544
361

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

失敗・炎上に名前をつけることで、僕たちはもっと強く、生産的になれる。

Last updated at Posted at 2018-03-28

TL;DR

起きた失敗、炎上には名前を付けよう。
名前を付けることで似たような問題が見えやすくなる。
名前を付けることで問題に取り組みやすくなる。

名前を付けないと、見過ごされ対策されずに過ちを繰り返す。

「要望真に受けて無事死亡パターン」という名前の力

システム開発において、ユーザ要望を文字通り実装することは、
バッドノウハウであることは、読者諸賢は十二分にご存じかと思う。

しかし、これが意外と撲滅されない。
特に若手やリーダー1年目が良くやらかすから、組織としてごくありふれた失敗事例となる。

そんなある日、
「それってよくあるパターンで、名付けて”要望真に受けて無事死亡パターン”だよね。」
という話をしたら若手から、
「そういうあるあるパターンにキャッチーなネーミングを付けて普及させたら、
 失敗も減るんじゃないですかね?」
という素晴らしい提案を受けた。

ジョシュアツリーの法則

これは実は昔からよく知られた、問題解決の方法論で、「ジョシュアツリーの法則」の活用とも言える。

ジョシュアツリーとは、
ある人が植物図鑑で「ジョシュアツリー」という植物を知った帰り道、
実は自分の家の近くにも植わっていて、
だけど、名前を知るまでは、目に入っても、認識できなかった
というエピソードに基づいている。

このことから、
問題を認識し対応するためには、「まず名前を付けるべし」
という教訓を生み出した法則であり、
みんな大好き プリンシプル オブ プログラミングにも掲載されている。

プロセス改善、組織改善もまずはキャッチーな名前から

なにか改善をしようとするときに、無関心の壁にぶつかる人は多いのではないだろうか。

自分は、○○を改善したいと思っている。○○すればもっと良くなると思っている。
でも、周りが協力してくれない。周りがその価値を認めてくれない。
だから改善が自分ひとりで閉じてしまい、周囲に波及しない。

その無関心の壁を打ち破るためにも、問題に名前を付けるべきではないだろうか。

無関心を突破するためにも、名前で問題の認知をはかり、
時とタイミングを見て、問題にまつわる悲劇のストーリーを吹き込む。
問題意識が醸成されたタイミングで改善策と結果を吹き込む。
こうすることで無関心の壁を突破できるのではないだろうか?

先ず隗より始めよ

というわけで、上記の仮説の正否を確認するために、
自社内で「○○無事死亡パターン」を随時つくって普及をはかり、
その効果をおいおい、また、ここに掲載したいと思う。

544
361
9

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
544
361

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?