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IBM i 7.6の機能拡張概要 by スティーブ・ウィル

Last updated at Posted at 2025-04-09

前置き:Mr IBM i といえば

日本で有名なMr. IBM i (AS/400)といえば昔はフランク・ソルティス博士、今はスティーブウィル氏ではないでしょうか。

ということでスティーブ・ウィルさんによるIBM i 7.6(と7.5 TR6)の紹介ブログからIBM i 7.6(と7.5 TR6)の機能拡張の目玉をご紹介します。

IBM i 7.6は4/18に出荷開始予定です

※ご存じのように近年のIBM i バージョンは最新2世代(現在だとIBM i 7.6と7.5)について基本的に同一の機能拡張を追加していきます。機能拡張はTR:Technology Refreshという名称のパッチ群(PTF群)で提供されます。
※ということは、IBM i 7.4については現時点で標準サポートがありますが、今後機能拡張は基本無い、という事だと思います。(バグフィックスほかのサポート要件でのアップデートはありますが。)
※下記ページにIBM i 7.5ベース版から各TRで拡張された機能の説明があります。
IBM i の新着情報 7.6
https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.6.0?topic=reference-whats-new-i-76

スティーブ・ウィル氏のブログ:Announcing IBM i 7.6 and IBM i 7.5 TR6(TechChannel)

原文はこちら
https://techchannel.com/operating-system/ibm-i-7-6-and-7-5-tr6/

IBM i 7.6(Baseバージョン)のキーワードはセキュリティ、データベース、システム管理、アプリケーション開発、HA/DR

上記でBaseバージョンとあえて書いたのは今後数年TRとして様々な拡張がされるであろうからです。まずは2025年4月発表の7.6Baseでは上記6点をスティーブさんは挙げています。

1.セキュリティの拡張:MFAをIBM i OSの標準機能として提供

IBM i OSのユーザープロフィール(ユーザーID)毎にMFA(多要素認証)を設定可能になりました。MFAはTOTPベース(タイムベース・ワンタイムパスワード)です。
5250サインオンだけでなくNavigator for iブラウザーU/Iその他あらゆるユーザーアクセスが対象です(4/10深夜ウェビナーQAより)。

※4/10深夜のウェビナーでMFAはIBM i 7.5に対しては提供されない旨のQAがありました。

2.データベース SQLの拡張

一例として、 data-change-table-referenceが拡張された。SQLSTATE_INFO 表は、Db2 for i で使用される SQLSTATE 値とそれに対応する SQLCODE に関する情報を返します。データベース エンジニア向けには、DUMP_PLAN_CACHE プロシージャーが拡張され、QRO_HASH オプション フィルターが提供され、特定の SQL ステートメントの SQL クエリー エンジンの詳細を簡単に取得できる。
Db2 for i の機能拡張は、こちら
Db2 for IBM i https://www.ibm.com/support/pages/db2-ibm-i

一例として引用
SELECT文のFROM句にDELETE文を指定することで、削除された行の値を取り出す。
従業員'00200'の削除された行のすべてのカラム値を見る

SELECT *
  FROM OLD TABLE (DELETE FROM EMPLOYEE
                          WHERE EMPNO = '000200'));

削除文に関連する追加情報を返すことができます。 削除が発生した時のタイムスタンプを返すには、INCLUDE句とSET句を使ってカラムを定義

SELECT DELETE_TS, EMPNO, WORKDEPT, LASTNAME, FIRSTNME
  FROM OLD TABLE (DELETE FROM EMPLOYEE
                         INCLUDE (DELETE_TS TIMESTAMP) 
                         SET DELETE_TS = CURRENT TIMESTAMP
                         WHERE EMPNO = '000280');

※本日時間無く、後で調べます。

3.システム管理 Navigator for i ほか

Navigator for i で複数IBM i のサブスクリプションライセンスの有効期限情報と警告をマルチシステム ダッシュボードと「単一システムの管理」ページに表示。Navigator for i のMFA対応。MFAの設定自体もNavigator for iからできる。
参考url: https://www.ibm.com/support/pages/ibm-navigator-i

4.アプリケーション開発 Code for i拡張

Code for IBM i は、FF RPGに加え、固定フォームRPGと、固定フォームRPGの参照サポート?を追加。バッチ投入、出口プログラム(EXIT POINT)デバッグサポートの追加。
Code for IBM i の Db2 for i 拡張機能ではSQL 構文検証と、自然言語処理のための AI プラットフォームとの統合を改善
参考url:https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=HalcyonTechLtd.code-for-ibmi

5.HA/DR PowerHA for i のPowerVS拡張

IBM PowerHA SystemMirror for i を使用してPowerVSでオンプレと同等のHA/DR機能を利用可能に。 これには、Global Replication Service (GRS)、FlashCopy、切り替え可能な LUN のサポートが含まれる。これによりPowerVS IBM i でストレージベースのHA/DR ソリューションが実現する。
参照url:https://www.ibm.com/products/powerha

細かなところは明日以降しらべて書きたいと思います。

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