Windows 11でClaude DesktopとClaude Codeが完全連携した開発環境を最短でセットアップする方法を紹介します。
🚀 はじめに
「WindowsでもClaude Codeを使いたいけど、設定が複雑そう...」
そんな悩みを抱えているWindows 11ユーザーの皆さん、実はたった3つのステップで解決できます!
💡 この記事で実現できること
- 🤖 Windows環境でAIエージェントが作れます
- ⚡ WindowsのWSLでClaude Codeを実行
- 🪟 Claude DesktopからWSL経由でClaude Codeを自動呼び出し
- 🔄 ファイル編集の安全ワークフロー(確認→承認→実行)
📋 30分で完了!3つのステップ
- WSL2 + Ubuntu環境の構築
- Claude Codeのインストールと認証
- Claude Desktop設定ファイルの編集
難しいコードは一切書きません。 設定ファイルをコピペするだけです!
🪟 前提条件
システム要件
- Windows 11 (Home/Pro)
- 8GB以上のRAM (16GB推奨)
- 20GB以上の空き容量
必要なアカウント
-
Anthropic Claude アカウント(無料ライセンスでもOK)
※無料アカウントの場合、Claude Code利用のためにAPIアカウントの作成が必要です。
※Claude Maxライセンス(月額$100または$200)の場合、レート制限はありますが定額利用が可能なため、よく使う方はお得です。
ステップ1: WSL2環境の構築
1-1. WSL2のインストール
PowerShell(管理者権限) で実行:
# Ubuntu 22.04をインストール
$ wsl --install -d Ubuntu-22.04
完了後、再起動が必要です。
1-2. Ubuntu初期設定
再起動後、Ubuntu 22.04が自動起動します:
# ユーザー名とパスワードを設定(例)
Username: myname
Password: mypassword
# システム更新
$ sudo apt update && sudo apt upgrade -y
1-3. WSL最適化(オプション)
Windows側で %USERPROFILE%\.wslconfig
を作成:
[wsl2]
memory=4GB
processors=2
設定後、WSLを再起動:
$ wsl --shutdown
$ wsl
ステップ2: Claude Codeの環境構築
2-1. Node.jsのインストール
WSL内で実行:
# Node.js 22のインストール
$ curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_22.x | sudo -E bash -
$ sudo apt-get install -y nodejs
# バージョン確認
$ node -v
# v22.16.0 が表示されればOK
2-2. Claude Codeのインストール
# Claude Codeをグローバルインストール
$ npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# インストール確認
$ claude --version
# 1.0.3 (Claude Code) が表示されればOK
ステップ2-3: APIアカウントの作成
(無料アカウントユーザー向け)
Claude Maxライセンス($100/$200)をお持ちの方は、このセクションをスキップしてください。
- Anthropic Consoleにアクセス
- https://console.anthropic.com にアクセス
- Sign Up をクリック
- 既存のClaude.aiアカウントでログイン、または新規アカウント作成
- 支払い方法の設定
⚠️ 重要:APIアカウントは従量課金制です
- ダッシュボードで Billing → Add Credits をクリック
最低$5のデポジットが必要 - クレジットカード情報を入力
Auto-reload(自動チャージ)の設定を確認
料金の目安:
Claude Sonnet 4:約$3/100万トークン(入力)
一般的な使用量:月$5-20程度
- APIキーの作成
- API Keys セクションに移動
- Create Key をクリック
- キー名を入力(例:claude-code-key)
- Create Key で作成
- ⚠️ APIキーをコピーして安全な場所に保存
再表示できないため、必ずコピーしてください
- 使用量制限の設定(推奨)
- Settings → Usage Limits に移動
- Monthly spend limit を設定(例:$50)
- Save で保存
これにより予期しない高額請求を防げます。
2-4. Claude Codeの認証
# claude codeのログイン認証
$ claude login
# 無料ライセンスの場合は、1を選択し、ステップ2-3で作成したAPIキーを入力します
# Maxランセンスの場合は、2を選択すると認証先のURLが出力されますので、
# URLをコピーしてホスト側のブラウザでアクセスして認証します
2-5. 重要:Claude Codeのパス確認
# Claude Codeの正確なパスを確認
$ which claude
結果例:
/home/myname/.nvm/versions/node/v22.16.0/bin/claude
このパスをメモしてください。後で使います。
