#Monarchとは?
Monarchは、LPWAの特長(低消費電力、低コスト、シンプルオペレーション)を維持しながら、海外を移動するIoTデバイス向けにSigfox社が開発したシームレスグローバルローミング技術です。
Monarch技術を活用したユースケースは既に、ルイ・ヴィトンのカバン追跡デバイス"ECHO"や、ミシュランの物流コンテナトラッキングとして実現されています。
#Monarchってどう動くの?
Sigfoxネットワークは、各国の技術基準に応じ複数のRC(Radio Configuration)に分けて運用されています。
各国のSigfoxベースステーションは、定期的にMonarchビーコンを送信しています。Monarch対応デバイスは、このMonarchビーコンを受信することにより、どの国にいるのかを把握し、その国の技術基準にあった通信を開始します。
#Monarch対応デバイス
Monarch対応デバイスを作るためには
- 各RCに対応したアンテナ及び受信回路
- Monarchビーコンを受信するためのOOK復調可能なサブGHzトランシーバ
- Monarch対応SigfoxライブラリをポーティングするMCU
が必要となりますが、ST社やLITE-ON社等のSigfoxチップセットメーカ、モジュールメーカがMonarch対応のソリューションが提供されています。
#Monarch対応Sens'itで日本-シンガポール物流
Monarch対応デバイスは、ルイ・ヴィトンのECHOを開発したAxible社が提供していますが、Sens'itでもPoCレベルのMonarchトラッカとしては使えるとのこととで、早速、日本-シンガポールで海上輸送してみました。
Sens'it V2を5台の輸出開始です。
3月5日に出荷し、しばらくは大井ふ頭近くで待機。3月11日にようやく横浜港は出港したSens'itの行方は。。。
無事にシンガポールに到着していました。
さらに、うち1台の履歴を見てみると、香港も寄っていることがわかりました。RC3(日本)からRC4(Hong Kong、Singapore)へのローミングの旅でした。