Hexabase Flutter SDKの使い方（データストアの検索） #Flutter

Hexabase（ヘキサベース）は企業向けのBaaS（Backend as a Service）を提供しています。認証やデータストア、ファイルストレージ、リアルタイム通知などの機能があり、企業向けのシステム開発に必要な機能をまるっと提供しています。

APIはREST APIとGraphQLを提供しています。そのAPIをラップしたSDKも開発を進めています。SDKは現在、TypeScriptとDart向けに開発しています。Dart向けのSDKは、もちろんFlutterでも利用できます。

この記事ではFlutter SDKについて、インストールとアプリケーションの作成・更新・削除の方法について解説します。

パッケージとソースコード

パッケージはpub.devで公開しています。

ソースコードはGitHubにて公開しています。ライセンスはMIT Licenseです。

インストールは dart pub get で行えます。

dart pub get hexabase

SDKをインポートします。

import 'package:hexabase/hexabase.dart';

まずインスタンスを作成します。

var client = Hexabase();

別なファイルで再度インポートした場合には、以下でインスタンスを取得してください。

var client = Hexabase.instance;

まず登録しているデータストアを取得します。そのため、最初にデータストアを管理するプロジェクトを作成します。

var project = client.project(id: "PROJECT_ID");
var datastore = project.datastore(id: "DATASTORE_ID");

データストアからデータを取得する際には items メソッドを使います。

var items = await datastore.items();

データストアから、検索結果数を含めて取得する際には itemsWithCount メソッドを使います。

var response = await datastore.itemsWithCount(query: query);
// response.count 結果件数
// response.items 取得されたデータ

検索条件を利用する場合にはクエリーを取得してください。

var query = datastore.query();

例えば最初の10件を取得する場合には、次のように指定します。

query.page(1).per(10);

他にも様々な条件が指定できます。

検索条件としては以下を用意しています。

条件	メソッド	例
=	equalTo	query.equalTo('name', 'value')
!=	notEqualTo	query.notEqualTo('name', 'value')
>	greaterThan	query.greaterThan("price", 100)
>=	greaterThanOrEqualTo	query.greaterThanOrEqualTo("price", 100)
<	lessThan	query.lessThan("price", 100)
<=	lessThanOrEqualTo	query.lessThanOrEqualTo("price", 100)
== "A" and == "B" and == "C"	inArray	query.inArray("name", ["A", "B", "C"])
!= "A" and != "B" and != "C"	notInArray	query.notInArray("name", ["A", "B", "C"])

これらは組み合わせて利用できます。

query
	.greaterThan("price", 100)
	.lessThan("price", 200)
	.equalTo("name", "value");

そして items や itemsWithCount にてquery引数として指定します。

var items = await datastore.items(query: query);

Hexabase Flutter SDKを使えば、複雑な条件を使ったデータ取得も容易に実現できます。ぜひお試しください。

Dart SDKはFlutterでも利用できます。Flutterで使えると言うことは、iOS/Androidといったスマートフォンアプリやタブレットアプリはもちろん、Webやデスクトップアプリ開発でも利用できます。ぜひHexabaseをDart SDKとともに活用してください。