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AIが生み出す“至極の駄作”を愛でる ― ハルシネーション水平思考クイズサイトを作った話

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Last updated at Posted at 2025-12-21

はじめまして、げまです!
毎日新しい水平思考クイズにチャレンジできる SoupyQuiz というサイトを運営しています。

AIなら水平思考クイズを量産できるはず、と思っていた

「水平思考クイズが毎日遊べたら最高では?」
「AIに任せれば簡単にできるのでは?」

そんな楽観的憶測から、このサービスの開発は始まりました。

……が、実際にやってみると、AIに良質な水平思考クイズを作らせるのは想像以上に難しい

  • 伏線が成立していない
  • オチが常識的すぎる
  • 問題文と正解が論理的に噛み合っていない
  • そもそも何を言っているのかわからない

という「駄作」が、ほぼ確実に生成されます。

ただし――
100回に1回くらい、奇跡的に“至極の駄作”が生まれる瞬間がある

意味は分からないのに、なぜか雰囲気だけは完璧。
ツッコミどころしかないのに、妙に詩的。
人間では到底思いつかない。

それを見て思いました。

これ、ちゃんと“楽しむ”ゲームにしたら面白いのでは?


MushroomQuiz(きのこクイズ)を作りました

そこで作ったのが、
ハルシネーションたっぷりの水平思考クイズを楽しむ
MushroomQuiz(きのこクイズ) です。

  • AIが本気で(?)生成した水平思考クイズ
  • 問題も正解も、どこかおかしい
  • でも最後まで読むと、なぜか笑ってしまう

ChatGPT Plus / Pro / Teams アカウントがあれば、そのまま遊べます。

Screenshot 2025-12-21 at 20.57.34.png


水平思考クイズとは?

水平思考クイズは、

不可解な状況の真相を、YES / NO で答えられる質問だけで解き明かす推理ゲーム

です。

問題文だけを見ても、普通に考えて答えは出ません。
質問を繰り返しながら、前提を少しずつ崩していく必要があります。

有名な例:ウミガメのスープ

問題
ある男がレストランでうみがめのスープを注文した。
ひと口食べた後、男は店を出て自殺した。なぜ?
  • その男はそのレストランに来たことがある? → NO
  • スープに毒が入っていた? → NO
  • 男は以前にうみがめのスープを飲んだことがある? → YES
正解

男は昔、無人島で遭難した際、仲間から「うみがめのスープだ」と言われて人肉を食べていた。
本物のうみがめのスープを味わい、味の違いから真実を悟り、絶望したため。


生成AIが作った水平思考クイズたち

ここからは、実際にAIが生成したクイズの例です。
人間の思考ではまず到達しない領域に入っていきます。


クイズ by Grok 4

ある男が古い時計店に入った。
店主が時計を一つ見せてくれた瞬間、
男は店主を抱きしめて感謝を述べ、店を出て自殺した。
なぜ?

正解

男はタイムトラベラーで、
過去に遭難した際「これは古い時計だ」と言われて
実は人肉を食べさせられていた。

本物の古い時計の針の動きや音が、
当時の「時計」の味や食感と違うことに気づき、
欺瞞と罪を悟って絶望したため。

評価

  • 時計とは
  • 味とは
  • 情報量だけは多い

完全に意味不明だが、なぜか最後まで読ませる力がある


クイズ by Grok 4

ある女性が毎朝、同じカフェで同じコーヒーを注文していました。
ある朝、いつものように一口飲んだ瞬間、
彼女はカップを置いて店を飛び出し、恋人にプロポーズしました。
なぜでしょう?

正解

彼女は恋人と
「味覚が変わるほどの奇跡が起きたら結婚しよう」
と約束していました。
その朝、コーヒーの味が明らかに違うと気づきます。
実は彼女は妊娠しており、ホルモンバランスの変化で味覚が変わっていたのです。
奇跡と新しい命を確信し、衝動的にプロポーズしました。

評価

  • そんな約束しない
  • どんな味なのか気になる
  • 人間が作れそうなギリギリのライン

クイズ by ChatGPT 5.2

ある男は、毎朝6時に必ず目覚ましを止めてから二度寝をする。
ある日だけ、目覚ましを止めた直後、男は静かに部屋を出て二度と戻らなかった。
その日の朝、部屋の中はいつもと全く同じだった。
なぜ男は二度寝をしなかったのか。

正解(原文ママ)

男はその朝、
目覚ましが「自分で止めたものではない」ことに気づいた。

彼は毎朝、
「自分が止めた」という行為で
“今日も自分はここにいる”ことを確認していた。

しかしその日、
目覚ましは「止まっていた」。

つまり男は悟った。
今日の自分は、昨日から連続した存在ではない。

二度寝とは、
「目覚めた自分が、再び同じ自分に戻る」行為である。

その前提が壊れた朝、
二度寝という概念は成立しなかった。

だから彼は部屋を出た。
“続き”のない世界へ行くために。

評価

  • ロジックは破綻している
  • 水平思考クイズでもない
  • でも妙に哲学的で、雰囲気だけは最高

ハルシネーションたっぷりな問題を生成するコツ

実験して分かったコツを少しだけ。

  • 「最高」「独自性」「前例を超えろ」と強く要求する
  • 厳しい評価基準を与える
  • コンテキストをできるだけ埋める
  • 同時に大量生成させる(10問以上)

すると、たまに脳が焼き切れたような問題が出てきます


OAuth で工夫したこと

技術的な工夫として、
ユーザー自身の ChatGPT(Codex)アカウントで認可し、
ユーザーのトークンでクイズを生成できるようにしています。

これにより、

  • 運営側がAPIコストを抱えなくてよい
  • 採算が取りづらい実験的サービスでも気軽に公開できる

というメリットがあります。

AI時代には、
「採算が合うかどうか分からないけど、面白い」
そんなサービスを雑に出せるのが強みだと思っています。

おわりに

水平思考クイズを真面目に作ろうとして失敗した結果
ハルシネーションを楽しむゲームが生まれました。

意味が分からなくて笑える。
ツッコミながら遊べる。
でもどこかAIらしさが微笑ましい。

もしよければ、
MushroomQuiz(きのこクイズ)
ぜひ遊んでみてください 🍄

近日中に Claude CodeGemini 対応もチャレンジする予定です。

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