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IBM CloudのIBM i にACSでssh接続する手順

Last updated at Posted at 2022-12-08

掲題の情報は色々出ていますが、自分的まとめです。
目的としてはIBM CloudのIBM i インスタンスに接続してACSで5250その他作業したい、というケースです。接続はIBM i のグローバルIP側から行います。
IBM i のプライベートネットワーク側からアクセスするのはGREだったり設定が必要なのでたちまちできないケースもあると思います。(ちょっと面倒だし・・)最近、Transit Gatewayというサービスが開始されており、それだとオンプレとPowerVS IBM iを一発で接続できるようですがまだ試したことが無く・・とりあえずコンサバな方法でやってしまいます。

■全体図
image.png

■設定手順
手順1.IBM CloudのIBM iの接続情報を確認する
IBM i のCFGTCP等ではIBM iのグローバルIP(図では128.1.1.10 *実際はこのアドレスはプライベートIPです、例として記載)がわかりません。この情報はIBM Cloudコンソールから対象のIBM i仮想サーバーインスタンスの詳細画面を開いて確認します。外部IPは下図の 外部IP の欄になります。この資料では仮に128.1.1.10 となっているものとします。
image.png

手順2.IBM i で必要なサーバージョブを起動する
STRHOSTSVR *ALL, STRTCPSVR *SSHD, sTRTCPSVR *TELNETで必要なサーバージョブを起動します。他にも必要なら起動してください。

*IBM i で初めてSSH接続をする場合は以下の設定が必要な場合もあります。
SSHでログインするユーザー用に/home以下に専用のディレクトリ作成します。このIFSディレクトリはユーザープロフィールのホームディレクトリーと同一になります。
 MKDIR '/home/(ユーザー名)'
image.png

手順3.sshクライアントの導入・設定
Windows10以降は標準でsshクライアントが導入されていますが、私がまだ馴染んでいないため、Puttyの例を記載します。
Puttyをダウンロード、インストールして起動します。以下の設定を行います。
〇セッション
 ホスト名:IBM i のホスト名またはIP(128.1.1.10)
接続タイプ:SSH
image.png
〇接続→SSH→トンネル
 ACSで接続に必要となるポート番号を ポート転送 に登録します。例では受け側ポート 8476 送り先 localhost:8476 を登録しています。この設定ではまずPuttyでIBM iにSSH接続して、そのあとにACSでこのIBM i めがけてACSの5250等を起動するとIBM i へのポート8476の通信をssh経由で(ポート22を使用して)IBM iへ接続してくれます。
image.png
転送するポートに追加する,ACSで必要なポートは以下です。
 449, 50000(今回の場合、ACS 5250のポートNOに指定する番号), 8470, 8471, 8472, 8473, 8474, 8475, 8476
今回後でACSの5250接続に使用するポート50000はtelnetのポートである23へ転送するように指定します。(受け側ポート 50000 送り先 localhost:23)

設定が完了したらPuttyの画面で 開く を押してssh通信を開始します。
Puttyのターミナル画面が開くのでACSのID/PWDを入力します。これでIBM i とSSH通信経路が確立します。
*初回に対象IBM iに接続した際は下記のようなセキュリティ警告画面が出ます。内容を確認して、受け入れる をクリックします。
image.png
IBM i にSSHで正しく接続されるとPuttyのターミナル画面に下記のようにプロンプト $ が表示されます。
image.png
*注意
 今回は手っ取り早くということでSSHをパスワード認証としていますが脆弱なので早急にキー認証に変更することを推奨します。手順は検索で見つかると思いますが、いずれ更新したいと思います。
**SSHをキー認証に変更する手順

手順4.ACSを導入して、5250端末を起動する
ACSの導入手順もいろいろ見つかるのでそちらをご参照ください。
**ACS導入手順

ACSが導入できたら、接続するIBM i の情報を登録します。システム構成→一般タブでIBM i のホスト名かIPを登録します。
image.png

最後にACS 5250端末設定です。5250エミュレーター→接続設定画面で、宛先アドレスを(IBM iへSSH通信するので)localhost, 宛先ポートにPuttyのtelnet 23番ポートの転送先ポートに指定した 50000 を指定します。
image.png

以上でACS 5250画面が起動します。
image.png

通信を終了する際は接続と逆の手順で、5250セッションをサインオフ&終了→Puttyを終了します。

■参考情報 IBM Cloudドキュメント
IBM i 仮想マシン (VM) への接続 https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-connect-ibmi

PowerVSのインスタンスにNavigator for i にブラウザーで接続する場合は、以下のポートを追加します。
2004,2001,5010,5555,5544,8480,446,137,445,139,3000

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