LoginSignup
4
0

More than 5 years have passed since last update.

Shinyを使ってCIログを分析している話

Last updated at Posted at 2018-12-13

本記事は、Shiny Advent Calendar 2018の14日目の記事です。

2018年ももうすぐ終わりますね。アドベントカレンダーの趣旨とは別に、自分で勝手に今年を振り返ると、今年もいろいろとRとShinyに触れることができた一年でした。useR!2018に参加と発表できたことは仕事とは関係なくともRをもっとやろうと思えて、刺激的でした。

という前置きのまま、、、今年作ったShinyアプリの1つを本記事では紹介します

この記事でわかること

Shinyを使ったログ分析ダッシュボードのケーススタディ (つまり、技術の話はないです)

背景

  • Gitlab CIを用いてデータのETL処理のジョブバッチを定期的に行っている
  • このようなETL処理のジョブバッチは複数のプロジェクトで、それぞれのデータに応じたパイプラインが存在しており、ジョブの失敗ログを横断的にモニタリングするツールがほしい
  • ログをモニタリングするだけだと、OSSのDashboardツールで十分なのだが、分析(例えばメッセージログ同士の類似度に基づいて、クラスタを組み、どのクラスタのログが増えてるかも見たい)をRでやっていると、そのままRのコードからダッシュボード化できたほうがリッチなこともできる

また、GitLab Advent Calendar 2018 のGitlab APIでデータ活用を進めように背景やデータの集め方も書いています

なぜShinyを使った?

  • Rでのデータ分析者にとって、分析のために書いたRのコードをすぐにWebアプリケーションとして比較的容易にデプロイすることができ、かつ非常に習得コストも小さい
  • 閲覧者が何百人といるわけでなく、開発・分析チームが確認できれば良いので、3 - 最大10人程度が同時閲覧する程度のスケールで十分であった
    • つまり、パフォーマンスやスケーラビリティを求めないPoC的なアプリケーションに適している
  • 単にShinyが好きだから

どんなアプリ?

(ほとんどモザイクかけてますが)

gitlab_ci_dash2.jpg

UI

  1. プロジェクトをselectInput(..., multiple = T)で選択
  2. dateInputで時間幅(startからend)を選択
  3. actionButtonでデータをロードする
  4. 時間粒度(group_by)もリアルタイムに変更できる

シンプルにまとめれるshinydashboardを使っています

Output

  1. plotlyを用いて、プロジェクトごとの失敗ジョブ数をbarカウントで表示
    • クラスタごとの失敗ジョブ数も同様に
  2. 生ログから確認したい情報を取り出して、datatableで表示
    • エラーの文面やJobの詳細URL等

ダッシュボードの効果は?

  • プロジェクト全体のCIのJobを集約することで、マネージャークラスが容易にチームの分析ジョブの状況を確認できる = 最近安定して動いてるか?基盤が調子悪くないか?等の問題発見の気付きにもなる
    • 日々のジョブの失敗数を1つのKPIにして、分析基盤が安定しているかのアプリケーション指標の1つとしても使える
  • 最近失敗JOBが多いかどうかを長期の視点で確認するのが非常に楽。さらに、量子化の程度(時間の集計単位)も選べるので、見た目が良い可視化になるように調整もできる

このように、プロジェクト横断したモニタリングをShinyを用いた話でした(まだ未完成部分もありますが)

課題は?

  • 開発時の課題として、RStudioサーバ上で、プロジェクトごとにpackratを用いてライブラリのバージョンを管理しながら、開発している。デプロイする際に、Shinyサーバに開発で使用しているライブラリ群をアプリケーションの中で閉じて使いたい
    • 開発環境とデプロイ環境で、微妙にライブラリのバージョンが違うためか、謎のエラーによるデバッグが発生した経験があったため
  • datatableの行にグループごとに色をつけたい
    • クラスタごととか、プロジェクトごとなど
  • どんなログの種類(クラスタ)が増えているのかに、ログのクラスタリングをするが、データが更新されるたびに結果が変わるため、結果の再現性を担保しながらクラスタリング結果を保存したデータを蓄積する裏の仕組み
    • だんだんと肥大化していくので、こういうのは突貫で作るものではないですね…

おわりに

背景とは別ですが、Rで分析やってると、ふとあれ?これShiny化したら良いかも?と思うことがあったら、速攻でShiny化して、他人もそのデータに触れるようにするのが、Shinyの良い使い方の一つだと思ってShinyやってます

みなさまの現場でも、良いShinyアプリが生まれますように!

4
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
0