行したほうが簡単な気がします。
write_cfgmem -format mcs -size 8 -interface SPIx1 -loadbit {up 0x00400000 "soy2/soy2.runs/impl_1/SOY2.bit" } -checksum -force -file "soy2/soy2.runs/impl_1/SOY2.mcs"
ファイルのpathは、環境に合わせて変更し、Tcl Console で実行します。
SOY2.mcs ファイルに変換できます。
書き込み
SiTCP Utility(SiTCP関連ダウンロードページから入手) を使用して書き込みます。
SOY2 のデフォルトの IPアドレスは、192.168.10.16 です。
複数アドレスを割り当てられるので、エイリアス指定が便利です。以下では、192.168.10.100 を一時的に割り当てています。
sudo ifconfig en4 alias 192.168.10.100 255.255.255.0
SOY2 を、Ethernet ケーブルで接続します。
(ハブを介して接続しましたが、USB Ethernet アダプタなど使用して、直結でも大丈夫です)
SiTCP Utility を起動し、[読み込み]をクリックすることで、接続確認しました。
ユーザーズガイドに従い、書き込みます。
- ディップスイッチ(SW2)の 4番をON(Loaderモード)にして SOY2 の電源を投入。
- SiTCP Utility データ(TCP) タブをクリック
- 送信設定で、送信元に mcs ファイルを指定
- 受信ダイアログを開き、[受信開始]をクリック
- 送信ダイアログを開き、[送信開始]をクリック
- 受信ダイアログ [受信停止]をクリック
以上、で書き込み終了。
動作確認
ディップスイッチ(SW2)の 4番をOFF(User モード)にして SOY2 の電源を再度投入。
ディップスイッチ 2番をONにすることで、LEDが点滅することが確認できました。
サンプルソースを少し変更したものをインプリして、簡単な動作確認ができました。
今後は、SiTCPライブラリ を使ったデータ転送など試してみたいです。