はじめに
タイトルの通り、勉強会を根付かせるきっかけとして「プログラマが知るべき97のこと」を紹介します。
- チーム内に勉強や読書の習慣を根付かせたい
- 勉強会やってみたいけど何から始めたら良いかわからない
という思いのある方は参考にしてみてください。
「プログラマが知るべき97のこと」とは
この本は、世界中で活躍するプログラマによる97本のエッセイ集です。
各章が1ページくらいの分量で独立しており、短時間で読めるのが特徴です。
そして、無料で公開されているため、コストをかけずに始めることができます。
「プログラマが知るべき97のこと」をおすすめする理由
勉強会の題材として、「プログラマが知るべき97のこと」をおすすめする理由を記します。
あくまで、題材に迷っている人へのおすすめなので、やりたい書籍があるのであれば、そちらを優先してください。
無料で読める
前述の通り無料で読めるため、人数分の本を用意する必要がありません。
本を買ってもらったり、買ったりしなくても始められます。
1章が区切りよく短い
エッセイ集なので、1つが1ページくらいのサイズで短いです。
これは、輪読形式で読んでいくのにやりやすい形式です。
プログラマ以外にも通じる話が多い
「プログラマが知るべき」とはなっていますが、システム開発全般だったり、ビジネス全般に通じる話も多く、様々な立場の人が参加しやすくなります。
たとえば、ボーイスカウトルールでは、
ボーイスカウトには大切なルールがあります。それは、「来た時よりも美しく」です。たとえ自分が来た時にキャンプ場が汚くなっていたとしても、そしてたとえ汚したのが自分でなかったとしても、綺麗にしてからその場を去る、というルールです。そうやって、次にキャンプに来る人達が気持ちよく過ごせるようにするのです(このルールは元々、ボーイスカウトの父と呼ばれるロバート・スティーブンソン・スミス・ベーデン=パウエルの「自分が最初に見た時よりも、世界をいい場所にすべく努力しよう」という言葉から来ています)。
というボーイスカウトのルールにならい、
「モジュールをチェックインする際には、必ずチェックアウト時よりも美しくする」
のを心がけよう。といったことが語られます。
この辺りは、どんな仕事にも言えることですね
勉強会の進め方
実際に以前チームで実施した際に進めたやり方を紹介します。
もちろん、やりやすい・続けやすい形式で実施するのが重要ですので、
アレンジしたり別のやり方で実施しても構いません!
時間と担当を決める
夕会があったため、そこで15分ほど時間をとって実施しました。
また、担当の順番も決めます。決めた順番でローテーションしていきますが、都合次第で入れ替えてもらっても構いません。
本の共有
全員が無料でアクセスできるため、リンクを共有して各自で読んでもらう形式が適しています。
各回の進め方
- 担当者が好きな章を選び、事前に読んでおきます (頭から読んでいくよりも、興味のあるトピックを探す動作が入るため、効果的だと考えました)
- 担当者がその章の内容について、勉強会の中で説明します
- 担当者がその章を読んだ感想、意見、共感した部分などを共有します
- チーム全員でディスカッションします (意見が出なければ、ファシリテーター(本記事を読んでいるアナタ!)が意見をいったり、水を向けたりしましょう)
- 次の担当者にバトンタッチして終了
基本的にこれを毎日繰り返していきます。
実際に実施しての感想
かなり前ですが、私のチームでもこの本を使った勉強会を実施しました。
当初、勉強の習慣がなかったりモチベーションが低いメンバーもいたため(シツレイ)、不安がありましたが、呼びかけてみると予想以上に多くのメンバーが参加してくれました。
その後も不定期に勉強会を継続できているので、成功したと言えるかと思います。
「うちのチームではきっと無理...」という人も、案外きっかけが無いだけで呼び掛ければ乗ってくれる人も多くいると思います。諦めずに思い切って実施してみましょう。
まとめ
「プログラマが知るべき97のこと」を活用した勉強会は、コストが低く始めやすいだけでなく、継続もしやすいのが魅力です。特に、勉強会をこれから始めたいと考えているチームにオススメです。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ試してみてください!