はじめに
前回記事から4か月ほど期間が空いてしまいました。
実務×資格勉強×育児に追われてなかなか記事作成に手が回りませんでした。
今回資格勉強の甲斐があり、LinuCレベル2に合格したので合格体験記として記録を残します。
私について
2026年1月からITエンジニア完全未経験でSESに転職しました。
前職は自動車業界に10年程度在籍していました。
保有資格は下記
- AWS CLF
- AWS SAA
- Linuc レベル1
- LinuC レベル2(今回取得)
先の3つの資格は前職在籍中に時間を作って独学で学習し、1年ほどかけて取得しました。
いずれも試験問題を解くだけの知識としては保有しておりますが、実際にAWSマネジメントコンソールやターミナル上での操作をほとんどやったことがない所謂エアプ状態でした。
エンジニア転職後はAWSマネジメントコンソールもターミナルも頻繁に触っています。
なぜ受験しようと思ったか
理由は下記2点です。
実務で扱う技術への理解を深めたかったため
ApacheやNginxなどの設定ファイルを確認したり、変更したりする機会があります。
しかし、業務を始めた当初は、設定内容を見ても「なぜこの設定が必要なのか」「変更するとどのような影響があるのか」を十分に理解できていませんでした。
手順に沿って作業することはできても、設定の意味や仕組みを理解できていない場面が多く、自分の知識不足を実感しました。
LinuCレベル2の学習範囲には、Webサーバー、DNS、メールサーバー、ファイル共有、ネットワーク、セキュリティなど、実務で関わる可能性のある技術が多く含まれています。
これらを体系的に学ぶことで、設定ファイルをただ編集するのではなく、設定の目的や影響を考えながら作業できるようになりたいと思い、受験を決めました。
IT技術全体の理解を広げたかったため
私のIT学習は、AWS CLFの学習から始まりました。その後、AWS SAAにも合格しました。
一方で、当時はAWSのサービス名や構成パターンを覚えることが中心で、サーバーやネットワークの内部で何が起きているのかについては、十分に理解できていなかったと思います。
その状態が変わり始めたのが、LinuCレベル1の学習を始めてからでした。
Linuxのネットワーク設定やIPアドレス、サブネット、ポート、名前解決、アクセス権限などを学ぶことで、AWSで学習した内容とのつながりが少しずつ見えるようになりました。
たとえば、AWSの学習では「EC2をサブネットに配置する」「セキュリティグループで通信を制御する」と覚えていました。しかし、Linuxを学んだことで、EC2の中でサービスがどのポートを待ち受けているのか、OS側ではどのようにネットワークが設定されているのか、通信できない場合にはどこを確認すればよいのか、といった部分まで考えられるようになりました。
AWSの学習で点として覚えていた知識が、Linuxを学ぶことで線につながっていく感覚があったのです。
私はこの旨味を知っていたので、LinuCレベル2を学習することによって、もっともっと理解が深まると確信していました。
資格を取得することだけを目的とするのではなく、これまで学んできたAWSやLinuxの知識をつなげ、IT技術全体への理解をさらに深めたいと考えて受験しました。
受験してみてどうだったか
AWSサービスの裏側をイメージできるようになった
AWSの資格学習をおこなったことでそれぞれのサービスの役割を知ることはできましたが、実際にどのような仕組みで動いているのかまでは、十分にイメージできていなかったと思います。
LinuCレベル2では、DNSサーバーやApache、Nginxについて、設定ファイルの内容も含めて学習しました。
これにより、AWSサービスの役割だけでなく、その裏側にある仕組みまで考えられるようになりました。
Route 53とDNSの仕組みがつながった
以前は、Route 53にレコードを登録すると名前解決ができる、という理解にとどまっていました。
DNSを学習したことで、次のような点まで理解が深まりました。
- DNSサーバーが問い合わせにどのように応答するのか
- A、CNAME、NSレコードがそれぞれ何を表しているのか
- ゾーンファイルにどのような情報が記録されているのか
- DNSサーバーの設定とRoute 53の機能がどのように対応しているのか
Route 53を単独のAWSサービスとしてではなく、DNSの仕組みをAWSがサービスとして提供しているものとして捉えられるようになりました。
