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XcodeにおけるCrashlyticsのトラブルシューティング: 読みやすいクラッシュレポートの確保

Last updated at Posted at 2024-05-02

はじめに

クラッシュレポートの理解は開発者にとって重要であり、Firebase Crashlyticsはこのプロセスを簡素化する強力なツールです。デフォルトでは、Crashlyticsはデバッグシンボル(dSYM)ファイルを自動的に処理し、非表示になっているクラッシュレポートを提供します。しかし、自動的にアップロードされるdSYMファイルが原因で、クラッシュレポートが不完全になったり、失われたりすることがあります。このガイドでは、Crashlyticsダッシュボードで読み取り可能なクラッシュレポートを確保するためのトラブルシューティング手順を探ります。

自動的なdSYM処理の概要

アプリ内でCrashlyticsを設定すると、dSYMを自動的に処理し、ファイルをアップロードするための実行スクリプトが構成されます。このセクションでは、Xcode 15からの新しい要件を特に考慮しながら、設定が最新であることを確認する方法について説明します。

  1. Build Phasesタブをクリックし、Run Scriptセクションを展開します。
  2. 「Input Files」セクションで、以下のファイルのパスが指定されていることを確認します:
  • ${DWARF_DSYM_FOLDER_PATH}/${DWARF_DSYM_FILE_NAME}
  • ${DWARF_DSYM_FOLDER_PATH}/${DWARF_DSYM_FILE_NAME}/Contents/Resources/DWARF/${PRODUCT_NAME}
  • ${DWARF_DSYM_FOLDER_PATH}/${DWARF_DSYM_FILE_NAME}/Contents/Info.plist
  • $(TARGET_BUILD_DIR)/$(EXECUTABLE_PATH)
  • $(TARGET_BUILD_DIR)/$(UNLOCALIZED_RESOURCES_FOLDER_PATH)/GoogleService-Info.plist.

このステップにより、Xcodeが必要な入力ファイルを指定された場所から参照するようになり、CrashlyticsがdSYMを正しく処理できるようになります。

XcodeによるdSYMの生成の確認

dSYMファイルが欠落する一般的な原因は、Xcodeによるファイルの生成が行われていないことです。ここでは、Xcodeが正しいdSYMをすべてのビルドに対して生成していることを確認します。

  1. Xcodeでプロジェクトを開き、Xcodeナビゲーターでプロジェクトファイルを選択します。
  2. メインビルドターゲットを選択します。
  3. ターゲットの Build Settings タブを開き、 All をクリックします。
  4. debug information format を検索します。
  5. すべてのビルドタイプに対して Debug Information FormatDWARF with dSYM File に設定します。
  6. アプリを再ビルドします。

これらの手順に従うことで、Xcodeが必要なdSYMファイルを生成することが確認され、Crashlyticsでのクラッシュレポートが欠落する可能性のある問題が解決されます。

結論

Crashlyticsでのトラブルシューティングとクラッシュレポートを正しく読み取るためには、設定の確認とXcodeによる必要なdSYMファイルの生成を確かめることが重要です。これらの手順に従うことで、Firebase Crashlyticsダッシュボードで欠落または不完全なクラッシュレポートに関連する問題を解決する準備が整います。ハッピーコーディング!

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