AS/400初代(9404-B10)とPower E1080 1コアの性能を比較してみる
9404-B10 2.9 CPW 1988年
POWER E1080 23,500.0 CPW (1コアのCPWは公開されていないので概算値) 2022年
B10とE1080 1コアでは約8,103倍に性能向上しています。
ムーアの法則?
引用元:ウィキペディア:ムーアの法則
コンピューター性能は2年毎に2倍になる、というものです。
はじめに・・・
**この記事には誤りが含まれています。**コメント欄で@fujitanozomu(藤田 望) 様がご指摘の通りムーアの法則はトランジスタ集積度に関するもので当記事で扱っているコンピューターの性能とは別物だという事です。IBM i 自体の性能向上の歴史、という事では間違いのない記事ではあります。何年ITやってても(かんたんなしかも調べればすぐわかることを)誤ってしまうという自戒もありこのまま(しばらく?)残そうと思います。
AS/400~IBM Powerの性能向上グラフ
※特に強調したいのですが、OS, ソフトウェア、システムとしてAS/400 と IBM i は全く別物です AS/400のプログラム資産そのまま移行できる、という特徴はありますが。(後継機なので当たり前ですが、いやWINDOWSなど他システムではあたりまえではないのですがw
34年間で1コア同士の比較で7,388倍 , B10最小構成と現在の最大構成の比較では1,755,333倍 です。
2016年(POWER8)以前は1コア当りの性能向上がムーアの法則の予測値を超えていましたが、それ以降はコア単体の性能向上はムーアの法則までは届かず、代わりにマルチコア化することで性能向上させている、という事が分かります。
補足:POWER8~POWER10 (2022年時点)のCPW値の情報はこちら
上記は以下の資料に記載されています。
IBM Power Performance Capabilities Reference
IBM i operating system 7.5
October 202
https://www.ibm.com/downloads/cas/LGMXGGPJ
記事中のPower E1080 240コアのCPW値は下記の表です。
3.1.3 CPW values for IBM Power E1080 EDP4