オルタナティブSNS「TIMERAIN」の開発
問題設定
- SNSには広告やボットや有象無象の阿鼻叫喚があふれかえっており、ノイズが多すぎる。
- Xにおける時間体験は流れ去るばかりで過去を顧みない。
- XはAPIを高額な利用料に設定し、botやtwilogなどの素敵なツールたちは絶滅危惧種となった。
- Xにおける過去のツイートのデータのなかに埋もれた価値のある言葉ももはやめったに掘り返されることはない。
- 他者に向けられた言葉は、虚偽虚飾、思惑がこびりついている。
- いいねやリツイートやインプレッションに支配された言論空間
対問題設計構想
- 広告は表示しない。
- 運営上のマネタイズは、後ほど考えるとしても、サブスクリプションや買い切りアプリのほうが良い。
- 個人向けアプリとする。一人用のSNSは、もはやsocialではないから、Self Neural Systemとでもしておく。
- ひとはiPhoneのメモ帳にSNSと同じような言葉をメモするのだろうか。そこでは、自分に向けた嘘以外は書かれないだろう。
- メモやノートに書きつけるような言葉、そのとき感じたことやアイデアやイメージがあればよい。
- 必要なことは新しい情報ではなく、もはや忘れてしまったアイデアや疑問、感性である。
- 自分の投稿が時間軸ランダムで表示されるのがよい。
- 「時間は雨のように降る」__ドラマ『haunted of hill house』
- したがって、「TimeRain」を仮タイトルとしておく。
- 過去の自分の投稿は、Xやメモ帳やAIとのチャットログにたまっており、それらをインポートできるようにする。
- いいねやリツイートなどの機能はいらない。
- まずは、最小限の機能をもったX型のメモ帳であることを目指す。
- 過去の自分の投稿に対して返信するかたちで新投稿をする機能は実装
- 2018年のわたしとに2020年のわたしが返信しているのを、2027年のわたしが目撃する。
基本コンセプト
ここまでで、基本方針が定まる。
- わたししかいないSNSでは時間的な異化作用によって、わたしが他者として現れる。そのような場所としてつくること
- ミシェル・セールは『作家、学者、哲学者は世界を旅する』 において、フランスの文化を分析するだけで、自文化のなかに、アニミズムやトーテミズム、ナチュラリズムやアナロジズムといった他者の文化的存在論を見出した。
- 情報社会にあってはなおのこと、記憶力よりも大事なのは、忘れることであり、思い出すことである。
- 過去のメモや投稿と偶然性によって出会い、思い出すこと。
- 井上円了「失念術講義」では、150年前から記憶よりも忘れることのほうが重要だと説いている。
- 「思考は保存されない。再発火する。」
- レヴィ=ストロースが、「わたし」とは物事が起こる交差点のような場所だという旨をどこかで言っていた。
- 宮沢賢治『春と修羅』における「有機交流電燈」のイメージ
- XのUIを参考にするが、モデルとしては外向型ではなく内向型SNS
- SNS、メモ帳、日記、ノート、アルバム、リマインダーの統合的な再デザイン
- リマインダー:基本的にランダムな流れのTIMERAINにおいて、設定した日時がきたら、固定枠で表示されるようにする。
- 年始の抱負を年末に表示したり、来週やりたいことを来週に表示するなど。
- リマインダー:基本的にランダムな流れのTIMERAINにおいて、設定した日時がきたら、固定枠で表示されるようにする。
理想形とプロトタイプ
現時点における理想形
- 縦のスクロールによって、ランダムな時系列の投稿が上から降ってくる。
- 投稿をタップするとその投稿が拡大表示され、その投稿への返信が時系列順に縦に並ぶ。そして、今度は関連するワードや類似したアイデアを含む投稿が横列に並ぶ。
- 縦スクロールは雨のように降る偶然性のラインであり、横スクロールは意味連関の列である。
- 各個人がスマホで使えるアプリとして開発
- 各個人のデータは各端末に保存され、基本的に公開はされない。また、データをサーバーで管理したりもしない。節約かつ対個人的情報の漏洩防止。
- オフラインでも使えるようにする。電波が届かず、電気だけはあるような山奥に住む内向型の山姥や仙人にとっても使えるのが望ましい。
- iphoneでもandroidでも使えるクロスプラットフォームアプリとして
- flutter?
- SNSやメモ帳から簡単に情報をインポートできるようにする
- 各アプリからの情報をインポートする際には、アカウントをつくり、紐づけと電話番号などによる本人認証だけは実装するべきだろうか
- 月500円かそれ以下のサブスクリプション型のマネタイズモデル
- 外向型SNSは自然に拡散するが、内向型のマーケット戦略は?
プロトタイプ案
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まずは、chrome拡張機能などで、Xに依存した形のまま、各個人のツイートを少しだけ読み取り、ランダムな形で表示形式を変更させるものをつくる?
- XAPIの無料プランで読み込める範囲は?
- そこからアプリへの移行は容易なのだろうか。
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さらに前のプロトタイプとして、まずは自分だけが使うアプリとして、バックエンドからフロントエンドまでの構造設計をつくる。
初期条件
- わたし=著者=開発者は、python3、C、javascriptの基礎を学習して、ひとつふたつの簡単なプログラムを自作したことがあるだけの非職業エンジニア
- 実行環境は、githubと連携したvscode
- まだそれしか知らない。