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自治体のPDFは、なぜ読まれないのか。行政情報を比較可能にする「政策AI」の開発

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政策を、身近に。自治体の予算・決算・KPIをAIで比較できる「政策AI」を作っています

自治体は、毎年かなりの量の情報を公開しています。
予算書、決算書、各種KPI、首長会見、活動報告、統計資料などです。

ただ、実際にはこれらの情報はPDFや資料のまま散在していて、生活者から見ると非常に辿り着きにくく、比較しにくい状態になっています。

一方で、自治体や公務員の方々は時間をかけて資料を整備し、公開しています。
つまり現状は、

  • 行政側は公開している
  • 生活者側は見つけにくい
  • 見つけても難しい
  • 他自治体と比較しづらい

というギャップがあります。

このギャップを埋めるために作っているのが、政策AIです。


政策AIとは何か

政策AIは、自治体ごとに散在している

  • 予算
  • 決算
  • 生活関連KPI
  • 会見・活動情報

を再整理し、生活者目線でわかりやすく要約・比較できるようにする政治情報プラットフォームです。

目指しているのは、単なる政治メディアではありません。
「読むだけのサイト」ではなく、

  • 生活者にとっては、住みやすさや子育て政策を比較できる
  • 自治体にとっては、自分たちの施策が伝わる
  • 議員や実務者にとっては、他自治体との比較材料になる
  • メディアや研究者にとっては、分析基盤になる

という形で、政治情報の共通インフラに近いものです。


解こうとしている課題

政治や行政の情報は、存在していないわけではありません。
むしろ大量にあります。

ただ、その多くが次のような形になっています。

  • PDF中心で読みづらい
  • 欲しい情報がどこにあるかわからない
  • 年度や定義がバラバラで比較しにくい
  • 「自分の生活とどう関係あるのか」が見えにくい

たとえば生活者が知りたいのは、

  • この自治体は子育て支援に強いのか
  • 税金は何に使われているのか
  • 他県と比べて生活コストはどうか
  • 最近どんな政策の動きがあるのか

といった、かなり具体的な問いです。

しかし現実には、その答えが複数資料に分散していて、
しかも自治体ごとに見せ方も違うため、比較がとても難しい。

政策AIはこの構造を、
「難しい資料」→「生活に関係ある比較可能な情報」
へ変換することを目指しています。


現在のプロダクト構造

政策AIは、主に次の4層で構成しています。

1. 生活サマリー(現状KPI)

まず、その自治体がどんな地域なのかをざっくり把握できるレイヤーです。
生活関連の指標をまとめて、最初の理解を作ります。

2. 税収・税の使い方(実績・決算)

「税金がどこから入り、何に使われているか」を見える化するレイヤーです。
生活者にとっても、自治体理解の入口として重要な部分です。

3. 今年の重点施策(予算)

今年どこに力を入れているかを把握するレイヤーです。
単なる予算額の羅列ではなく、テーマ別に理解できるようにしています。

4. 最近の動き(活動)

会見、活動、説明資料、最近の公開情報などを整理して、
「今どんな動きがあるのか」が追えるようにしています。

この4層に加えて、

  • 比較
  • ランキング
  • 都道府県一覧
  • 地図導線

を組み合わせることで、
**「見る」→「比べる」→「自分ごと化する」**体験を設計しています。


技術的にやっていること

開発者向けに少し技術寄りに書くと、政策AIは単純な記事CMSではなく、
データ取得・正規化・保存・公開・比較・ランキングまでを一気通貫でつなぐ構造を意識しています。

現状、確認できている範囲では以下のような基盤を持っています。

  • 47都道府県前提のマスタ設計
  • 都道府県コード / prefKey / prefName 解決
  • 年度管理
  • 出典保持と公開画面での表示
  • 指標定義・重み・ランキングロジックの明示
  • 比較ロジックとテーマ別スコアリング
  • インポート → Firestore保存 → latestメタ管理 → 公開画面表示 → 比較 → ランキング まで接続

技術スタックとしては、現時点では Firebase / Firestore を軸にしたフロントエンド中心の構成で動かしています。

この手のプロダクトで地味に重要だと思っているのは、
単にデータを載せることよりも、

  • 年度が見えること
  • 出典が追えること
  • 欠損値を欠損と明示すること
  • 独自指標は独自指標とわかること

です。

政治や行政の情報は、信頼性がUXの一部だと思っています。
なので、UIだけでなくデータの扱い方そのものをプロダクト設計の中心に置いています。


すでにできていること

現在、資料上確認できる範囲では、以下のような要素はすでに実装・整備済みです。

信頼・基盤

  • 運営者情報
  • お問い合わせ
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 各指標の年度表示
  • 出典導線
  • 実データ取得数の明示
  • 欠損時処理の表示
  • 独自指標であることの注記
  • Firestore保存から公開画面・比較・ランキングまでの一連接続

UI・体験

  • 3分でわかる自治体ページ
  • 比較ページ
  • ランキング一覧
  • 地図UI
  • 地方タブ、主要都市導線
  • 都道府県一覧ページ
  • 生活テーマ比較
  • トップページと内部リンク強化

反応機能の原型

  • SNS型ではない、軽い反応導線の実装方針と一部導線

個人的には、このプロダクトの勝ち筋は
「記事を読むサイト」ではなく「比較しに来るサイト」にすること」
だと考えています。


なぜこの領域をやるのか

政治や行政の話は、どうしても

  • 難しそう
  • 自分には関係なさそう
  • 情報が遠い

という印象を持たれがちです。

でも本来は、

  • 子育て支援
  • 家賃や物価
  • 教育
  • 防災
  • 高齢者支援
  • 税金の使い方

など、生活に直結する話ばかりです。

にもかかわらず、そこにアクセスする導線が弱い。
ここにはかなり大きな情報格差があると感じています。

政策AIは、その格差を
UI / データ整理 / AI要約 / 比較体験で埋めにいくプロダクトです。

政治を感情論だけでなく、
データと生活実感の両方から理解できる状態を作りたいと思っています。


今後やりたいこと

今後は、さらに以下を強化していきたいと考えています。

  • 都道府県比較の強化
  • 市区町村レベルへの拡張
  • 生活テーマ別の深掘りページ強化
  • API / データ提供の可能性検討
  • 自治体・議員・実務者向けの業務活用導線
  • ユーザー反応データを活かした改善

最終的には、生活者向けメディアと実務者向け基盤の両面を持つ形で、
政治情報のデータOSのような存在にしていきたいです。


おわりに

政策や行政の情報は、本来もっと生活の近くにあっていいはずです。
でも実際には、公開されていても届いていないことが多い。

だからこそ、
「資料はあるのに伝わらない」を、
「比較できるからわかる」に変える仕組みを作りたいと思っています。

もしこの領域に興味がある方、
行政データ、可視化、比較UI、Firestore設計、SEO×情報基盤のようなテーマに関心がある方がいたら、ぜひ見てもらえるとうれしいです。

政策AIはこちらです。
https://seisakuai.com/

感想やフィードバックも歓迎です。

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