ハッカーがターミナル越しにプログラミングしていくシーンが出てくる映画は面白いですよね。僕はソーシャルネットワークとか MATRIX なんかが好きです。
そんな映画に出てくるハッカーの気分を味わえる hollywood というフェイクアプリを見つけたので、紹介します。
hollywood とは
GitHub - dustinkirkland/hollywood
hollywoodは、起動するとランダムにペインを分割し、それぞれのペインで hollywood で定義してあるコマンドをランダムに起動することができます。
その画面上では特に作業はできないフェイクアプリですが、目まぐるしく画面が切り替わっていく様は圧巻です。
画面イメージ
hollywood を実行すると、このように数秒ごとに十数枚のペインが何度も切り替わります…!
また、hollywood 作者の Dustin Kirkland さんの YouTube 動画を観るのもイメージが湧きやすいと思います。
Hollywood Technical Melodrama -- There's an app for that on Ubuntu in Byobu! - YouTube
インストール・利用方法
hollywood のインストール方法を調べたところ、大きく分けて Ubuntu を使う場合、 Docker を使う場合という2パターンありました。
Ubuntu
hollywood はもともと Ubuntu 向けの仮想端末である Byobu 上で動くアプリということで、Ubuntu であれば apt でインストールできます。
$ sudo apt install hollywood
上記コマンドでインストールできない場合は、リポジトリ登録してからインストールします。
$ sudo apt-add-repository ppa:hollywood/ppa
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install byobu hollywood
起動は下記コマンド一発でOKです。
$ hollywood
停止は CTRL+C
でできます。
Docker
Ubuntu 以外の OS の場合は、hollywood 用の Docker を準備してくだった方がいるようなので、そちらを使うのがお手軽です。
docker をインストールした状態で、下記コマンドを実行します。
$ docker run -it jess/hollywood
同じく停止は CTRL+C
でできます。
hollywood で使われているコマンド
hollywood で実行されているコマンドは下記で確認できます。
それぞれのコマンドをざっと調べてみました。そのままコマンドを実行しているのもあれば、すこし加工したコマンドもあって面白いです。
個人的には cmatrix
というコマンドが存在するんだ…!とワクワクしました。
コマンド | 概要 |
---|---|
apg | パスワードジェネレーター |
bmon | 送受信パケット状況を表示 |
cmatrix | 映画 MATRIX のエフェクト |
code |
/usr 以下のプログラムファイル内容を出力 |
errno | 直近に発生したエラー番号 |
hexdump | バイナリデータを出力 |
htop | プロセスビューアー |
jp2a | jpg画像をアスキーアートに変換する |
logs |
/var/log 配下のログを出力 |
man | コマンドマニュアル |
mplayer | 音楽プレイヤー |
speedometer | ネットワークトラフィックをグラフ表示 |
sshart | ssh公開鍵作成をアート表示 |
stat | ファイルの属性や日付を表示 |
tree | ディレクトリ構造をツリー表示 |
終わりに
直接作業が便利になるわけではないかもしれないですが、気分転換にこんなフェイクアプリも触ってみると面白いなと思いました。知らないコマンドにも出会えてよかったです。