はじめに
ある日、WiFiがやたら遅くなりました。
- ページの読み込みが遅い
- 動画が止まる
- でも完全に切れているわけではない
最初は「回線が遅いのかな」と思っていましたが、
調べている中で traceroute というコマンドを知りました。
さらに調べていくと:
pingtraceroutemtr
など、似たようなコマンドがあることにも気づきました。
👉 結局どれを使えばいいのか?
この記事では、tracerouteを中心に、
これらのコマンドの違いと使い分けを整理します。
結論(先に)
まずこれだけ覚えればOKです:
| コマンド | 何が分かるか | 使う場面 |
|---|---|---|
| ping | 到達できるか / 遅いか | 最初の確認 |
| traceroute | どこで遅いか | 原因の切り分け |
| mtr | リアルタイムで監視 | 詳細調査 |
👉 ping → traceroute → mtr の順で使う
tracerouteとは
traceroute は、目的のサーバーまでの通信経路を表示するコマンドです。
traceroute google.com
👉 通信がどのルーターを通っているかを確認できる
出力例
1 192.168.1.1 1 ms
2 10.0.0.1 5 ms
3 203.xxx 200 ms
4 google.com 210 ms
見方(重要)
- 数字 = ホップ数(通過したルーター)
- ms = 応答時間
👉 どこから遅くなっているかを見る
WiFiが遅いときの判断
最初から遅い
1 192.168.1.1 100 ms
👉 家の中の問題(WiFi / ルーター)
途中から遅い
3 200 ms ←ここから遅い
👉 プロバイダや回線の問題
最後だけ遅い
最後だけ 300 ms
👉 相手サーバーの問題
pingとの違い
ping google.com
pingで分かること
- サーバーに到達できるか
- 通信の遅さ(レイテンシ)
例:
time=20ms
pingの弱点
👉 どこで遅いかは分からない
まとめ
| 観点 | ping | traceroute |
|---|---|---|
| 到達確認 | ○ | ○ |
| 遅延確認 | ○ | ○ |
| 経路確認 | ✕ | ○ |
mtrとは(実は一番強い)
mtr(My Traceroute)は、
pingとtracerouteを組み合わせたようなツールです。
mtr google.com
何が違うのか
- リアルタイムで更新される
- パケットロス(loss)が見える
- 平均値なども表示される
出力イメージ
HOST: xxx Loss% Avg Best Worst
1. router 0.0% 1ms 1ms 2ms
2. isp 5.0% 100ms 20ms 200ms
👉 どこでロスが発生しているか分かる
使い分け(実務)
① まずはping
ping google.com
👉 生きてる?遅い?
② 次にtraceroute
traceroute google.com
👉 どこが遅い?
③ 深掘りでmtr
mtr google.com
👉 不安定な箇所はどこ?
注意点
-
* * *は応答しないだけ(問題とは限らない) - ICMPがブロックされることがある
- VPN使用時は経路が変わる
まとめ
- ping → 生死確認
- traceroute → 経路と遅延の可視化
- mtr → リアルタイム分析
👉 「遅い」を分解して考えるのが重要
おわりに
今回、WiFiが遅いことをきっかけに調べましたが、
「どこが悪いのかを切り分ける」
という視点が一番重要だと感じました。
なんとなく「回線が遅い」と思うのではなく、
ツールを使って原因を特定できると一気に理解が進みます。