10月にOffice2016(2019)のMSサポート期限が切れ、新しいOfficeへ移行されているかと思われます。その際、最新のOfficeの導入では今まで通りではいかない状況が発生しました。その備忘として、導入時の手順を残します。
前提
オフライン環境での移行を前提としています。インターネットに繋がっている(いわゆるオンライン)環境の話ではありません。また、本体以外にもRuntimeの移行の話もあります。
Access本体の話
※オフライン環境に導入するのでAccess本体の場合はLTSC版を用意する必要があります。(誤って通常版を購入して認証できず、詰まないようにしましょう)
1.購入、アクティベーションキーの取得
アクティベーションキーの取得にはインターネット接続が必要です。また、マイクロソフトアカウントも必要になるので用意します。この時に新規取得してもいいですが、取得した際に使用したメールアドレスがずっと必要になりますので、使用するメールアドレスの選択、アカウントの管理には十分注意しましょう。
2.インストーラの作成
LTSC版の場合、インストールCDは付いてきませんので、自分で作成する必要があります。次のページから、Office展開ツールを入手します。
実行すると、setup.exeとconfiguration-Office365-x64.xmlの2ファイルが展開されます。
configuration-Office365-x64.xmlはのサンプルファイルですので、手で書き換えられる人はこのファイルを書き換えて作成するのが手っ取り早いのかもしれません。
ほとんどの場合は、こちらのOffice カスタマイズ ツールを使用してxmlファイルを作成することになると思います。
注意事項としては、ダウンロード用のxmlとインストール用のxmlは別に用意しておいた方が良いかと思います。
Office カスタマイズツールの使い方については
こちらの記事にて詳しく解説されている方がおられますので、熟読されることをお勧めします。
コマンドプロンプトから、次の様に実行すればダウンロードが実行されます。
setup.exe /download download.xml
あとは、ダウンロードしたフォルダと、setup.exe、別途作成している(はずの)xmlファイルがあればインストーラ一式のできあがりです。適切な方法で導入先環境へ持ち込みましょう。
3.導入
別途作成してあったinstall.xmlを指定して、setup.exeを実行します。忘れがちな注意点としては、
インストール時のコマンドコンソールは管理者権限で起動します。
setup.exe /configure install.xml
xmlファイルが正しく記述されていると、正常にインストールが実行されると思います。どこかが間違っているとエラーになります。(どこが間違っているかとかは教えてくれませんので、試行錯誤が必要かと思います。頑張りましょう)
確認
インストールが完了すると、スタートメニュー及び、導入済みのアプリ一覧にOfficeが増えますので、そちらから起動して、起動確認をします。
アクティベーション
実はここが最難関かもしれません。(複数台する場合)
LTSC版でも認証は必要です。古の電話認証を行います。起動後に確認画面が表示されますので、日本の(ですよね?)連絡先に電話してください。(携帯電話からだとフリーダイアルが使えない?ので固定電話の方が良いかと思います)
また、認証も音声認識+プッシュキーが使用できます。意外と知られていませんが、コード入力時に音声入力以外にプッシュキーでのトーン入力も受け付けるようです。(パルス電話の人はトーンに切り替えてください)回線状況にもよるようですが、よく認識に失敗するので、再チャレンジをする時間と広い心も用意しておくと良いかもしれません。
Runtime版について
Rintime版を導入する場合は、既存の2016版をアンインストールを先にする必要があります。MSI版とC2R版が同居できない問題に起因するようです。
インストーラの作成方法は先述の通りODTをダウンロードしてから、XMLファイルを作成します。次の様な内容で良いのではないでしょうか。(適宜修正してください)
<Configuration>
<Add OfficeClientEdition="64" Channel="Current">
<Product ID="AccessRuntimeRetail">
<Language ID="ja-jp" />
</Product>
</Add>
<Display Level="Full" AcceptEULA="TRUE" />
<Updates Enabled="TRUE" />
</Configuration>
実行すると、インストーラの実体がダウンロードされるので、適当なメディアに保存します。
あとは、上記XMLを修正したインストール用XMLを作成します。
SourcePathを追加すれば良いと思いますが、無くても動く場合を見たことがあるような気もします。
、あとは、インストール環境にインストーラ一式を持ち込んで、コマンドコンソールよりインストールするだけでOKです。
追記
このような記事が公開されました。現在はWindowsの認証だけの話のようですが、この先どのように展開されるかは分かりません。うっとうしい電話認証から解放されるのは嬉しい気もしますが、何か別の手間が増える気もするのでそんなに喜ばしくないのかもしれません。
いずれにしても、どの様に展開されるのか、注視が必要ですね。