#はじめに
私は今の案件で、Excelに囲まれた環境で仕事をしています。
設計書も外部との懸案管理も内部の懸案管理もチームのタスク管理も全てExcelブックです。時々連絡にメールを使います。
どんな成果物でもExcelで管理し、どんな状態でもExcelで表現する、
まさにExcel方眼紙の安住の地・Excelの楽園。
正直気が狂いそうなのですが、この現場は手遅れそうなので早く
このExcel楽園から楽園追放される3ヶ月後が来る事を日々祈りながら印刷時のレイアウトを確認しながらセルを結合しています。
そんな業務の合間に思いついた、 現代的なツールを使うきっかけ を作る一言をまとめました。
Trello
タスク管理を単純に置き換えるだけで効果があり、プロジェクト管理層の人間にも理解されやすい。
使い方の周知の簡便さ | ツールの導入の気軽さ | ツール導入による現場の変革度合い |
---|---|---|
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
決め台詞
チームリーダーが離席しててもタスクを完了に出来るんですよ!!
――リーダーが会議に行って更新されないタスク管理シートに一言。
タスクが終わるたびに、社内を往復30mしなくてもよくなり、時間の無駄が減ります!!
――タスク管理者と自分の席がテーブルの端と端まで離れている時の一言。
slack
slack特有のとっつきやすい感覚を維持し、効果的な使い方を考えてチームに周知しないといけないので見た目ほど導入は楽ではない。
使い方の周知の簡便さ | ツールの導入の気軽さ | ツール導入による現場の変革度合い |
---|---|---|
★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
決め台詞
Excelを掴んでいる犯人探しで現場をうろうろするのはやめませんか?
――編集したいxlsxが編集中で仕事が進まずオフィスを徘徊する人を見て一言。
誰かに質問しにいくたびに、必要な表図を印刷する必要もなくなります。
――上司に何かを説明するために紙を印刷しようとする人に一言。
内々に連絡せず、チャットの #general
に打っておけば、この勘違いに気づいた人もいたんです…
――大きな見落としでサブチームの作業が無に還った時の一言。
メールとチャット、文章的、精神的なオーバーヘッドの違いは圧倒的で、チーム内のやり取りを全員が知ることができます。
――メールがあると指摘された時の一言 (知られてはいけない事以外全ての連絡をオープンチャンネルに流すことで全員が全員の動きを把握でき、行動のバッティングなどに効果がある)
KPT
スクラム開発の振り返りでよく使われるKPTは、単体でもチームが抱える問題を可視化しチームの環境を改善する気概を生むことが期待できる。
ただし最適な効果を出すには単体でも2週間に1度、作業者全員が1~3時間拘束されるため導入も容易とは言えない。
やり方の周知の簡便さ | ツールの導入の気軽さ | ツール導入による現場の変革度合い |
---|---|---|
★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
決め台詞
チームの問題、全員で見えるようにしてみませんか。
――開発の問題に気づかず時間外稼働でゴリ押しするマネージャーに一言。
CI
Jenkinsなどの継続インテグレーションツールは、開発で繰り返す手順を自動化して効率を上げる。
あなたがJenkins介護士であるなら、おそらくそこまで導入は難しくない。
これを導入出来れば別のツールを導入する足がかりにできるかもしれない。
やり方の周知の簡便さ | ツールの導入の気軽さ | ツール導入による現場の変革度合い |
---|---|---|
★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
決め台詞
** **
――思いついたら書きます。
スクラム開発
スクラム開発はチームの自己組織化により変化する要求や必要事項をチームの能力を最大化することで対応する。
ステークホルダーがスクラム開発と合わない成果物を要求していても使うことは出来る。
上のツールと同時に導入するか、上のツールがある程度チームに受け入れられたら導入を考えよう。
やり方の周知の簡便さ | ツールの導入の気軽さ | ツール導入による現場の変革度合い |
---|---|---|
★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
決め台詞
開発の時代を10年…進めてみませんか?
――開発プロセスの変革に意欲を掻き立てたプロジェクトリーダーに一言。
終わりに
この記事は全てフィクションです。
決して自分の現場が10年遅れているなどという事は事実ではありません。
後半はちょっと雑になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
現代でも大変不思議な事に、Excelのシェイプ内文字列を検索出来ず、眼力で整合性を確認する苦行を受け入れるような現場があるようです。
全ての開発現場で戦う人に快適で本来の目的に集中出来る開発環境が訪れますように。