対象読者
- Mac で Git と Github を扱いたい方
環境
MacBook Pro M3 Pro
Mac における GitHub 環境構築
GitHub を利用した環境構築の手順を記載します。
OS は Mac を想定しています。
1. Git をインストール
MacにはGitがデフォルトインストールされています。
以下のコマンドでインストールされているVersionを確認できます。
$ git --version
git version 2.39.3 (Apple Git-146)
(Apple Git- のように表示されている場合、元からmacにインストールされているものが使用されています。)
確認できない場合、Macにデフォルトで用意されているもの以外を使用したい場合はこちらの記事が参考になります。
2. GitHub アカウント作成
アカウントがない方は、GitHubのサイトに移行してサインアップします。プロンプトに従ってアカウントを作成して下さい。
後に、作成した時のメールアドレスとユーザー名を使用します。
3. 個人の識別情報(gitconfig) 設定
GitのインストールとGithubアカウントを作成後、gitconfig設定を行います。
この設定が必要なのは、GitのCommit時、「誰が」変更を加えたかの識別情報を記録する必要があるためです。
Githubアカウント作成時の情報と一致させて、履歴の管理を行っていくことをお勧めします。以下のコマンドで設定します。
# ユーザー名の設定
$ git config --global user.name "ユーザーネーム"
# メールアドレスの設定
$ git config --global user.email user-mail-address@example.com
# ユーザー情報の確認
$ git config --global user.name
$ git config --global user.email
global オプションを指定することで、Gitはその後、そのシステム上で行なう全ての操作に対して常にこの情報を使用するようになります。なので、この操作を行なう必要は一度だけです。
もし、違う名前とEmailアドレスを特定のプロジェクトで上書きしたいのであれば、そのプロジェクト(Gitディレクトリ)の中で、--global オプション無しでこのコマンドを実行することで出来ます。
Git と Github に関して
この2つの違いを簡単に知りたい方は、下記を参照ください。
GitとGithubに関して
そもそもGitって何?
Gitはパージョン管理システム(分散型)です。コードやファイルの変更履歴を追跡し、複数人での開発を可能にします。
主な特徴
- 変更履歴の記録と管理
- 変更の取り消しや以前のバージョンへの復元
- リモートリポジトリを通じたチーム開発の促進
- ブランチによる並行開発
- コマンドラインツール
このGitを利用したWeb上の開発(クラウドベース)プラットフォームとして、GitHubがあります。
補足
- クラウド : インターネットを通じてコンピューティングリソース(サーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアなど)を提供するサービス
- プラットフォーム : ソフトウェアやサービスが動作する基盤環境
GitHubって何?
GitHubとは、Gitリポジトリのホスティングサービスです。
リポジトリには、プロダクトを構成するコード・ファイル・各ファイルのリビジョン履歴が格納されています。
サーバー上にホスティングされているリポジトリのことをリモートリポジトリと呼びます。
このリモートリポジトリをチームで共有し、コードの変更を追跡・管理しながら開発を進めます。
補足
- ホスティング : データやサービスをインターネット上のサーバーで管理・提供すること
まとめ
この記事では、MacにおけるGitHubの基本的な環境構築について説明しました:
- Gitのインストール確認(Macにはデフォルトで入っています)
- GitHubアカウントの作成
- gitconfigでの個人識別情報の設定
これらの設定が完了したら、次のステップとしてSSH認証の設定を行うことで、より安全にGitHubを利用することができます。SSH認証の設定方法については次回の記事で解説します。