ALBからEC2への通信を具体的に考えられるようになった
Webサーバーについても、同じような変化がありました。
以前は、ALBが受け取ったアクセスをEC2へ振り分ける、という構成を一つのまとまりとして覚えていました。
ApacheやNginxを学んだことで、ALBから転送されたHTTPリクエストを、EC2上のWebサーバーがどのように処理するのかまでイメージできるようになりました。
具体的には、Webサイトへアクセスした際の流れを次のように考えられるようになりました。
- 利用者がドメイン名を指定してWebサイトへアクセスする
- DNSがドメイン名に対応する接続先を返す
- ALBがHTTPまたはHTTPSリクエストを受け取る
- ALBが正常なEC2へリクエストを転送する
- EC2上のApacheやNginxがリクエストを処理する
- Webサーバーから利用者へレスポンスが返される
以前は個別に覚えていたRoute 53、ALB、EC2が、一連の通信の流れとしてつながったように感じます。
障害発生時の確認範囲も広がった
学習前は、Webサイトへ接続できない場合、セキュリティグループやALBの設定を中心に確認していました。
現在は、通信の流れに沿って次の点も考えられるようになりました。
- DNSが正しい接続先を返しているか
- ALBのターゲットが正常か
- EC2上でApacheやNginxが起動しているか
- Webサーバーが想定したポートで待ち受けているか
- 設定ファイルに誤りがないか
確認する場所が増えただけでなく、どこから順番に調べればよいかも以前より考えやすくなったと思います。
学習を振り返って
LinuCレベル2の範囲は広く、普段の業務では使用していない技術も多く含まれていました。そのため、すべてを完全に理解できたわけではありません。
それでも、DNS、Webサーバー、プロキシ、ファイル共有、メールサーバーなどを幅広く学んだことで、これまで別々に覚えていた技術同士のつながりが見えるようになりました。
LinuCレベル2の学習によって、Linuxの知識が増えただけでなく、AWSを含めたシステム全体の理解を一段深めることができたと感じています。
学習方法&受験結果
201試験
【学習方法】
学習サイトping-tで参考資料を中心に読み込みながら問題を解く。
参考資料は日本語が怪しい部分があり、理解できないことがあったので教科書として小豆本を使用しました。
ping-tの問題ができれば、合格できると思います。
学習期間は1か月くらいです。
【受験結果】
653点
2.01:システムの起動とLinuxカーネル 64%
2.02:ファイルシステムとストレージ管理 90%
2.03:ネットワーク構成 88%
2.04:システムの保守と運用管理 93%
2.05:仮想化サーバー 83%
2.06:コンテナ 60%
202試験
【学習方法】
101,102,201とping-tを信頼してきましたが、上述の通り日本語が怪しいのがストレスだし、体系的な資料になっていないので覚えることが特に多い202試験ではいまいちだと感じました。
スピマスでの学習に切り替え、理解が浅そうな分野はLPI-JAPANが出している技術解説動画や小豆本で補いました。
スピマスは問題集ですが、解説がしっかりしているのでストレスなく進められました。
直前にはLinuC公式サイトが出している例題をこなしました。
受験時の問題の偏りもありますが、スピマス中心+例題をやっておいてよかったです。
ping-tのように反射的に選択できる問題が少なかったです。
学習期間は3か月くらいです。
【受験結果】
640点
2.07:ネットワーククライアントの管理 55%
2.08:ドメインネームサーバー 100%
2.09:HTTPサーバーとプロキシサーバー 90%
2.10:電子メールサービス 60%
2.11:ファイル共有サービス 100%
2.12:システムのセキュリティ 75%
2.13:システムアーキテクチャ 77%
まとめ
202試験はかなり重たかったです。。。
こんだけやったから9割くらいは取れるだろうと思っていましたが、結果は8割でした。。。
今回の学習を通して、ITの知識は一つの分野だけで完結するものではないと改めて感じました。
AWSだけでなく、Linuxやネットワーク、Web、データベースなどの周辺技術を学ぶことで、これまで曖昧だった知識がつながり、理解が深まっていきます。
今後も特定の分野に限定せず、幅広く学びながら、技術同士のつながりを意識していきたいと思います。