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僕のプロダクトマネジメント(2) - ビジョンドリブンでプロダクトを作っていく

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これは何

この記事は、僕のプロダクトマネジメントに関する知見や考え方などをまとめたものです。
僕の経験や勉強してきたことをもとに、僕の解釈でプロダクトマネジメントについての記事をシリーズとして投稿していこうと思っています。
記事の内容で、それは違うよ、みたいなものがあればぜひコメントや編集リクエストをいただければ嬉しいです。

この記事は

の続編となります。

今回はプロダクト作りにおけるビジョンの重要性について解説を行います。

この記事は記事投稿イベントの「エンジニアによるマネジメント」の参加記事でもあります。

ビジョンとは何か

企業によっては、「ビジョン」「ミッション」「バリュー」の三つを設定していると思います。この三つに加えて「ストラテジー」を設定ている企業もあるかもしれません。しかしこれらの定義はふんわりしていることが多いです。
まずはじめに、「ビジョン」「ミッション」「バリュー」「ストラテジー」とはなんなのかを改め説明させてください。

結論から言うと、以下の二つの軸によって分けられる4象限の各象限の名称です。

  • 社会(外部)と組織(内部)
  • 目的(アウトカム)と行動(アウトプット)

図にするとこのような形になります。

4象限

この図を元にして「ビジョン」「ミッション」「バリュー」「ストラテジー」を説明すると以下の通りです。

  • ビジョン(組織、目的)
    • 組織が存在する目的
  • ミッション(社会、目的)
    • 社会に対してもたらすもの
  • バリュー(組織、行動)
    • ビジョンを実現するために、組織として行う行動
  • ストラテジー(社会、行動)
    • ミッションを実現するために、社会に対して行うこと

このように、ビジョンとは「組織が存在する目的」となります。
組織によってはビジョン起点でミッションを定義するパターン、ミッションを起点にビジョンを定義するパターンがあります。
ただ、企業として何かを行なっている以上、ビジョンというのはどのような形であれ存在しているはずです。
今回の記事では具体的なビジョンの設定方法などについては省略します。

プロダクトを作っていく上でなぜビジョンが必要なのか

前項までで、ビジョンがなんなのかについて説明を行いました。
ここからは、なぜプロダクトを作るときにビジョンが重要なのかについて説明を行っていきたいと思います。

プロダクトは何にでもなれてしまう

現代のプロダクト、特にソフトウェアは本当に様々なものが作れるようになっています。
どんな機能でも、どんなUIでも、自由自在に実現することができます。
しかし、この自由度の高さが、逆にプロダクトの可能性をつぶしてしまう可能性があります。
目的のないプロダクトには目的のない機能が増えていきます。
「目的のない機能が増えるとなんでダメなの?機能が増えてるんだから良いじゃん!」
みたいに思う方もいるかもしれません。これは確かに機能が存在するだけならば正しそうです。
しかし、プロダクトは作って終わりではなく、存在し続ける限り改善とメンテナンスを行い続ける必要があります。
つまり、価値を注ぐべき箇所に注げる力が分散していくことにつながり、プロダクトは価値を曇らせて行ってしまうのです。

ビジョンは「やること」と「やらないこと」を定義する

前項の通り、プロダクトは何にでもなれてしまうという魅力と危険性を備えています。
改めてビジョンの役割を整理すると、ビジョンとは「やること」に加えて「やらないことも」判断できるようになるのです。
僕は「やらないこと」を判断できるようになる、というのがとても重要だと思っています。
プロダクトは開発をし続ける限り、いやでも機能は変化し続けます。それはまるで一度走り始めた機関車のようなものです。
この変化の中で「やらないこと」を避けることがすなわちプロダクトの価値の最大化につながるのです。

まとめ

どの企業でもプロダクトを作っている限り、プロダクトは変化し続けるものです。
変化を上手く乗りこなしていくことで、プロダクトは常に最大の価値を提供し続けるものになる、そしてビジョンはその変化を乗りこなすための舵であるというお話でした。

次回はプロダクトの価値にフォーカスし続けるための考え方について解説したいと思います。

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