背景・目的
- MacBookのBootcampを利用してWindows Server 2016を入れたいが,Bootcampアシスタントくんに「対応するOSでない」と怒られてしまう
- Windows Serverならあの忌々しきコルタナくんは消える
- Windows Server最大の障壁である「ドライバがない」問題はbootcampが解決してくれるはず
- Windows Server 2016はWindows10ベースなので,動かないわけがない.そこでBootcampアシスタントの目をかいくぐりWindows Serverをインストールしてみる
ちなみに,学生ならAzure dev tools for teachingで,Windows Server含め大量のWindowsが無料でもらえるので今すぐゲットしよう (ライセンスがリテール版だったりと無駄に豪華.)
概要
- Bootcampアシスタントを利用して,(普通の)Windows10を入れる
- インストールしたWindows10をブートし,Windows Server 2016をインストール
- システムの設定
- 各種ドライバインストール
実行環境と必要なもの
HW
- MacBook, Late 2017
- 外付けキーボード,マウス(Windows Serverインストール直後はドライバがないため,内蔵キーボード・タッチパッドは使用不可となる)
SW
-
Windows10 Education
サーバOSインストールの踏み台なので,評価版の適当なWindowsで良いと思います -
Windows Server 2016 Datacenter
前述の通り,学生特権でもらいました.なんか強いらしいです. -
Windowsサポートソフトウェア
Bootcampアシスタントの「アクション」 > 「Windowsサポートソフトウェアをダウンロード」から取得.
Windows Serverインストール後に使用できるよう,USBメモリなどに保存してください.
手順
1. Bootcampアシスタントを利用して,(普通の)Windows10を入れる
Boot Camp アシスタントで Mac に Windows 10 をインストールするを参考にインストールしましょう
Windows10 Educationは入るので,Home, Pro, Enterpriseあたりは入ると思います.
2.インストールしたWindows10をブートし,Windows Server 2016をインストール
2.1 ISOイメージを焼く
Windows Server インストールイメージをUSBメモリに焼きます
私の場合、rufusを使用してISOイメージをUSBメモリに書き込んでいます。
2.2 Windows Serverインストール
Windows10を起動して,USBメモリからインストーラを起動し、インストーラの指示に従ってインストールします。
リブートするとキーボードとタッチパッドが死ぬので、リブートしたらキーボードとマウスをつなげましょう
3. ドライバ導入
3.1 無線LAN機能インストール
デフォルトで有効になっていない無線LANを有効にします
- 「サーバーマネージャー」から「管理」>「役割と機能の追加ウィザード」をクリック
- 「機能」の欄まで「次へ」をクリック
- 「機能」の「ワイヤレスLANサービス」にチェックを入れる
- インストール実行
3.2 Windowsサポートソフトウェアのインストール
Bootcampアシスタントからダウンロードした「Windowsサポートソフトウェア」のsetup.exeを実行
よくある問題
- キーボードの無変換・かなが機能しない
- かなりの頻度でキーボードのドライバのインストールに失敗するので、再インストールしましょう。私の場合、ここの手順で解消できました。どうやらいったんおかしなドライバを入れてめちゃくちゃにするのが肝のようです。
- グラフィックスのパフォーマンスが出ない
- Bootcamp君の入れるドライバが古いせいです。しかし、Windows ServerではIntel Graphicsドライバをダイレクトにインストールできないので、今後調査します。
4. 各種設定
こちらを参考に設定すると使いやすくなります。
2012 R2の時の記事ですが、全く同じ手順が2016でも使えます。