これまでいくつかの記事で書いたようにIBM i では、
・メインメモリをプールという名前で論理分割して使用できる
・サブシステムごとに使用するプールを指定することができる
・サブシステムが使用するプールは1つまたは複数個(最大10個)指定できる
というような特徴があります。
サブシステム毎のプールの使用状況を調べる
WRKSBSコマンド を実行すると、サブシステム毎のプール使用状況が確認できます。
・サブシステム :起動している(STRSBSしている)サブシステム名
・合計記憶域(M) :其々のサブシステムで使用しているメモリ量
・サブシステムプール:サブシステムがどのプールを使用しているかの表示
※1~10の番号はサブシステム記述 *SBSDで指定しているプール番号です。
※画面はテスト機でほぼ使っていない状態の為、メモリサイズがとても小さくなっています。
上記の画面で OPT欄に5、または WRKSBSDコマンドでサブシステム記述を表示し、2.プール定義 を表示すると、サブシステム記述で指定しているプールIDと実際のプールが表示されます。
下記は上記画面の サブシステム GOMASBS1 の例です。
プールID 1と3で指定した結果が、WRKSBSコマンド画面のサブシステム・プール欄の1~10の番号になります。
共用プール(*SHRPOOL)の設定確認
*SHRPOOL1~以降はデフォルトではなく、ユーザーが追加で作成したものです。サイズ、最大活動はユーザーが想定する処理量に見合うように指定できます。最大活動(数)はこのプール内で同時に活動状態(こちらの記事で説明)に出来る最大数です。
また、ページング欄は *FIXED と CALC の二種類指定可能ですが、現代はCALCで基本大丈夫です。*CALCはエキスパートキャッシュをオンにする、という意味です。(記事追加したいと思います)
最後に、WRKSBSコマンドでそれぞれのサブシステム毎の列に記載されている数字(下記の赤枠内 = GOMASBS1だと 5 と 6)はWRKSHRPOOLコマンドのプール設定と呼応しています。
下記のWRKSHRPOOLコマンドの画面で表示される順番に上から番号が付けられています。赤字で追記した数字です。これが上のWRKSBSコマンドのサブシステム・プールのここのサブシステム名の右に表示されている緑文字の番号と合致します。
*MACHINEプール=1、*BASEプール=2、*INTERACTプール=3、*SPOOLプール=4、*SHRPOOL1=5, *SHRPOOL2=6 となります。
※
むかしAS/400の勉強したとき、WRKSBDの指定とWRKSHRPOOLの指定でプールIDが違うところが???でよくわかりませんでした。
ゆっくり考えれば理解できますね、でもコマンド画面の表示やヘルプがちょっと不親切かなあ・・^^;