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IBM Cloud Backup の設定方法

Last updated at Posted at 2020-07-21

比較的取り入れやすいバックアップソリューションが IBM Cloud Backup です。(改名前は eVault と呼ばれていました。)
最初10GB は無料で使うこともできます。

では早速設定してみましょう!

##1) IBMクラウドバックアップを導入し、コンソールを開く

デバイスリストを開き、バックアップを設定するサーバーの詳細画面を開きます。

Image 1229.png

Image 1230.png

Image 1231.png

デバイス詳細画面からストレージタブを開きます。
Image 1232.png

下までスクロールすると、 IBM Cloud Backup があります。無料の 10GB を取り入れていない場合、アクションをクリックして注文しましょう。
IBM Cloud Backup をクリックすると、詳細画面が開きます。

Image 1233.png

WebCC をクリックすることで、管理コンソールを開くことができます。
Image 1234.png

Image 1235.png

初めは特に何もできませんが、右側のQuickLinkにある資料ガイドはとても参考になります(英語のみとなってしまいますが)。
ガイド:
http://downloads.service.softlayer.com/evault/Documentation/QuickLinks/Agent%20v8.3%20for%20Microsoft%20Windows%20-%20User%20Guide%20v%202.0.doc.pdf

##2) バックアップするサーバーに Agent をインストールする

次のページでエージェントをダウンロードし、マシンにインストールする:
http://downloads.service.softlayer.com/evault/

ここでは、KVMコンソールでWindowsのサーバーに接続します。
手順は次のページにまとめています:KVMコンソールでベアメタルへ接続

Image 1243.png

このページはインターネット接続が無くても開くことができます。

Image 1247.png

Image 1248.png

インストールに必要なユーザー名やパスワードはIBM Cloud Backup詳細画面で入手します。

Image 1249.png

完了すると、IBM Cloud Backup コンソールの Computers タブに、登録したサーバーが表示されます。
Image 1250.png

展開すると、バックアップをオートで設定するか、手動で設定するか選択肢がでます。
Image 1251.png

##3) バックアップJobの作成、実行

手動での設定をお勧めします。その理由は、自動でCドライブすべてをバックアップするように設定すると、容量オーバーしてしまうからです。
実際に私も容量オーバーしそうになったので、その時の様子を記録します:

###3.1) 自動バックアップ - フル C ドライブ

Image 1252.png

オート設定:Cドライブすべてのバックアップ。
Image 1253.png

image.png

Run Job でバックアップ実行です。
Image 1257.png

バックアップ始まりました!
しかし、10分ほどかかっているのになかなか終わりません。よく見るとバックアップ容量がすでに5GBに。
Cドライブを確認してみると。。

Image 1259.png

初期状態のベアメタルなのに、システムデータだけでCドライブが64GB!! フリーの10GBでは収まり切りません。
興味本位にそれでもバックアップを続けてみると。。
Image 1261.png

10GB超えてしまいました、まだバックアップは続いています。
資料を確認してみると:
(抜粋)「IBM Cloud Backup 容量を超えるとどうなりますか?
以前に購入した容量の制限に達した場合でも、バックアップを保存、取得できます。 ただし次回の請求書で、使用した追加の GB ごとに料金が加算されます。」
https://cloud.ibm.com/docs/Backup?topic=Backup-faqs#exceed-capacity

おっとこれはいかんです。検証目的のはずが、請求が発生してしまいそうなのでキャンセルしました。

Image 1264.png

幸いにもキャンセルされたので請求面では全く問題なかったみたいです。

###3.2) 手動バックアップ - ファイル単位でのバックアップ

では試しにバックアップするファイル・フォルダを作成してみましょう。
Image 1265.png

IBM Cloud Backup コンソールから、Select Job Task > Create New Local System Job をクリックします。
Image 1266.png

手動設定の画面です。パスワードはここで決めて、リストア操作をする時に入力する必要があるので、忘れないように記録する必要があります。

Image 1267.png

バックアップ対象を選択し、「include」をクリックします。するとBackup Set の下に表示されます。
選択後、Create Job をクリックします。

スケジュールを決めます。IBM Cloud Backup は定期的なバックアップスケジュールを組むことを前提としていますので、
設定画面でも毎日か毎月、特定の時間や日程など、様々な情報を入れる必要があります。
Compression: Smaller / Faster は、圧縮度を優先するか、バックアップスピードを優先するかの選択です。

Image 1269.png

スケジュールの時間にならなくても、Run Job をクリックすることでいつでもバックアップを始めることができます。

Image 1270.png

バックアップ完了!
Image 1271.png

Image 1272.png

##4) バックアップからのリストア

バックアップを終えたので、ファイルを変更してみましょう。
Image 1273.png

リストアが成功したら、またファイルは before に戻るはずです。
IBM Cloud Backup コンソールから Select Job Task > Restore from Another Computer を選択します。

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作成したパスワードを入力します。
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どのファイルをリストアするか選択します。また、元のファイルも残すか・上書きするか、別のフォルダにリストアするかなどいくつか選択肢があります。Run Restore をクリックしてリストアを実行します。

Image 1277.png

リストア完了!
Image 1278.png

先程のファイルを開いてみると。。なんということでしょう!after が before になっているではないですか。
Image 1279.png

ちなみに一連の作業をしている時に、サーバーは常に稼働中でした。バックアップもリストアも行っている時に起動状態だったので、特に電源を切らなくても良いようです。

これでバックアップ・リストアは完了となります。意外と簡単でした。

##5) お役立ち情報:

###5.1) バックアップ容量の確認

容量や使用状況の確認は、IBM Cloud 側のバックアップ管理画面から確認することができます。
Image 1303.png

左メニューのBackupを選択
image.png
初めにキャンセルしたCドライブバックアップ、ファイル単位のバックアップとファイル単位のリストアの3項目あります。

定期的なバックアップをスケジュールしている場合、容量オーバーにならないことをお気をつけください。
必要に応じてIBM Cloud Backupをアップグレードすることもできます。

###5.2) 差分テクノロジー

(抜粋)
「差分テクノロジーとは何ですか。
最初のバックアップは「シード」(完全なフルバックアップ) であり、次以降のバックアップは「差分」(つまり変更のみ) となりますが、これらは「フルバックアップ」と同等であり、フルバックアップと見なされます。 つまり、バックアップからすべてまたは任意のファイルをリストアできます。 このテクノロジーにより、セッションのたびに「フルバックアップ」が作成されますが、ボールト上の大量のスペースが節約され、後続の各バックアップを完了するためにかかる時間が短縮されます。」
https://cloud.ibm.com/docs/Backup?topic=Backup-faqs#delta

差分テクノロジーのおかげで2回目以降のバックアップは少ない容量でバックアップされる仕様です。

クラウド上の貴重なデータを守るため、ぜひ IBM Cloud Backup をお試しください。

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