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それでもアウトプットにYESという。~マサカリを抱きしめて~

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まとめ

  • アウトプットすることで、批判されることもある。自分の無知を叩かれることもある
  • それでも批判、マサカリは受け止められれば最良の教材である
  • その瞬間受け止められないショックの大きいマサカリも、
    時間をかけることできっと受け止められる
  • 一時的に目を背けてもいい。時間をかけて受け止めていこう
  • そしてやっぱり、みんなもっとアウトプットしよう

覚悟が不十分だった過去投稿

2年前、「マサカリは実は勉強になるから恐れるな」という趣旨の記事を投稿しました。
おまえらいいからアウトプットしようぜ。自分ではなかなか手に入らない知識が手に入るから

だけど今思うと、当時自分が受けたことのあるマサカリは、
所詮、自分が受け止められる程度のものでしかなく、
強いダメージがありうることを考慮した投稿になっていませんでした。

想定外の反響と多数のマサカリ

先日この記事を投稿したところ、思っていた以上の反響と、多数のマサカリをいただきました。
メンバーに恨まれそうな3つのコードレビュー施策を徹底したら、逆にメンバーが爆速で成長した話

以下、いただいた指摘

  • 申し訳ないがレビューの道具がExcelなのを見た瞬間読む気が失せた; 関数単位: pull requestなら行粒度でコメント可; 4回: 規約違反はcoding style checkerで自動化; リジェクト基準: 書かれてる基準は必要条件でも十分条件でもない 疑義あり
  • ウワーッExcelーーーッ
  • エクセルでコードレビュー!?!?!???????
  • オンプレにするならRedmineとかGitLabとかあるのに何故Excel。
  • 「ループの闇が深い」←こんな表現で、何が問題でどう直すべきか共有できるの? このコメントいらなくない?
  • ループの闇が深いってコメントが闇深い。 具体的にどれくらい深いか、どれくらいが適切か、深いことのデメリットは何か、じゃあどうすればよいかまで書くべき。
  • Excel... Dangerとか使いなさいよ。
  • Githubも使えない、EclipseならCheckStyleがあるのにそれも使えない・・・そんな時、いつも安心のExcel。ああ、なんと不自由な本邦開発仕草よ、その開発者軽視による不自由さ、涙なしには語れない。
  • そりゃエクセルでコードレビューしたら恨まれちゃう
  • 組込み系特有の意見かもだけど、関数単位のコードレビューは当たり前じゃない?そもそも機能的なバグは基本・詳細設計レビューの範囲だし、レビュー基準が明確でないとお客様の監査NGで、開発プロセス改善じゃない?
  • 炎上狙いのタイトルってことか、把握。内容は悪くないんじゃないかな。
  • 循環的複雑度20以下とは…だいぶ優しいなぁ。
  • スケールすると誰も管理できず形骸化するやつ

直後の心境

投稿当初は好意的なコメントも少なく、基本マサカリ一色に見えて、
以下のような気持ちでぐるぐるしてました。

  • もしかして自分はとんでもなくレベルの低い投稿をしてしまったのではないだろうか(恐れ)
  • ツールなんてどうだっていいだろう。本質をみろや(反発)
  • 彼らのいうことも一理あると思おう(受容)
  • というか、いいねめっちゃもらってるし、ノイジーマイノリティだし(正当化)
  • 反応とか関係ねーし。見るのやめよ(逃避)
  • (また恐れに戻る)

あげく、投稿を削除する、アカウントを削除をしようと考えたり
明らかに僕のマサカリ許容量を超えてました。

というわけで質問回答も、編集リクエストも放置していました。

転機

アクセスが殺到している中で、努めて反響を見ないようにして数日を過ごしていましたが、
今読んでいるある本で以下の記述が胸に刺さりました。

『弁解とは他者にするものだ。間違っても自分にするものではない。
 自分にすら嘘をつくともなれば、自分を偽るしかない無能も同然だ。』

2年前の投稿で表明した決意は、
「アウトプットし、マサカリをもらい、それすらも自分の成長の糧にする」でしたが、
今の自分は、言い訳をし、自分を偽り、決意に背を向け、
何のために記事を投稿したのかわからない状態ではないかと。

マサカリを抱きしめる

このままではいけない。2年前の投稿の通り行動しよう、無理ならせめて記事を訂正しよう。
と思い、感情を排し、極力冷静に誠実に、指摘と向き合うことにしました。
それぞれの指摘から何か学べることはないだろうか?と

最初は比較的受け入れやすい指摘から徐々に。
冷静さを失いそうになったら、いったんほかのことをして、自分の感情をコントロールしながら。

そうしたらほとんどすべてのマサカリが直接的もしくは間接的な示唆があることに気づけました。

今回のマサカリで学んだこと、反省したこと

  • ツール批判について
    • 自分は、「結果」さえ伴えば「方法」はどうだっていいと、方法に対して乱暴な考え方をしていたのかもしれない
      • 企画した側は結果だけを気にし、方法に無頓着だと、実施側は面白くないかもしれない
      • 「結果」さえ伴えば「方法」はどうだっていいなら、方法論批判はむしろ歓迎すべき
    • 過去の成果に胡坐をかき、時代に合わせた改善を怠っていた
      • もっと優先度の高い課題があるのだとしても、メンバーに権限委譲して
        改善策を考えてもらうことはできたはず
  • レビュー指摘批判について
    • ウケ狙いの指摘は、人によっては不快に感じるので避けるべき
    • ある程度関係が築けている相手に対し、口頭でいうならいざ知らず、
      文字に残り不特定多数の目に触れてしまう場所では
      ウケ狙いや茶化したような内容は記載すべきではない
  • CheckStyle、Dangerを使うべきという指摘について
    • ありがたくいただきました。
      • Dangerめっちゃ便利やん。知らんかった。教えてくれてありがとうございます!
    • 自動化は「言うは易く」の典型例だが、
      少なくとも同じようなレビュー指摘をしている時間で、導入は可能だったはず

最後に

自分の許容量を超えた攻撃も、時間がたてば必ず受け止められます
だから一時的に目を背けても、必ず後で戻ってきましょう。自分のために。

マサカリは痛いです。無痛ではありません。
それでも僕は痛いからこそ、いっそ抱きしめていこうとおもいます。
アウトプットは怖いです。それは率直に認めます。
それでも僕はアウトプットしていこうと思います。
それが自分の成長にとっては一番だと思うから。

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