Hexabase（ヘキサベース）は企業においても安心して利用できるBaaS（Backend as a Service）を提供しています。多くのBaaSがそうであるように、主にフロントエンド開発者に利用してもらいたいと考えています。そこで現在、TypeScript SDKの開発が進められています。

この記事ではHexabase TypeScript SDKのインストールと、グループの使い方を紹介します。

インストール

インストールはnpmやyarnを使って行います。

# npmの場合
npm install @hexabase/hexabase-js

# yarnの場合
yarn add @hexabase/hexabase-js

インポート

インポートすると、 HexabaseClient というオブジェクトが取得できます。

import { HexabaseClient } from "@hexabase/hexabase-js";

HexabaseClientを初期化します。

const client = new HexabaseClient();

Hexabaseでは業務利用を想定しているため、利用する際に認証情報が必須になります。最初はメールアドレスとパスワードで認証し、その後はトークンを使ってGraphQLにアクセスします。 client を使って処理します。

初回の認証は次のようになります。emailとパスワード、またはトークンが必須です。

await client.login({email, password, token});

後はこの client に対して処理を行います。

グループはユーザーをまとめて管理する機能です。また、グループには子グループを作成でき、ツリー構造で管理できます。

なお、すべてのユーザーは1つ以上のグループに所属している必要があります。

グループはワークスペースの下で管理されます。

// ワークスペースを設定
await client.setWorkspace('demo');
// グループを取得
const groups = await client.currentWorkspace.groups();

なお、通常は groups[0] にデフォルトグループ「ワークスペース」が入っています。

新しいグループを作成するには、 group に対して save メソッドを実行します。

const group = await client.currentWorkspace.group();
group
	.set('name', 'test group')
	.set('display_id', 'test_group');
await group.save();

グループを入れ子にする場合は、親グループの group メソッドを使います。

const group2 = await group.group();
group2
	.set('name', 'test group 2')
	.set('display_id', 'test_group_2');
await group2.save();

ユーザーを追加するには、 add メソッドを使います。

await group.add({ email: 'user@example.com', userName: 'demo'});

ユーザーを削除するには、 remove メソッドを使います。

await group.remove({ id: 'USER_ID' });

所属しているユーザーを得るには、 users メソッドを使います。

const users = await group.users();

グループを削除するには、 delete メソッドを使います。

await group.delete();

SDKを使うことで、データベース参照は簡単に操作できます。グループを使うことで、データへのアクセス制御が柔軟になります。

Hexabaseには他にもバイナリファイルのアップロードや認証などの機能があります。それらの機能も利用してください。