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watsonx.aiの生成AIを使ってIBM i アプリの保守が可能か(ほんの少し)検証してみる ④既存コードの修正編

Last updated at Posted at 2024-04-23

今回は 既存アプリケーションコードの修正をwatsonx.aiで検証してみたいと思います。

RPGⅢプログラム修正の検証

シナリオ:

・消費税計算、顧客別仕切等の修正などシンプルなケースを想定
・消費税、仕切値に相当する係数をwatsonx.aiでソースコードから選び出させ、係数値を修正する
・サンプル内での設定
  係数のパラメーター名:KEISU
  現在の係数: 1.10
  変更後の係数:1.05

用意したRPGⅢソース

image.png

実行結果

時間が不十分ではありましたが、RPGⅢのコード解析は現時点でうまくいっていません。
image.png

ILE RPG(固定フォーム)プログラムの修正

シナリオ

RPGⅢのケースと同様なものを想定。
実業務を予想すると、まず仕様書や最近の棚卸ツール(資産見える化ツール)を使ってある程度、プログラム構造や変数名などは把握できているはずです。設定したシナリオのようにある程度具体的に変数名や修正内容を限定できることが多いと考えています。

用意したILE RPGコード

以下に該当部分を抜粋記載しています。

実行結果

失敗例①
下記のような命令を与えてみると、、
image.png
下記のような的外れな回答が・・
COBOLコードですね…
image.png

成功例
命令の例 に具体的にやらせたいことを記述してみました。
image.png
するとほぼ期待通りの回答が得られました。(当然と言えば・・ですが)

image.png

また、同じことを何度か繰り返していると、上記の命令の例を入力しなくとも正解を出すことがありました。
※右側のオリジナルのソーススクショミスってしまいましたが、元は
Z-ADD 1.10 KEISU
となっていました。
image.png

※個人的にはRPGⅢのコード修正こそできてほしい、と願うユーザーが多いのではと考えており、その点もう少し検証してみたいと思います。

※あくまで個人的な推測ですが、基盤モデルにRPGのデータが少ないのでしょうね。逆に十分なデータを与えてあげれば生成AIでRPGの保守・新規開発は実用レベルで出来そうに思います。

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