はじめに
IT業界では、新しい技術やサービスの登場に伴い、多様な資格試験が増えており、全体像を把握するのが難しくなっています。
この記事では、どのようなIT系の資格があるか、自身で取得したものを中心に紹介していきます。
資格取得の目的・メリット
- スキルアップ
- 資格化されているものは体系的に学びやすい
- 目標が明確で取り組みやすい
- スキル証明
- 「これが出来ます」というのを示しやすい
- 継続して勉強していることのアピールにもなる
- キャリアアップ・給与アップ
- 昇給や昇進、転職のアドバンテージになる可能性があります
- 会社によっては報奨金や資格手当があります
自己紹介
主にバックエンドエンジニアとして、IT業界で10年以上働いています。
今まで取得して資格は以下のようなものがあります。
- 情報セキュリティスペシャリスト
- データベーススペシャリスト
- エンベデッドシステムスペシャリスト
- AWS Certified Solutions Architect - Professional
- AWS Certified DevOps Engineer - Professional
- GCP Associate Cloud Engineer
- Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8
- Oracle Certified Expert, Java EE 6 Web Component Developer
- HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 / 2
- UMTP-L3
- Certified SAFe 5 Scrum Master
etc...
資格の種類
資格は大きく分けて、「国家資格」「民間資格」の2つがあります。
国家資格
知名度や信頼度としては、一番高いものになります。
言語や製品に依存しない知識を得られるため、万人におすすめできます。
例:
- 情報処理技術者試験
- 技術士
- ウェブデザイン技能検定
民間資格
プログラミング言語や特定の分野に特化した知識を証明できます。
知名度や信頼度は提供団体に依存します。
有効期限が設けられている場合が多く、数年ごとの再受験が必要となります。
例:
- LPIC/LinuC
- HTML5プロフェッショナル 認定
- G検定
ベンダー資格
民間資格の中でも、製品やサービスの提供企業が自社製品のユーザーに対して技術を認証することを目的としています。
クラウド系の資格などは考え方など応用が効く部分もありますが、基本的には製品に特化したものとなります。
例:
- AWS認定試験
- シスコ認定試験
- Salesforce 認定資格
各資格の難易度
受験者のバックボーンにもよるので単純な比較はできませんが、
主観では、以下の順番で難易度が高くなります。
- 技術士 (超難関)
- 情報処理技術者試験:高度試験
- 民間資格:Professionalなど最上位
- 情報処理技術者試験:応用情報処理技術者
スキル標準ユーザー協会がITSSレベルと資格のマッピング表を公開しており、これも一つの目安となります。
また、どんな種類の資格があるのかを見るのにもおすすめです。
https://lpi.or.jp/doc/ISVMap.pdf
オススメ資格の紹介
知名度・汎用性を重視しして、オススメできる資格を紹介します。
情報処理技術者試験
ITについての汎用的な知識を体系的に学ぶことができます。
特徴としては、
- 国家資格であり、他の資格と比べて知名度は圧倒的に高い
- 民間資格と比べて受験料が安い (執筆時点で7,500円)
- 高度試験は細かくカテゴライズされており、自身のキャリアにあったものを選択することができる
- 応用情報技術者以上は、春と秋の年2回開催
LPIC/HTML5 Professional
LinuxやHTMLの知識はソフトウェア開発をする上で必須と言えます。
ベースの知識を深めるために取得しておいて損はありません。
Oracle Certified Java Programmer (他、言語系の資格)
プログラミング言語系の資格は1つ取っておくと良いです。
1つの言語を網羅的に学んでおくと、他の言語にも応用が効きやすくなります。
AWS認定試験
ベンダー資格は、基本的にその製品を使っている場合のみ、必要に応じて取得すれば良いです。
例外的に、AWS認定資格は以下の理由からおすすめできます。
- クラウド系に共通する思想を体系的に学ぶことができる
- クラウドの知識自体がほぼ必須になってきている
- AWSが積極的にプロモーションを行なっており、ベンダー資格の中では圧倒的に知名度が高い
- 一時期と比べると落ち着いてはきたものの、世間的な需要が高く評価されやすい