はじめに
約1か月前にYouTubeチャンネルを開設したのでAmazon QuickSightで可視化したい!を投稿しました。題名にもあるようにBIツールとして活用できるAmazon QuickSightを利用して、自分が開設したYouTubeのチャンネルを分析していました。しかし無料枠に甘えていたこと、QuickSightの料金体系を把握していなかったことが原因で想像以上に料金が発生してしまいました。2ヶ月で課金される約$13と同価値の学びに変えるべく、短いですが記事としました。
自分の失敗
3月頃、QuickSightの料金が発生していることに気が付き、Lambdaやデータセットを削除しました。当初は1ヶ月分の無料枠が切れたことによる料金だと考えていたのですが、4月になってもQuickSightの利用により引き続き料金が発生していることに気が付きました。調べたところ、QuickSightの料金体系がサブスクリプション形式であることを知りました。
QuickSightの料金体系について
前述した通り、QuickSightはサブスクリプション形式で料金が発生します。(詳細)
QuickSightにはauthor権限とreader権限があります。名前の通り、ダッシュボードを作成できる権限と閲覧のみの権限で分かれています。今回は自身でダッシュボードを作成することで分析をしていたため、author権限に該当していました。QuickSight以外をほとんど利用していない自分の4月の予想月末コストは$24近くあったことからもauthor権限で利用していたことが分かります。(正確にはEnterprise Editionにおけるauthor権限です)。
つまり、QuickSight内にあるデータセットの数を0個にしてもサブスクリプションしている以上は料金が発生する仕組みでした。そのため、4月になっても料金が発生していたと考えられます。サブスクリプション削除の方法はこちらから確認してください。
ふとした疑問について
サブスクリプション形式である為、無料枠が一切ない4月は$24払う必要があると考えていました。実際に4月の上旬にQuickSightの料金が発生していることに気づいた際には月末の予測コストは約$24でした。その後、QuickSightのサブスクリプションを解除したところ、それ以降料金が発生することなく、月末の予測コストは約$6にまで減少しました。
以上から、QuickSightの料金体系を月額料金と捉えることに疑問を持ちました。そこでChatGPTに聞いてみたところ以下のように返答が来ました。
サブスクリプション形式なのでサイトで記載されていた1ユーザーあたり/月 $24は月額料金だと考えていたのですが、実際には日割り計算されているようでした。もともとAWSには従量制料金という考え方があり、使った分だけ請求されるものなのでQuickSightでも同様だと納得することができました。
ChatGPTにも記載されているようにどれくらいの期間利用していたかはBilling and Cost Managementから確認することができました。上は3月の利用明細、下は4月の利用明細です。3月ではQuickSightを1ヶ月利用し、そのうち無料枠が約6割、有料枠が約4割利用していると使用量から確認することができます。4月では0.217 Userと使用量に記載されています。これは1ヶ月の約2割の期間利用したことを意味し、実際に自分がQuickSightのサブスクリプションを削除したのが4/7なので、使用量と一致していました。コンソール画面からもQuickSightは月額ではなく日割り計算されていることが確認できました。
最後に
今回想像以上に料金が発生してしまった失敗を活かして、今後は各サービスの料金体系をしっかりと把握しようと考えました。幸いにもAWSの資格試験ではコスト最適化に関する問題も多く出る為、学んでも無駄にはならないと感じています。BIツールであるQuickSightを利用するユーザーは多いと思うので、自分と同じような失敗をしないようこの記事をみて気づいてくれたら嬉しいです。
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