こんにちは。
学位論を書きました。
文章を書くのって本当に、大変だな~というのをつくづく感じさせてくれるイベントでして、今年度で一番勉強になったと感じさせてもらえるイベントでした。
私の学位論文はまだまだ、ダメだな~って思うところもいっぱいあって、来年度からは反省を生かした実験設計とか、最新の論文を読むとかをしていきたいと思います。
本投稿の内容は全体に対して意味のある内容というか、指導教員に指摘された内容とかを後輩とかが、同じ内容で指摘があまりされないように、以下にまとめていきたいと思います。
私なりの気づいた点ですので参考までに
私自身まだ未熟なので、
「こう書いておくと、最低限のラインをきれる」
程度の温度感での備忘録です。
もし誤りがあれば、ぜひ指摘していただけると助かります。
1) 卒論の骨格は「一本道」になっていますか
まず、当たり前ですが流れを把握しましょう
背景 → 目的 :仮説/ギャップ(新規性) → 材料および方法:実験設計 → 結果 → 考察 → 結論
はじめに、よく起きるは、この流れが分断されているのではないでしょうか。
「背景の最終段落が目的に直結しているか」 を最優先で確認すると安定します。
背景の設計で、そのあとの流れが決まります。 というか、全体のながれを示すのが背景です。
2) 背景の“よくある”構造(古典→近代→ギャップ→本研究)
背景はこの順番に固定すると良いです。
- 古典的な困難(昔から大変だった/制約がある)
- 近代的な潮流(最近こういう技術・手法で改善されてきた)
-
先行研究(近いもの)
- 同分野で近い研究
- 異分野で似た枠組みの研究(“持ってくる”根拠になる)
- ギャップ(未検証・条件差・不足)
- 本研究の位置づけ宣言(「この流れの中のここ」)
ギャップ宣言の1文テンプレ(超重要)
「先行研究Aは X条件 で有効性を示したが、Y条件(本研究の条件) での検証は十分ではない。
そこで本研究では Y条件下で〜を検証する。」
これがあるだけで「再発明」感が薄れて、**“ギャップを埋める研究”**として成立しやすくなります。
※反省:もっと最新の論文をチェックするべきだった
3) 目的・仮説・比較設計を“先に”確定させるテンプレ
背景を書きながら迷子になるのは、ここが未確定なことが多いです。先に埋めるのがおすすめ。
目的(1〜2文で固定)
「本研究の目的は、(対象) に対して (手法) を適用し、(何を明らかにするか) を検証することである。」
仮説(または研究質問)
- 仮説型:
「もし (条件・手法) ならば、(評価指標) が改善するはずである。」
- 質問型:
「(手法/条件) の違いは (評価指標) に影響するか?」
比較(A/B)を明文化
- A(提案法) vs B(ベースライン)
- 条件1 vs 条件2(サンプリング数、前処理、モデル構造など)
- “何が同じで、何が違うか” を1行で言えるようにする
4) 実験方法は「図→材料→手順→設計→注意点」で勝つ
まず 全体フロー図(入力→前処理→学習/推論→評価→出力)があると、読み手の負担が激減します。視覚的なインパクト、読む人が読める、わかりやすいのを意識する。いい論文はそれが出来ている。できてると信頼にもつながります。
章立ての型
- 使用データ・材料・環境(データ源、機材、ソフト、バージョン)
- データ作成/取得方法(サンプリング、ラベル、欠損、品質)
- 前処理・特徴・モデル(何をどう変換し、何を学習させるか)
- 実験設計(比較条件、分割法、評価指標、統計)
- 再現性と注意点(乱数、分割の固定、リーク対策、過学習対策)
※反省:私はここで、自分の実験の設定の甘さに気づかされ続けました(´;ω;`)
5) 結果は「客観だけ」+本文は“重要数値だけ”
結果=客観(数値・図・統計)で統一すると良いです。
表を見れば分かる羅列は削って、主張に必要な数字だけ本文へ。
表も、最も主張したい結果などの数値ならそこだけ太文字にするのも良いです。
結果の文型
- 「AはBより 高かった/低かった(p < 0.05)。特に 〜条件 で差が大きかった(図X、表Y)。」
- 「〜の条件では差が認められなかった(p ≥ 0.05)。」
6) 考察は「断定」と「示唆」を分ける
おすすめ段落構造(迷わない順番)
- 結論(結果の言い換え):〜が示された
- 理由の候補:なぜそうなったか(あくまで推定)
- 先行研究との比較:一致/不一致、その理由
- 限界:データ量、偏り、条件、一般化の範囲
- 次の一手:追加実験・改善案・今後の課題
ポイント
- 断定=データが直接言ってること
- 示唆=理由・一般化・機構の推定(限界もセット)
7) このまま使えるチェックリスト
執筆中に潰していけば完成度が上がる項目だけに絞りました。
- 背景の最後が目的に直結している
- 「古典→近代→ギャップ→本研究」の流れがある
- 本研究の差分が1文で言える(ギャップ宣言文がある)
- 比較(A/B)と評価指標が明記されている
- 方法に全体フロー図がある
- 結果は客観のみ/本文は重要数値のみ
- 考察で断定と示唆が混ざっていない
- 先行研究と自分の結果が“議論”になっている(並列紹介で終わってない)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。