この記事は何
Claude Codeは、Anthropicが用意したクラウド環境上で実行することができます。
ブラウザからclaude.ai/codeを開くだけで、VM上でClaude Codeが動き、そのままPRの作成まで進めてくれます。ローカルのターミナルを開いていなくてもタスクを投げられるので、出先でスマホからちょっとした修正を依頼する、といった使い方ができてかなり快適です。
ただ、実際に使い始めてみると、プラグインがドキュメント通りにインストールできないという問題がありました。
この記事では、ウェブ上のClaude Codeでプラグインをインストールするために試した方法をまとめます。
ウェブ上のClaude Codeはリサーチプレビュー段階の機能で、挙動はアップデートによって変わることがあります。この記事は執筆時点(2026年8月)の挙動をもとにしています。
ドキュメント通りに設定してもプラグインが入らない
公式ドキュメントの「クラウドセッションで利用可能なもの」という表には、以下のように書かれています。
.claude/settings.jsonで宣言されたプラグイン|はい|宣言したマーケットプレイスからセッション開始時にインストールされます。マーケットプレイスソースに到達するためにはネットワークアクセスが必要です
これを読むと、リポジトリの .claude/settings.json に以下のように書いてコミットしておけば、セッション開始時に勝手にインストールしてくれそうに見えます。
{
"extraKnownMarketplaces": {
"your-marketplace": {
"source": {
"source": "github",
"repo": "your-org/your-marketplace"
}
}
},
"enabledPlugins": {
"your-plugin@your-marketplace": true
}
}
ところが、この状態でクラウドセッションを開始しても、僕の環境ではプラグインはインストールされていませんでした。スキルもコマンドも呼べません。
セットアップスクリプトでインストールをする
セットアップスクリプトは、新しいクラウドセッションが始まるときに、Claude Codeが起動する前に実行されるBashスクリプトです。環境設定ダイアログの「Setup script」フィールドに書いておくと、セッションが始まるタイミングで処理が実行されます。
ここでプラグインのインストールを行う、というのが今回の方針です。
publicリポジトリのマーケットプレイスの場合
マーケットプレイスがpublicリポジトリであれば、セットアップスクリプトに、マーケットプレイスの追加とプラグインのインストールを書くだけで済みます。
#!/bin/bash
set -euo pipefail
claude plugin marketplace add your-org/your-marketplace
claude plugin install your-plugin@your-marketplace
publicリポジトリはGitHubの認証なしでクローンできるので、認証まわりの準備は一切必要ありません。
複数のプラグインを入れたい場合は、claude plugin install を必要な数だけ並べればOKです。
privateリポジトリのマーケットプレイスの場合
問題はマーケットプレイスがprivateリポジトリのときです。claude plugin marketplace add は最終的にリポジトリをクローンしにいくため、GitHubの認証情報が必要になります。
やることは以下の4つです。
- gh コマンドをインストールする
-
GH_TOKENにGitHubのトークンを設定する -
gh auth setup-gitでgitに認証情報を渡す - マーケットプレイスの追加とプラグインのインストールを行う
まとめると、セットアップスクリプトは以下のようになります。
#!/bin/bash
set -euo pipefail
(type -p wget >/dev/null || (sudo apt update && sudo apt install wget -y)) \
&& sudo mkdir -p -m 755 /etc/apt/keyrings \
&& out=$(mktemp) && wget -nv -O$out https://cli.github.com/packages/githubcli-archive-keyring.gpg \
&& cat $out | sudo tee /etc/apt/keyrings/githubcli-archive-keyring.gpg > /dev/null \
&& sudo chmod go+r /etc/apt/keyrings/githubcli-archive-keyring.gpg \
&& sudo mkdir -p -m 755 /etc/apt/sources.list.d \
&& echo "deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/etc/apt/keyrings/githubcli-archive-keyring.gpg] https://cli.github.com/packages stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/github-cli.list > /dev/null \
&& sudo apt update \
&& sudo apt install gh -y
export GH_TOKEN="ここにGitHubのトークン"
gh auth setup-git
claude plugin marketplace add your-org/your-marketplace
claude plugin install your-plugin@your-marketplace
前半のごちゃっとした部分は、GitHub CLI公式のインストール手順をそのまま持ってきたものです。
ウェブ上のClaude Codeの環境には gh がプリインストールされていないため、自分で入れる必要があります。
トークンはどこから持ってくるか
GH_TOKEN に入れる値は、手元で gh にログイン済みであれば gh auth token で取り出すのが一番手っ取り早いです。
gh auth token
出力された文字列をそのままコピーして、セットアップスクリプトの GH_TOKEN に設定すれば完了です。
ただしこれはあくまで自分のGitHubアカウントの認証情報そのものなので、権限としてはかなり強めになります。マーケットプレイスのリポジトリを読ませたいだけなら、GitHubのDeveloper settingsからPersonal Access Tokenを新しく発行して、対象リポジトリの読み取り権限だけを付けたものを使うほうが安心です。
詰まった点
gh auth loginは要らないが、gitへの受け渡しは要る
gh は GH_TOKEN を自動的に読み取るため、gh auth login ステップは不要です。
一方で claude plugin marketplace add が内部で叩くのは git なので、トークンを設定しただけでは git 側が認証情報を知らないままになります。
そこで gh auth setup-git を実行して、gh の認証情報をgitのcredential helperとして登録しておきます。この1行を入れてはじめて、privateリポジトリのクローンが通るようになりました。
gh auth setup-git
最後に
今回は、ウェブ上のClaude Codeにプラグインをインストールする方法を紹介しました。改めて整理すると、以下のようになります。
-
.claude/settings.jsonでの宣言だけではインストールされなかったので、セットアップスクリプトで自分でインストールする- 逆に今回の方法ではsettings.jsonへの記載は不要
- publicリポジトリのマーケットプレイスなら、
claude plugin marketplace addとclaude plugin installの2行で済む - privateリポジトリのマーケットプレイスなら、
ghのインストール、GH_TOKENの設定、gh auth setup-gitを先に済ませる -
gh auth loginは不要だが、gh auth setup-gitでgitに認証情報を渡すのは必要
ウェブ上のClaude Codeはまだリサーチプレビューということもあり、ドキュメントと実際の挙動が噛み合わない場面がまだあります。プラグインが効かないという理由でウェブ版を敬遠していた方は、ぜひ試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
