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続けやすい社内LT会の作り方 〜30分でできる!カジュアルな技術共有のすすめ〜

Last updated at Posted at 2024-11-12

はじめに

「社内でLT会を始めてみたいけれど、続けられるだろうか?」
「皆忙しい中で、時間を割いてもらえるだろうか?」

社内で技術共有の場を作りたいと思いつつも、このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。本記事では、株式会社ダイアログが実践している「小さく始めて、無理なく続ける」LT会の運営方法をご紹介します。

設計の基本方針:小さく、カジュアルに

私たちが最も重視したのは、「継続できる形」を作ることです。具体的には、以下のポイントに注力しました。

1. 時間は30分

  • 隔週木曜の15:30〜16:00に開催
  • 発表10分×2名+質疑応答
  • 短時間なので予定が組みやすく、発表準備の負担も最小限

2. リモート開催

  • フルリモートのメンバーも参加しやすい
  • 移動時間が不要
  • 録画を共有することで、後から視聴も可能(資料として蓄積し、後のドキュメント化にも活用)

3. 持ち回り制

  • 毎回2名が発表し、負担を分散
  • 全員に発表の機会があり、聴講のみの参加もOK

運営のポイント

発表内容の指定はざっくり

持ち回りで発表をしていくにあたり、発表内容は
「技術」と「仕事」に関わることならなんでもOK!! としました。

個人的に学んでいる内容の発表や、カスタマイズ案件で遭遇した問題の対処法など

進行スケジュール

15:30 
 開始
 発表①(10分)
 質疑応答(5分)
    
15:45
 発表②(10分)
 質疑応答(5分)
16:00 終了

最小限の運営タスク

  • 発表順の管理(初回に抽選し、Slackで告知)
  • 当日の進行役
  • フィードバックフォームの共有(Googleフォーム)

運営自体も「小さく」始めることで、継続的な実施が可能になります。進行役の負担が少ないのもメリットです。

つまずきやすいポイントと対策

1. 発表者の急な予定変更

  • 発表順の変更や代打で柔軟に対応
  • 調整が難しい場合は、発表順を後ろに回す
  • 短時間のイベントなので、調整がしやすい

2. フィードバックの収集

  • Googleフォームで簡単に収集
  • 回答率を上げるために、事前共有とGoogle Meetのコメントで積極的に告知
  • フォームの項目は最小限に(回答者氏名、各登壇者への感想や疑問点など)
  • 数値評価(満足度など)はあえて除外

3. 参加率の維持

  • カレンダーへの定期予定の登録
  • 録画を共有し、後からでも視聴可能に

発展的な活用

このカジュアルなLT会は、より大きな技術共有の取り組みへの「入り口」としても機能します。

  • チーム内の関心事を把握
  • 詳細な勉強会のテーマ発掘
  • 新しい技術への興味喚起

効果と手応え

1. 技術共有のハードル低下

  • 発表への抵抗感が減少
  • 質問や議論がしやすい雰囲気の醸成

2. チームの相互理解

  • メンバーの関心事や取り組みの理解
  • 新しい技術のキャッチアップが容易に

3. コミュニケーションの活性化

  • 技術的な対話の増加
  • チーム全体での知見の共有

まとめ:小さく始めて、着実に育てる

勉強会を企画すると、つい多くの準備や作り込みをしたくなります。しかし、まずは「続けられる形」で始めることが重要です。私たちの例では、

  • 30分という短い時間設定
  • 2名の持ち回り制
  • シンプルな運営方法

これらの小さな工夫が、継続的な技術共有の文化づくりにつながっています。まずは小さく始めて、チームの状況に合わせて少しずつ改善していく。このアプローチで、あなたのチームに合った技術共有の場を作ってみませんか?

おまけ:現在検討中の改善案

  • テーマ別シリーズの企画
  • 録画アーカイブの活用方法の整理
  • より活発な質疑応答の促進

※本記事は、実際の運営経験に基づいて執筆しました。各組織の状況に合わせて、適宜アレンジしていただければ幸いです。

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