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VimAdvent Calendar 2019

Day 8

Vim本体だけでHTTP通信してみた話

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こんにちわ、ゴリラです。

Vimを使っているみなさんは、channel機能はご存知でしょうか?
channelを使用することで、他のプロセスと通信することができます。通信はTCP/IPプロトコルで行われます。

本記事はchannel機能を使って、HTTP通信をしてみた記事になります。(HTTPについては解説しません)
curlといった外部コマンドに頼らなくても簡易なGETなら、Vim本体だけで行うことができます。

では、早速解説していきます。

デモ

こんな感じです。
http.vim.gif

チャネルについて

channelRAWNLJSONJSといった通信フォーマットがあります。
JSONなら送信したメッセージがJSONに変換されます。例えばhello gorillaを送信した場合、[1, "hello gorilla"]に整形され送信できます。
RAWならテキストがそのまま送信することができます。HTTPの実態はプレーンテキストなので、今回はRAWを使用します。
詳細は:h channelを参照してください。

チャネルを開く

ch_open関数を使用します。
let channel = ch_open("localhost:80", {"mode": "raw"})だけで接続できます。
echo ch_status(channel)でチャネルの状態を確認できます。openは接続中、closeは接続終了を指します。

リクエストを送信

チャネルに対して送信するにはch_sendraw()関数を使用します。これはテキストをそのまま送信する関数になります。
レスポンスはコールバック関数を使用することで受け取ることができます。

HTTPのGETリクエストをチャネルで送信処理は次になります。

func! MyHandler(channel, msg) abort
    new RESPONSE | set buftype=nofile
    call setline(".", a:msg->split("\r\n"))
    nnoremap <buffer> <silent> q :bw!<CR>
endfunc

let s:get_request = "GET / HTTP/1.1\r\nHost: localhost\r\n\r\n"

call ch_sendraw(channel, s:get_request, {'callback': "MyHandler"})

ch_sendrawの第2引数は送信したいテキスト、第3引数はコールバック関数MyHandlerを設定します。
MyHandlerでは新たなバッファを作成して、受け取ったレスポンスをバッファに書き込んでいます。

Dockerのコンテナ一覧を取得

このやり方をちょっとだけ応用して、Dockerのコンテナ一覧を取得することもできます。
ch_openでDockerのサーバーを指定してs:get_requestGET /containers/json?all=1 HTTP/1.1変えるだけです。

http-vim-container.gif

Macの場合はsocat TCP-LISTEN:80,reuseaddr,fork UNIX-CONNECT:/var/run/docker.sockという感じでソケット通信をTCPに変換してからやってみてください。

まとめ

以上、とても簡単ですがVim本体だけでHTTP通信をしてみました。
興味あるかたはぜひ試してみてください。

サンプルコードはこちらに置いてあります。

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