はじめに
マイクロソフトは、CursorやWindsurfなどのフォークエディタで自社開発のVSCode拡張機能(C++やC#など)の使用を制限しました。
という上記記事の内容を受け、このままフォークエディタ使い続けて大丈夫..?と社内でも少し話題になりまして、
- VSCode x Github Copilot
- VSCode x Cline
が乗り換えの候補として挙がっています。
Cline高い?
Cline・Roo Codeの場合、APIプロバイダーをOpenAIやAnthropicなどに設定し、APIキーを設定して言語モデルを使用する方法となりますが、この方法だと従量課金されてしまうし一気に請求額が上がったという記事が見受けられます。
こういった理由でCline・Roo Codeの使用に踏み切れていない人は多いのではないでしょうか?
そこでなんか良い方法ないかな〜と思い調べてみたところ、一つ方法を見つけたので以下に記載します。
ClineでGitHub Copilot経由で定額で言語モデルを使用する方法
そういう時のアプローチとして有効な手段が、Github Copilot経由で言語モデルを使用する方法です。これであればGithub Copilotの定額有料プラン金額のみでClineを動かすことができます。現在experimentalではありますが、少し使ってみた感じ問題なく普通に使えそうです。
以下Roo Codeのドキュメント
前提
- GitHub Copilot Proを契約している場合、月額$10でClineを利用可能
- 学生は無料のGitHub Student Developerプログラムでアクセス可能
設定方法
簡単です。
- VSCodeを開く
- ClineやRoo Codeの設定画面で「VS Code LM API」を選択
- 言語モデルを選択する(o3-mini、gpt-4oなど)
利用可能なモデル
- 現在はClaude Sonnet 3.5までサポート
- o3-miniなど最新モデルも利用可能
プレミアムリクエストと制限
ここからは認識しておくべき注意点です。
2025年5月5日から、GitHub Copilotに「プレミアムリクエスト」という新しい概念が導入されます。これは高度なAIモデル(GPT-4.5やo1など)を使用する際に消費される制限付きのリクエストです。
プレミアムモデルの利用制限
以下の特徴があります。
Copilot Pro: 月300回のプレミアムリクエスト
各モデルごとに「プレミアムリクエスト乗数」があり、
高度なモデルほど多くのリクエストを消費 します。
例えば、GPT-4.5で1回の質問をすると50リクエスト消費されます。
そのため、Copilot Proの月間300リクエストの場合、 GPT-4.5は月に6回程度しか使用できない ことになります。泣
基本モデルであるGPT-4oに関しては、Copilot有料プランユーザーの場合は プレミアムリクエストの消費がない ため、安心して使うことができます。
Claude 3.5 Sonnet、Claude 3.7 Sonnetに関しては、消費量が1なのでCopilot Proの場合は単純計算で300リクエストまで使うことができるといった具合です。
元々Cursorユーザーだった私としてはGPT-4o、Claude 3.5 Sonnet、Claude 3.7 Sonnetが上記形で使えるのであれば十分なので、特に問題ない認識です。
プレミアムリクエストを使い切った場合
- 基本モデル(GPT-4o)は引き続き無料で使用可能
- 追加のプレミアムリクエストは1リクエストあたり$0.04で購入可能(設定で有効化が必要)
- 無料ユーザーは追加購入できず、有料プランへのアップグレードが必要
注意点まとめ
- プレミアムリクエスト課金は 2025年5月5日 より開始
- 従来は無制限だったAIモデルの利用に大きな変更があるため、使用頻度の高いユーザーは注意が必要
最後に
私はCursorユーザーだったのですが、4月23日で次月課金がされる形となっていたので、丁度良いタイミングだったので乗り換えました。
VSCode x Github Copilot x RooCodeという形でこのまま使ってみて様子見です。
月額請求が20ドルから10ドルになったので嬉しい、そして、VSCodeなつかし〜