これは何
LTの動画編集でPremiere Proを利用しています。
Premiere Proのテロップ(字幕)の編集作業をClaude Codeのスキルに落とし込んだことをまとめました。
背景
動画編集作業のなかで、テロップ(字幕)を整えるのが結構時間がかかっていました。
- Premiere Proの自動文字起こしで使いづらかった箇所
- フィラー(え〜、まぁ、あのーなど)が残る
- 行が長すぎたり、意味の途中で切れたりする
- 「クロードコード」「ギットハブ」などの固有名詞の誤変換が多い
毎回手作業で修正していました。
Claude Codeのスキル機能を使えば、このあたりを自動化できるんじゃないかと思って作ってみました。
Claude Code のスキルとは
Claude Codeには .claude/skills/ にMarkdownファイルを置くことで、カスタムのスラッシュコマンドとして呼び出せる「スキル」機能があります。
/telop のコマンドと、 .srt のファイルまたはファイルパスを渡せば、編集した SRTファイルを生成してくれます。
作ったスキルの機能
入力するもの
- Premiere Proから書き出した
.srtファイル(推奨) - または
.txt形式の文字起こしデータ
出力するもの
- Premiere Proにインポートできる
*_telop.srtファイル
スキルが自動でやってくれること
-
フィラーの除去
- え〜、まぁ、あのー、えっと、うーん
- 相槌の「はい」や文頭の「で」なども対象
-
固有名詞・サービス名の修正
- クロードコード → Claude Code
- ギットハブ → GitHub など
- その他のサービス名も公式表記に自動修正
-
テキストの整形
- 1行40文字以内、意味の区切りで分割
- 句読点(。、)を削除します
-
無音区間のカット
- 5秒以上のギャップがあるキャプションを除去
使い方
Premiere Proからの書き出し
.srt 形式で書き出すのがおすすめです。
タイムスタンプの精度が高いためです。
Premiere Proで下記の順に操作し、書き出します
- 「文字起こし」パネルで文字起こしを実行
- 「キャプションの作成」
- 「キャプション」パネル右上の「...」をクリックし、「書き出し」→「SRT ファイルに書き出し」を選択
Claudeへの依頼
/telop @"/path/to/session.srt"
または
/telop コマンドと ` SRTファイルを渡す
すると、フィラーや句読点が除去されて整形済みのSRTが生成されます。
実行結果のサンプル
一部ですが、このような結果になります
Before
クロードコードですね 去年の11月に
だいたい34ヶ月ぐらいかけてROIを測定して、
ようやく開発部導入というところまでこぎつけました
After
Claude Codeですね 去年の11月に
だいたい3〜4ヶ月ぐらいかけてROIを測定して
ようやく開発部導入というところまでこぎつけました
Claude Code のサービス名が正式に変換されたり、 3~4か月 という期間の表記が自然言語に近くなりました。
余白は最後のタイミング合わせのときに、チェックするために利用しようと思って残しています。
Skillの改良をして、精度があがれば、最初から空白を削除したいなと考えています。
Premiere Proへのインポート
- 「ファイル」→「読み込み」で生成した
*_telop.srtを選択します - タイムラインに配置します
- 「グラフィックとタイトル」→「キャプションをグラフィックにアップグレード」
これで、テロップとして編集可能になります。
文字サイズや色・位置はこれまで通り手動で調整する用にしました。
固定で色や位置が決まっているなら、Skillに盛り込むことも可能なようでしたが、私は実際には行っていないので「らしい」としか言えません…。
取り込んで見たところ、テキストとしては区切りが良い場所も、実際に動画と合わせてみると、話す速度に対しテロップの表示時間が短すぎたり、若干のタイミングズレなども残っています。
現時点では、これらは人間が直接判断し、調整しています。
スキルの作り方
SKILL.md というファイルに、Claudeへの指示をMarkdownで書くだけです。
今回はこのようなパスに配置しました。
.claude/skills/telop/SKILL.md
中身はこんな感じです:
---
name: telop
description: 文字起こしSRTを読み込み、フィラー除去・整形してPremiere Pro向けSRTを生成する
---
## 入力形式
以下のいずれかを受け付ける:
- **Premiere Pro書き出しの `.srt`**(推奨):ミリ秒精度のタイムスタンプ付き字幕
- **Premiere Pro書き出しの `.txt`**:フレーム番号形式のタイムスタンプ(30fpsで変換、若干の誤差あり)
## 処理ルール
1. **誤字・聞き間違いの修正**:文字起こしの誤りは積極的に修正する
- 聞き間違い
- 数字の誤り
- 意味が通じていれば多少の省略・言い換えは許容する
- 既知の変換間違いは必ず修正
- サービス名・固有名詞の自動修正
2. **フィラー除去**:以下を削除する(文脈上明らかに意味がある場合は残す)
- え〜、えー、えっ、えーと、えっと
- あの〜、あの、あのー
- まぁ、まー、まあ(接続詞的用法)
- うーん、うん(文頭・文末の相槌)
- そのー、その〜
- なんか(接続詞的用法)
- はい(文頭・文末の区切りや相槌。返答・肯定として意味がある場合は残す)
- で(文頭の接続詞的用法)
3. **空白・無音区間の削除**:以下を除去する
- 意味のないキャプション(`[空白]` `[フィラー]` など)
- 前のキャプションの終了時刻から次のキャプションの開始時刻までのギャップが **5秒以上** ある場合、その間のキャプションをカットする(タイムスタンプのギャップとして検出)
4. **意味の区切りで分割**:文節・意味の境目(助詞・接続詞・句点など)で分割する
5. **句読点の削除**:`。` `、` はすべて削除する(分割の区切りとして使った後に削除)
6. **1行制限**:1つのキャプションは必ず1行(`\n` 改行なし)
7. **40文字上限**:1行最大40文字。超える場合は意味の区切りで分割する
8. **タイムライン同期**:入力のタイムスタンプを維持し、分割時は均等に配分する
## 出力
- ファイル名:入力ファイルと同じディレクトリに `{元のファイル名}_telop.srt` で保存
- 形式:SRT(Premiere Pro で「ファイル」→「読み込み」でインポート可能)
## 手順
1. ユーザーからファイルパス(または貼り付けテキスト)を受け取る
2. ファイルを読み込み、入力形式を判定する
3. 上記ルールをすべて適用してテロップデータを生成する
4. SRTファイルとして保存する
5. 処理サマリーを報告する
- 総キャプション数
- 削除したフィラー数(概算)
- 40文字超えで分割した箇所数
自然言語で書いた指示をClaudeが読んで処理してくれるので、ルールの追加も気軽にできます。
作ってみて
「句読点を削除したい」「はいも除去して」みたいに会話しながらスキルを育てられるのが良かったです。
固有名詞の修正は「自動で調べて直して」と伝えるだけで対応してくれるのが楽でした。
.txt より .srt 書き出しの方がタイムスタンプの精度が高いので、.srt のほうが使い勝手が良かったです。
1本の動画としては、まだ手動で編集する部分は残っていますが、作業量がだいぶ減りました。
この記事が誰かの参考になれば幸いです。