はじめに
こんにちは!
私はゲーム関連のQA業務を行っているテスターです。
最近はテスト実行以外に、管理分野の業務も行うようになりました。
今年は管理業務の一環として、新しく出来た検証スタジオのチームリーダー対応を行ったので、そこで得た知見や反省点などを振り返っていけたらと思います。
チームリーダー対応の背景説明
去年の10月に私が担当していたタイトルのサービスが終了し、別タイトルへ移動することになりました。
その後、2か月で新スタジオの検証チームが発足され、私が新チームの管理対応を行うことになりました。
行った管理対応の詳細は下記となります。
対応の詳細
- 検証業務のリード対応、進捗管理
- 新チームの生産性/稼働率の管理、業務課題への対応
- 対プロダクト / 別スタジオの連携補助
- 隔週の面談
当時の私はチーム管理の経験がなく、上記の対応をがむしゃらに進めていましたが、困ることが多々ありました。
その問題点について、下記で説明していきます。
チーム管理を行う上で発生した問題
新チームを導入するタイトルは運営が長く、検証対応を行っていたスタジオも固定されていました。
このようなタイトルで、新チームを導入するにあたり、以下の問題がありました。
ナレッジの偏在化
対応スタジオが固定化されていたため、検証に必要なナレッジなどが資料に残っていなかった。
使用するテストケースでは、各項目で専門用語が使われていたり、確認手順が省かれたものが使用されており、新チームが検証を行うには難しい状況だった。
検証資料の不足
ナレッジが偏在していたことにより、引き継ぎの資料も少なく、新たに用意する必要があった。
また、あったとしても、資料の場所がそれぞれ異なったり、資料自体が古かったりなど、そのまま使うには難しい状況だった。
当時の私は以上の問題点を認識できておらず、チームの導入が始まってから対応することとなりました。
チームの管理対応と資料の更新を同時に行うのは、無駄が多く、新人さんも困らせてしまいます。
その反省を踏まえ、最低限用意できていた方が良い資料と、あると便利な資料を記載していきます。
用意しておくと良い資料
業務マニュアル
概要:
検証に使用するテストケース、課金検証の手順や準備方法を記載した資料
用意する理由:
新規タイトルであれば、新しく用意する必要があると思いますが、既存タイトルであればすでに用意されている場合もあります。
その場合、資料が新チームにとって適切なものか確認しておくと良いです。
不足点や改善点などあれば事前に修正しておきましょう。
用語集
概要:
ゲーム内での用語や、業務で使用する用語などをまとめたもの
用意する理由:
専門用語が多いとテストケースの消化や、仕様把握にも一苦労です。
簡単にでもあるとお互いの認識相違などもなくなり、助かると思います。
作業スケジュール(全体用)
概要:
検証スケジュールや当日の業務内容がわかる資料
用意する理由:
作業をお願いするだけだと本人にも今がどのような状況なのか、どのぐらい重要な依頼をお願いされているのかイメージがつかないと思います。
全体のタスクを振り返れる作業スケジュール表を作成しておくとチームの一員としての作業イメージを付けてもらえると思います。
関係各所メンバーリスト
概要:
エンジニアやプランナーなど、業種ごとに分けたメンバーリスト
用意する理由:
新人さんが各連絡を行う際、宛先が合っているのか不安だと思います。
こちらとしても間違った方に連絡を送らないようにしてほしいので、メンバーリストを用意しておくとお互いの不安を解消できると思います。
ただし、業務によっては担当がコロコロ変わることがあるため、どのように用意するかはタイトル毎に変わると思います。
チーム管理に役立つ資料
業務外のマニュアル
概要:
勤怠や管理対応などで使用する資料
用意する理由:
管理周りやコミュニケーションツールなど、業務に直接関係しないものでも、事前に用意しておくと良いと思います。
使用頻度が多いため、後から質問されることもあり、後の工数を減らすことができます。
質疑応答シート
概要:
新人さんの質問とその回答を管理するためのシート
用意する理由:
疑問点が発生した時点で連絡してほしいのですが、こちらが忙しそうだと新人さんが連絡しにくいなど、色々と問題が出てくると思います。
質疑シートを用意しておけば、新人さんの質問へのハードルが下がりますし、こちらもあとで対応することができるので、一石二鳥です。
チーム管理でもっとも重要だと思うこと
私としては、「いかにチームでの業務が進めやすいか」が重要だと思います。
資料や業務手順書など、重要なことは色々あると思いますが、何よりもチームでの連携が重要です。
5 ~ 10分でもいいので、定期的に話す時間を作ったり、毎日交換メモみたいなものを作るのでもよいかもしれません。
雑談もしづらい環境では業務も円滑に進められないと思います。
理想としては何でも相談できる上司。
それぐらいの信頼関係を築けていれば、働く環境の不安点や業務中の疑問点などの解決、業務のモチベーション維持など様々な点でプラスに働くと思います。
また、コミュニケーションに関しては最初が肝心だと思います。
時間が経つと、新人さんも身構えてしまうので、関係性を築くのが難しくなります。
私は忙しいからとおざなりにしてしまって、後悔しました。
最後に
いかがでしたか?
チーム導入前の準備であったり、コミュニケーションであったり。
なんとなくで進めていくとチームのみんなにとっても自分にとっても良くないことばかりです。
綺麗事を並べている自覚もありますが、チームのリーダーをする以上、居心地の良いチームにして業務の進めやすい環境を整えてあげたいですよね。
最初のうちは手厚く管理してあげて、慣れてきたら少しずつメンバーに任せていくとチーム管理も楽になっていくかもしれません。
以上が、1年のチームリーダーを経験した感想/反省でした。
もし記事に対しての感想や意見などありましたら、ぜひコメントいただけるとうれしいです。
今年も残りわずかですが、最後まで頑張っていきましょう!