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電話 API の Twillio を紹介してみる。

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概要

先日参加した勉強会の中で、Twillio というサービスが紹介されて、これは良いものだと思ったので紹介してみたいと思います。

Twillio について

Twillio とは 大雑把に言うと 電話の API です。

日本の公式サイト

ざっくり何が良いかというと、通話をトリガーに WebAPI が簡単に実行できる! というところが熱いです。
また、WebAPIのトリガーとなる電話番号も Twillio 上でリアルタイムに即時取得ができるところも凄いと思いました。
(※ただし、電話番号の利用には 数百円 / month の料金が発生します。)

Twillio の現状は 便利なAPI 群が適用されているだけで、その組み合わせの利用を作り込む必要があり
利用までの敷居が若干高いものとなっていたようなのですが・・・
勉強会で紹介された Twillio の新機能 「Twillio Studio」 では、この組み合わせが GUI 上で作成できる機能が提供され、ドラッグ&ドロップ と簡単な設定の記述だけで ものすごく簡単に作成ができるようになっていました。

「Twillio Studio」 の 操作イメージです。
twilio-studio-1.gif

Twillio の利用イメージ

Twillio Studio を使えば、次のようなものが簡単に作成できそうです。

音声ガイダンス機能

  1. 電話を受けて音声ガイダンスを実行
  2. 電話の番号ボタン選択で、選択に応じた音声ガイダンスの実行もしくは、電話転送

Twillio の GUI だけで作成可能です。

電話版 Amazon Dash 機能

  1. 電話を受けて音声ガイダンスを実行
  2. 電話の番号ボタン選択で、選択に応じた WebAPI 実行

WebAPI 実行までは GUI だけで作成可能です。
AWS Lambda に近いような機能が提供されていて、そこに WebAPI のコードを記述する必要があります。

電話で Slack 投稿 機能

  1. 電話を受けて音声ガイダンスを実行
  2. 音声で投稿チャンネルを選択
  3. 発言内容を Input として、WebAPI 内容を投稿

通話内容を Input として処理できるためこんなこともできる。

その他

自然言語理解機能も、今後リリースを予定しているそうで
ボタン操作ではなく、会話の内容を判断して適切な処理を呼び出すことが可能になるようです。
この機能を使うことで、よくサポートの音声案内などにあるような煩わしいボタン選択がなくなるかもしれません。

これが

「音声案内を聞く」 -> 「音声案内を理解して、ユーザが担当部署を選択」 -> 「担当部署が応答」

こうなる?

「問い合わせ内容を話す」 -> (自然言語を理解し、適切な部署に転送) -> 「適切な部署が応答」

まだプレビュー版

Twillio Studio はまだ、プレビュー版で現在開発進行中のため、利用の申し込みをかなり制限しているそうなので
日本で実際に利用できるのはもう少し先になりそうです。
Twillio の中でも、かなり推し機能だと思うので、今後開催される Twillio の勉強会を探してみると先行で触れるチャンスがあるかもしれません。

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