ステップ3: Claude Desktop設定
3-1. Claude Desktopのインストール
Windows側で実行:
- https://claude.ai/download にアクセス
- Windows版をダウンロード
- インストーラーを実行
- Anthropicアカウントでログイン
3-2. 設定ファイルの編集
Claude Desktopで設定ファイルを開く:
- Claude Desktopを起動
- 左上メニュー → File → Settings
- Developer → Claude Settings - Configure
3-3. 設定内容のコピペ
設定ファイルに以下をコピペ:
{
"systemPrompt": "ファイル編集時は必ず事前確認を行い、ユーザーの承認を得てから実行してください。",
"mcpServers": {
"claude-code": {
"command": "wsl",
"args": [
"-e",
"/home/myname/.nvm/versions/node/v22.16.0/bin/claude",
"mcp",
"serve"
],
"env": {}
},
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@modelcontextprotocol/server-filesystem",
"C:\\Users\\%USERNAME%\\Desktop"
],
"env": {}
}
}
}
🔑 設定のポイント
A. パスの書き換えが必要
"/home/myname/.nvm/versions/node/v22.16.0/bin/claude"
ここを、ステップ2-4で確認したパスに変更してください。
B. ユーザー名の確認
WSL内で確認:
$ whoami
# 結果: myname
この結果に合わせて設定を修正:
"/home/【ここをwhoamiの結果】/.nvm/versions/node/v22.16.0/bin/claude"
3-4. 設定の保存
- Ctrl + S で保存
- Claude Desktopを再起動
🎯 動作確認
テスト方法
Claude Desktopで新しい会話を開始し、以下を入力:
利用可能なツールを教えてください
成功例
以下のようなツールが表示されればOK:
- Claude Code関連のツール
- ファイルシステム操作
- その他のMCPツール
実際の使用例
C:\Users\myname\Desktop にある test.txt ファイルの内容を確認して、
新しい行を追加してください。
Claude Desktopが以下の流れで動作します:
- ファイル内容を確認
- 変更内容を提案
- あなたに承認を求める
- 承認後に編集実行
🔧 よくある問題と解決法
問題1: claude コマンドが見つからない
症状: claude: command not found
解決方法:
# WSL内でパスを再確認
$ which claude
# パスが表示されない場合は再インストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
問題2: Claude Desktopがツールを認識しない
症状: ツール一覧に何も表示されない
解決方法:
- 設定ファイルのJSONが正しいか確認
- パスが正確か確認
- Claude Desktopを完全に再起動
JSON確認ツール: https://jsonlint.com
問題3: WSLが起動しない
症状: WSLコマンドが動作しない
解決方法:
# WSLの状態確認
$ wsl --list --verbose
# 必要に応じて再起動
$ wsl --shutdown
$ wsl
問題4: 認証エラー
症状: Claude Codeの認証が失敗する
解決方法:
# 認証情報をリセット
claude logout
claude
# 認証を再実行
🌟 参考リソース
公式ドキュメント
- Claude Desktop: https://claude.ai/download
- Claude Code: https://docs.anthropic.com/claude-code
- WSL2: https://docs.microsoft.com/windows/wsl/
サンプルプロジェクト
-
unified-diff-mcp: https://github.com/gorosun/unified-diff-mcp
- 差分可視化の実装例
- Windows環境での動作確認済み
関連記事
- 基本編: Bunで高速MCPサーバーを構築する方法
🎯 まとめ
✅ この記事で実現したこと
- 🪟 Windows 11での完全なClaude Code環境
- 🔄 Claude DesktopとClaude Codeの完全連携
- ⚡ WSL2による高速な処理環境
- 🛡️ 安全なファイル編集ワークフロー
🚀 重要なポイント
- 設定が全て: 特にClaude Codeの正確なパス設定
- 段階的確認: 一つずつ動作確認しながら進める
- WSL活用: Windows環境でもLinux同等の開発体験
📈 次のステップ
- より高度なMCPサーバーの追加
- チーム開発での活用
- カスタムツールの作成
Windows環境でのAI駆動開発の第一歩を踏み出しましょう!
この記事が役に立ったら、❤️をお願いします!設定でわからないことがあれば、お気軽にコメントでお聞かせください。
Happy Windows Coding! 🪟💻