プログラム資料説明書(memo to users)は主に以前のバージョンからバージョンアップ・リリースアップする際に注意すべき、非互換性や機能変更・拡張が中心と言えます。
ですので、IBM i 7.6での具体的な機能拡張などはインフォセンター(IBM DocsのIBM i 7.6の概要と新機能ページなどから調べる必要があります。
Redbook : IBM i 7.6 Features and Functions
IBM i 7.6の新機能については、下記のレッドブックが分かりやすいかもしれません。
IBM i 7.6 Redbookのサマリー
別記事で確認しはじめましたが、まずは目次を眺めてみます。
Chapter 1. 7.6リリースアップの事前特記事項
IBM i 7.6にリリースアップするために知っておくべき基本情報(IBM i ライセンシングや7.6ソフトウェア・ライセンスキーの入手、SWMA契約などが簡潔に説明されています。また、1.5章ではIBM i7.6で実装された統合MFAをオンにしたユーザープロファイルを使用したIBM i OSのリリースアップ時の保管・復元時の考慮点も記載されています。(移行先ハードウェアの時刻がずれているとMFAが期待通り作動せずエラーになる可能性があるため)
Chapter 2. IBM i 7.6の新機能
ここで新機能・拡張などの説明があるようです。ハードウェア、オートメーション(Ansible等)、AI、システム管理、ASP暗号化、の記載
Chapter 3. セキュリティの拡張
MFA関連(MFA、パスワードレベル変更、システム管理ロール、TLS、SST/DSTのMFA)、その他のセキュリティ機能拡張?
Chapter 4. ホストサーバー、サーバージョブの拡張
デバッガーサーバー、Netサーバー、HTTPサーバー、WAS、Liberty、新設されたホストコネクションサーバー
Chapter 5. データベースの拡張
データベースエンジニアリングDBE、SQL、VSCode拡張、SQE拡張?、Finalテーブルサポート
Chapter 6. アプリ開発
モデム開発?、VSCode、RDi、コンパイラー、RLU/SDAの削除、RPG拡張、Merlin、ACS
Chapter 7. HA, DR, バックアップ&リカバリー
BRMS、PowerHA、Db2 Mirror for i、マイグレートwhile Active、PowerVS DR自動化、テープライブラリーS/N変更
Chapter 8. システム管理の自動化ツール
ARE(Administration Runtime Expert)、Ansible、拡張ジョブスケジューラー
Chapter 9. Navigator for i
そのままNavigator for i全般ですね。
Chapter 10. IBM i 7.6のユースケースと利益(価値)
エグゼクティブサマリー、MFA,,と解説があるようです。
昨今のIBM i 拡張全般が網羅されている印象です。時間見て調べてみたいと思います。