E2Eテストをchromedriverでやる場合の、FactoryBotの初期データ作成

はじめに

turnipを使った、E2Eテストを実装したくテストデータの作成に、FactoryBotを使用。turnipのテスト開始時に、初期データを作成するものの、turnipのstepの中からは作成した初期データにアクセスできるが、E2Eテストで使っている、chromedriverの画面（controllerでも）からは、テストデータにアクセスができない。

環境

• macOS Mojave 10.14.5
• ruby 2.4.0
• Rails 5.0.4

結論

spec/rails_helper.rb

RSpec.configure do |config|
  # ...

  config.use_transactional_fixtures = true

  # ...
end

'config.use_transactional_fixtures'の部分が'true'になっていると、データは永続化されないので、stepの中からはアクセスできても、chromedriverが参照しているDBは相変わらず空のまま。

この部分を、'config.use_transactional_fixtures = false'にしたら、testデータベースにデータが保存されるようになりました。

動作の変化をログで比較

変更前

log/test.log

(0.2ms)  BEGIN
(0.2ms)  SAVEPOINT active_record_1
SQL (0.4ms)  INSERT INTO `articles` (`title`, `body`, `created_at`, `updated_at`) VALUES ('TEST_TITLE1', 'TEST_BODY1', '2019-07-25 09:30:17', '2019-07-25 09:30:17')
(0.1ms)  RELEASE SAVEPOINT active_record_1

変更後

log/test.log

BEGIN
SQL (0.2ms)  INSERT INTO `articles` (`title`, `body`, `created_at`, `updated_at`) VALUES ('TEST_TITLE6', 'TEST_BODY6', '2019-07-25 09:18:31', '2019-07-25 09:18:31')
(0.4ms)  COMMIT

ログから、'RELEASE SAVEPOINT active_record_1'というのが消えて、通常通りのインサート文になりました。

どのような状況で必要になったか

例えば以下のようなテストをturnipで行いたい場合。

spec/steps/articles_steps.rb

# conding: utf-8

step 'サイトにアクセスする' do
  Capybara.app_host = 'http://localhost:3000'
end

step 'articlesの初期データを作成する' do
  create_list(:article, 10) # ①テストデータの作成
end

step 'アーティクル一覧画面を表示する' do
  visit 'http://localhost:3000/articles'
end

step '記事が10件表示されていること' do
  puts Article.all.count # 10と表示されちゃんと①のデータが作成されている。
  
  # しかしchromedriverからは、10件のデータにアクセスできない。
  expect(page).to have_content '10件'
end

課題

テストが終わったあとに、testデータベースにデータが残るので、最後にクリーンアップする方法を検討する。

追記

こちらの記事で、database_cleanerを導入しました。