先週頂いたお題です。
Q. IBM i IWSでREST APIからRPG/COBOLをキックする際の関連ジョブは?
統合Webサービスサーバー(IWS)とは?
IWSはIBM i OSの標準導入されるアプリケーションサーバー(以下APサーバー)の名称です。かつてはWebSphere Application Serve Base版やExpress版をベースにIBM i にポーティングしたものでした(プロファイルやConfigファイルなどが他OSと共通フォーマットです、ただしディレクトリなどは各OS固有なのは共通)。近年のIWSはWebSphere Libertyベースになっています。
IWSには別名がいくつかあります。統合APサーバー、統合Webアプリケーションサーバー、LWI(Light Weight Integration Server)などです。サーバー機能名ではありませんがWebサービスゲートウェイ、もIWSを使用してSOAPリクエストを処理する機能名です。いずれも実態はWebSphere Application ServerベースのAPサーバー上で動作するJavaアプリケーションが外部からhttp/httpsでSOAP/RESTのリクエストを受け取り、Toolbox for JavaのPCMLクラスを使用してIBM i 上の機能・プログラム・データベースを呼び出し・処理するものです。
※上図ではRESTしか記載がありませんが、SOAPも使用できます。
A. IBM i が受信したREST API の処理フローは下図のとおりです。
上記で説明した通り、IBM i 標準機能のRESTインターフェースはIWSにデプロイされたJavaアプリケーションが実態です。このAPサーバーと関連のジョブログを調べることで問題判別が進みます。
大まかな構成は以下の①~④ようになります。※認証系などは記載していません。
上記の①~④についてログを確認することで状態が分かります。
実は、同時に
エラー等のログ確認はどこでできますか?
というご質問もいただいたのですが、書き始めたらとても長くなってしまったため、別記事でこちらにまとめました。
iWorld 「統合WebサービスサーバーIWSの構造とログ確認方法について」
https://www.i-cafe.info/column/serials/ibmonko_6