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(QA) ACSから(IBM iの外から)IBM i のシェルコマンドを実行する

Last updated at Posted at 2024-05-10

イントロ(これまでの経緯)

こちらの記事のコメント欄でguriguriさんからの質問がありまして、、

Q1. ちなみに、 Qshell (QSH/STRQSH) と PASE shell (QP2TERM/QP2SHELL) は、どのように使い分けるのが良いでしょうか?

■ PASEシェルAPIの違い
https://qiita.com/ushiday/items/08342835a172e242a33f

A1.
guriguriさん、一般的な使い方としては下記な感じだと思います。
①QSH : 5250画面にQSHELL画面を呼び出して対話型でコマンドを実行する。lsコマンドなどを直接5250から打つ場合など。lsの結果はqsh画面上に返されます。
②QP2TERM:5250画面の任意の(①のQSHでなく)IBM i OSコマンドラインから call qp2shell parm('/QOpenSys/bin/ls' '/') というような感じでlsコマンドなどを実行する場合。lsの結果はIBM i OSの(QSHでない)コマンド行画面に返されます。

①のQSHはIBM i OSのQSYS/QSHコマンド(*CMDオブジェクト)として定義(存在)します。②のQP2TERMはQSYS/QP2TERMプログラム(*PGMオブジェクト)、という違いもあります。(今調べました・・^^)。②のプログラムオブジェクトはIBM i の外からもコール(実行)可能で、たとえばACSその他のSQLインターフェースから call qp2shell parm('/QOpenSys/bin/ls' '/')  のような形で実行できます(ACSから実行する場合は正しくは、CL: call qp2shell parm('/QOpenSys/bin/ls' '/') ; と冒頭にCLコマンドまたはIBM iのプログラムを実行するよ、という宣言を付けて実行します。これまたちなみにですが、lsコマンドは標準入出力に結果を返すので(5250だったら画面に返す)、ACS SQL画面から実行すると結果はIBM i のスプールファイルとして出力されます)

上記を自分で書く中でテストしてみた画面を以下に掲載します。

5250にサインオンして、QSH, QP2TERM, QP2SHELL で ls コマンドを実行する

①QSHから

以下のように5250のIBM i OSコマンドラインから QSHと入力します。
image.png
エンターキーを押すとQSHELLが起動します。
qshのコマンドラインに ls コマンドを入力して、エンターキーを押すと、、
image.png
lsの結果リストが表示されます。
image.png
念のためにpwdで確認すると、ルート/ 配下のリストでした。
image.png

②QP2TERMから

①の画面の場合、F3キーを押して一度QSHELLを終了し、IBM i OSコマンドラインに戻ります。以下のように call qp2termと入力しエンターキーを押します。
image.png
以下のシェル画面が表示されます。画面トップの表記が①と異なります。lsを入力し実行すると、
image.png
結果が表示されます。①と同じディレクトリをls表示していますが、レイアウトがちょっと違っています。
image.png
念のためpwdも同じでした。
image.png

③QP2SHELLから

IBM i OSコマンドラインに下記のように call qp2shell parm('/QOpenSys/bin/ls' '/') と入力してエンターキーを押下
image.png
lsの実行結果が5250画面に返されます。PF3キーで終了します。
image.png

以上が5250からの実行例です。

ACSのSQLスクリプト実行画面からQP2SHELLで ls コマンドを実行する

それではACSから実行してみます。
ACSのSQL画面を出して、、③のコマンドを入力します。ただし冒頭にCL:を付加します

CL: call qp2shell parm('/QOpenSys/bin/ls' '/') ;

image.png
上記画面ではすでに張り付けたコマンドを実行後で、最下行に正常に実行された、とメッセージがあります。そのひとつ上の行にQPRINTに変更・・うんぬんのメッセージも出ていますがlsコマンドの結果はIBM i 上のスプールに出力されています。
image.png
スプールを5で表示すると、、lsコマンドの結果を確認できます。
image.png

・・・ちなみに①qshをACSから実行すると、、
image.png
エラーになりました。IBM i 上のオブジェクトタイプが*CMDなためです。

(QA)もしかして、冒頭の「CL: call」を「CL: 」のみに変更すれば、オブジェクトタイプが*CMDなqshをACSから実行できたりしますか?

試してみました。**CL: QSH ; と入力。えいや。
image.png
guriguriさんの予想通り
CMDオブジェクトのQSHが実行できました。
ただし、QSHは5250画面でシェルを表示するコマンドの為実行結果等はSQL実行画面には返されません。(スプール出力もありませんでした。)

以上です。

p.s guriguriさま
コメントありがとうございます。

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