はじめに
ここでは自分の信頼についての考え方をお披露目していこうかと思います。これは、自分だけでなく、民主的な合意形成アルゴリズムなどでも使われている考え方だと思うので、そこら辺をご周知ください。それと、僕が作ったAoiも、この考え方に基づくものです。
だれかを信頼するということ
よく、ブロックチェイン技術について「どこに惹かれたのか」と聞かれたときに色々ありすぎて、数分じゃとても語りきれそうにないことがあります。そのとき「人に対しての信頼から、コード、というかシステムの設計を信頼するだけでいいところです」と愚直に答えると「でも性善説に沿っているんじゃないか」と言われます。確かにPoWは51%攻撃ができるし、答え方に困ります。というか質問に対する僕の答え方が悪いんですが。それもあって、書いときます。
Satoshiはたぶん、性善説をあんまり考えてないと思います。単純にとあるシステムにおいて、信頼の対象が一人であるより、信頼の対象が複数いたほうが、システム全体としての信頼性は向上するという考え方ではないかと思います。Bitcoinの場合、一人が持つ計算処理能力より、複数の人が持つ計算処理能力が大きいと考えて、計算処理能力を元にして信頼性を分散させたのではないかと思います。
まあでも、現実的には、マイニングプール等が信頼性の主権を握ってるんですがw こっちでみれます。
最近の一年、unknown、つまりプールに属さないマイナーが、約3.6%しかいない。この図を見ると、本末転倒(というか、上位4つのプールが協力したら51%超える)じゃねーかwとか思ったりする。今、この状況でBitcoinを持ちたいとは思えないです。なんか、残念、というか悲しいです。資本主義社会なので仕方ないと割り切ってしまえばそれはそうなんですが、割り切りたくもないなあ。
Aoi
既存のSSO技術は、アプリ側が信頼する対象は単一。Aoiは複数。それも、信頼の対象はアプリ側が決定できる。
さいごに
信頼、難しいです。例えば、どれくらいの数のノードがいると、対象が単一の信頼より信頼性が高まるのか、とか、条件的な面が、よくわかりません。あたりまえですね。抽象的すぎるんですから。具体的な問題においてにのみ、わかるんだと思います。信頼学とでも名付けましょう。面白そうです。すでにある分野でカバーされているのかもしれませんがw
間違ったこと言ってたり、(俺 or わたくし)はこう考える!というのがあったらぜひお願いします。
P.S 1
有名な方が書かれている記事で、ID暗号でも相手への信頼を下げるためにpolitically decentralized な、こんな方法が存在するみたいです。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1508/25/news003.html
界隈じゃわりとメジャーな考え方なのかも。
P.S 2
今ボケーっと記事読み返してたら、なんかちょっとズレてるんじゃないかと思ってきたので。Bitcoinのシステムとして備わっている悪意抑止機能
- 信頼の分散
- インセンティブの合致
他にもあるかな?
1は上に書いてたやつだから省略。
2は
「大半のBitcoinのネットワークに計算処理能力を貸してる人は、Bitcoinが欲しいから。だからその人たちがシステムを壊すようなことをするのはないよね」
「たとえ一握りのサイコパスがいたとしても大半はインセンティブに沿って動くだろう」
そうでした、そうでした。Bitcoinは計算能力の分配と、 ネットワークへ正しい行いをすることで得られる利益があるのでした。
であれば、信頼の分散しかないシステムの場合、カオス?
ということで、信頼の分散という性質しか持ち合わせていないAoiはカオスなのかな。Aoiの場合...正しい結果を返さないことで信頼が下がるっていうペナルティは各自で作れるかもしれないけど。 Aoi、結局、正しく働くことで「ネットワークへ正しい行いをすることで得られる利益」に繋がり得るのか。まあでも、弱い気もする。
ちょっと待って。Bitcoin、ネットワークを攻撃することでトランザクション書き換えできてBitcoinを不正に入手できるじゃん。それって結局、インセンティブとしては抑止機能果たしてねーなw何やったんや、疲れてる状態で編集機能を押しちゃうとダメ。まあちょっとした思考ログとしておいときます。
PoSは2を考慮してんのか。ただ、PoWでも、ハッキングされたらそれなりに通貨の信頼は落ちるわけで、となるとハッキングをしたい人は(Bitcoinがほしいのではなく、)結局Bitcoinを殺したい一部のサイコパスなわけだ。
無意識領域から意識領域に情報を持ってくるの、タイヘンダ。。。