LoginSignup
1
0

More than 1 year has passed since last update.

【AWS】VPCのまとめ

Last updated at Posted at 2021-12-09

はじめに

こんにちは。
この記事はGFAMアドベントカレンダー2021の初日の記事です。
Amazon VPCについてまとめてみました。

VPCの概要

VPCとは、クラウド上に自分専用のネットワーク環境を構築できるサービスです。AWSアカウントを作成した大抵の方が、最初に使うことになるサービスです。要件に合わせたネットワーク環境を簡単に作成可能です。

従来のネットワーク構築は、様々なネットワーク機器やサーバ、セキュリティ機器などを準備し、それぞれ構築してから利用できる状況でした。時間的に数か月からと時間のかかるのが普通でした。

AWSではあらかじめネットワークや機器が構築されているため、利用者は必要な機能をWebの管理画面から選択、設定するだけで自由に、そして素早くネットワーク環境を構成できるようになっています。

VPCをまとめる上で必要となるリージョンとアベイラビリティゾーンについてまとめます。

リージョンとアベイラビリティゾーン

  • リージョン:データセンターが集まった(概ね国単位の)物理的ロケーションのことです。各リージョンで複数のアベイラビリティゾーンが存在します。AWSでは、北米、南米、欧州/中東/アフリカ、アジアパシフィックなどの地域に25のリージョン(2021年12月調べ)があります。VPCはリージョン単位で作成することになります。

  • アベイラビリティゾーン:略してAZと呼ばれています。AZは1つ以上のデータセンターのことです。リージョンには複数のデータセンターが存在しますが、低レイテンシーで接続された専用ネットワークを持っています。サブネットはリージョン内のAZ単位で作成することになります。

以下に、VPCに関係する機能部品についてまとめます。

サブネット

サブネットはVPC内に構成するネットワークセグメント(分割したネットワーク)のことです。
1つのVPCに対して1つ以上のサブネットで構成されます。

インターネットゲートウェイ

インターネットゲートウェイは、インターネットへアクセスするための出入口のことです。
例えばEC2からインターネットへアクセスしたいときに必要です。

ルートテーブル

ルートテーブルは、サブネットに設定する通信の経路表のことです。
例えば、サブネット内のEC2から発信した通信(宛先IPアドレス)がどのターゲットに向けて送られるかを決定します。なお、ルートテーブルのlocalはVPC内の内部リソースを表した表記です。

(例)ルートテーブルの例

送信先 ターゲット
10.0.0.0/24 local

パブリックサブネットとプライベートサブネット

サブネットにはパブリックサブネットとプライベートサブネットという呼び方があります。

  • パブリックサブネット:ルートテーブルにインターネットゲートウェイへのルーティングが設定されているサブネットのことです。つまり、インターネットと直接通信ができるネットワークのことです。なお、ルートテーブルの0.0.0.0/0はすべてのIPアドレスを表した表記です。

(例)パブリックサブネット用のルートテーブルの例

送信先 ターゲット
10.0.0.0/24 local
0.0.0.0/0 インターネットゲートウェイ
  • プライベートサブネット:ルートテーブルにインターネットゲートウェイへのルーティングが設定されていないサブネットのことです。つまり、インターネットと直接通信ができないネットワークのことです。

(例)プライベートサブネット用のルートテーブルの例

送信先 ターゲット
10.0.0.0/24 local

NATゲートウェイ

プライベートサブネットに配置したインスタンスがインターネットへ接続する場合に使うサービスです。
例えば、プライベートサブネットに配置されたEC2がOSアップデートを実施したいときなどに使います。ルートテーブルは下記のとおり設定します。

(例)NATゲートウェイを利用する場合のルートテーブルの例

送信先 ターゲット
10.0.0.0/24 local
0.0.0.0/0 NATゲートウェイ

おわりに

今回はVPCの一部(基本の中の基本)をまとめました。
次回はセキュリティグループとネットワークACLについて学習します。

ありがとうございました。

参考

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0