IT技術者育成と新成人人口
私達がITに入門した20世紀、日本の新成人人口はおおむね200万人前後でした。2024年現在はおよそ100万人前後です。近い将来80万人まで減ることがわかっています。
ITで人口増やす対策しろ! とひとこと言わせていただきます。無策すぎる。フランス見習ってほしいわホント。
本題ではありませんが、総務省統計局ホームページを見ると、
な風に検索されて、あれれ?となりまして、確認したら、、
※引用元:https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1342.html
3つの年齢合計でした。これってどうなんですかね、ちょっと情報操作の香りがしますね♪
ココでは置いときます。
本題に戻します。
母数が半分になったとき、IT技術者継承をどう考える?
20世紀、200万人だった母数が半分になりました。ITは複雑化・進化を継続しており(それも猛スピードで)スキル分野は20世紀の数百倍、数千倍かもしれません。
ここではIBM i の技術継承にフォーカスします(でないと発散するので)と、
IBM iの技術もオープン系技術を業界と同じ速度で吸収していますので(おおざっぱに言えば)、IBM iのスキル分野もどんどん広がっている、と言えます。
半分の人数で、数百倍のスキル分野を担当しないといけない、と仮定すると対策は3つです。
1.やることを減らす
2.複数人がやってた技術を一人でこなす
3.その作業はやめる
1から3すべてに共通で、IT進化で効率化する部分(機能の自動化やツール類の進化、より簡便な機能への移行など)もあるでしょう。
3については仕事の棚卸をしてビジネスとして継続対応する価値(投資対効果)を再検討することになると思います。
以上は本稿の主旨ではないので、ここでは残る2.が対策として有望だと考えられます。(以下の説明には1,3の要素も含まれているかもしれませんが、2の視点から主に考えることとします。)
IBM i の技術的特性を改めて評価する
IBM i のアーキテクチャ的アドバンテージは真のフルスタック統合インフラな点でしょう。
それゆえ昔々のAS/400時代から担当者1人でハード~OS~ミドル~アプリ開発~通信まで全部一人でやってる人が普通でした。(大企業では分業でしたが。)昔からIBM i vs. LINUX/WINDOWS要員数は 1: 3~5くらいでした(個人的感覚)。
ハードウェア、CPU、マイクロコード、OS、ミドルウェア(DBや通信、セキュリティなど根幹のコンポーネント)はすべてIBMがIBM i専用に設計、実装したものです。(一部、他製品と共通利用はしているが専用品です。)最近のアプリケーショントレンドに合わせて、COBOL, RPGといったIBMが全て実装した言語以外(JAVA=IBMがJVM、APサーバーまでは実装、OSS言語はコミュニティ開発をそのままポーティング)の比率が増えているのはやむを得ないかもしれません。
それでも、
IBM i は36年前のユーザー作成アプリ・DBがバイナリーレベル、ソースレベルでほぼ100%コンパチなのでハード・ソフトウェア移行時の無駄なバージョンアップ改修がほぼ皆無
など他ではない魅力があるのでいまだにすたれることがありません。
IBM i 技術の継承と効率化をどう考える?
で、いきなり結論ですが、一つの案はこれではないでしょうか?
ツール移行、対応作業をやめる等で無用なワークをオフロードする
運用・操作面では使いこなしが容易な技術に移行する。いまならSQL、ブラウザ等のU/Iなどです。
アプリ開発面ではOSSなど現代的において習熟しやすい言語を採用するのもありだと思います。
※私的にはOSS(など)は流行りものだと思います。その言語10年後20年後使えてますか?に自信もってYESな言語(技術)は少ないでしょう。10年おきに(5年おきに)新言語(技術)習得するのは無駄、という事もあり得る気がします。業務を効率化して企業利益を高めるのがIT技術者の責務だと考えれば。新しいことやりたい、がIT技術者の性かもしれませんが^^;
ならば、COBOL, RPGなどであれば今後も30年は変わらないでしょう、REST API的な拡張対応はあるでしょうから、拡張部分だけを学んでいけば効率的なことこの上ない、という見方もできると思います。