この機能は、Sigfox通信モジュールの開発者向けです
Sigfoxは、通信モジュールとデバイスのローカルテスト用にSDR dongle(旧名SNEK:Sigfox Netwrok Emulator Kit)をリリースしています。購入にあたっては、DigKeyのWebサイトか、KCCSにお問い合わせください。
このSDR dongleを使用することにより、
- SNE: Sigfox通信確認(デバイス開発、サービス開発向け)
- RSA: 無線信号試験(Sigfox Verified Certification (P1認証)対象製品向け)
が可能になります。
ここでは、無線信号試験を行うためのSigfox Radio Signal Analyzer (RSA)機能の使用方法を説明します。
#RSAのインストール
##RSA動作環境
下記の環境が必要です。
- USBブートが可能なPC
- PCスペック(64bit、2GB以上のRAM、USB 2.0 High speedポートx2)
- SDR dongle
- 試験モジュール
##RSAソフトウェアのダウンロードとブータブルUSBの作成 (Ubuntu)
まずは、こちら(Sigfox support)のページSoftware and driversからRSAのISOイメージRadio Signal Analyzer (bootable iso)をダウンロードしてください。
ダウンロード後、ブート用のUSBにISOイメージを書き込みます。「ブータブルUSBの作成」アプリケーションを起動し、
下図の通り、ブータブルUSBを作成してください。
その後、PCを再起動しますが、PC起動時にBIOS設定でUSB bootになるように設定してください。
#RSAソフトウェアの使用方法
USBブートでPCを起動すると、ubuntu MATEが立ち上がります。
デスクトップ上のRadio Signal Analyzerアイコンをクリックすると
RSAが立ち上がります。
ここでは、上り信号試験を行う場合における設定例を示します。
###1.Device Configuration
Device Configurationボタンを選択すると、下図ダイアログが表示されます。
主な設定値は下表のとおりです。
項目 | 設定値 | 補足 |
---|---|---|
Modem Type | Uplink Only | |
Radio Configuration | RC3a/RC3c | 試験モジュールの仕様に合わせてください |
Device ID | 例00077BDE | 試験モジュールのデバイスID |
Key Selection | Public Key |
###2.テスト開始
Testerとして"SDR-Dongle"を選択し、Openボタンをクリック。
その後、Startボタンをクリックするとテストが開始されます。
###3.Sigfoxスペクトラムの確認
あとは、試験モジュールから信号送信してください。FFTタブで、Sigfox信号を確認することができます。
4.その他
復調結果(シーケンス番号やペイロードなど)や受信電力密度の確認なども可能です。
RSAを使用することによりSigfox Verified Certification (P1認証)のローカル試験の大半が可能になりますので、是非使ってみてください。
詳しくは、[RSA users guide]
(https://storage.googleapis.com/public-assets-xd-support-sigfox-production-338901379285/47453347-RSA_userguide.pdf)をご覧ください。
追伸:スクリーンセーバーに入ったりして復帰する時にパスワードを聞かれたら"rsa"と入力ください。
#注意事項
SDR dongleは電波法関連の技術基準適合認証を取得しておりません。ご利用にあたっては、電波発射しないようにしてください。(Uplink Onlyモードは問題ありません)