世の中にはたくさんのメモサービスがあります。多すぎです!!
どれを使ったらいいか分かりません!!
そこで、現時点のメモサービスをいくつかピックアップして比較してみました。
特に今回は、 Haroopad や Mou 、 Macdown のような
PC内だけ用のメモではなく、複数の端末からメモできるサービスに焦点を絞っています。
どれが一番良いというのはありません。
各自、自分に合うものを利用すれば良いと思います。
検討の参考になればと思います。
全体比較表
||料金体系|Markdown|web|iOS|Android|タグ|ファイル階層|
|:---|:---|:---:|:---:|:---:|:---:|:---:|:---:|:---:|:---:|
|Evernote|- 無料プラン
- 年5200円プラン
- etc.|×|○|○|○|○|○|
|Marxico|- 10日間無料
- 年15.99$|○|○|×|×|○|○|
|Dropbox Paper|無料|○|○|○|○|○|○|
|Google Keep|- 基本無料
- Macアプリ360円|×|○|○|○|○|×|
|Stock|- 基本無料
- 月1980円|×|○|○|○|×|○|
|Qiita:Team|- 30日間無料
- 月1490円|○|○|△|×|○|×|
|esa|- 60日間無料
- 月500円|○|○|△|×|○|○|
|HackMD|無料|○|○|×|×|×|○|
|Scrapbox|- 基本無料
- 月1000円|×|○|○|△|×|×|
|Milanote|- 100noteまで無料
- 月9.99$|×|○|×|×|×|×|
|Bear|- 基本無料
- 年1500円|○|×|○|×|○|○|
|Kibela|- 基本無料
- 月540円|○|○|×|×|○|×|
|mimemo|- 5記事まで無料
- 月216円|○|○|×|×|×|×|
|Simplenote|無料|○|○|○|○|○|×|
|DocBase|- 30日間無料
- 月900円|○|○|×|×|○|○|
※iOS、Androidはアプリの有無。
※自分1人用基準なので、有料プランのあるサービスは一番安いプランを載せています。
- ScrapboxはAndroidアプリはないがPWAに対応
Evernote
※一部非表示にしてます。
公式サイト: https://evernote.com/intl/jp
一番有名と言っても過言ではないメモサービスです。
iOS・Android・Windows・Macなど、あらゆるプラットフォーム向けのアプリが用意されています。
ノートブック単位でノートを管理でき、ノート自体にはタグを付与できるので、
タグ単位でもノートを管理できます。
【個人的感想】
- 自分が愛用しているメモサービスです。もう5年以上利用しています。
- この記事を書くきっかけにもなりますが、長く使っているといくつか欠点が見えてきました。
- 無料プランだと2端末からしかアクセスできなくなった。
- 最近やけに課金させようとするボタンが増えた。
- iOSアプリで一時期メモを編集できなかった。
- 企業などによって利用を制限しているところがあったりする。
Marxico
公式サイト: https://marxi.co/
※ Marxico購入ページ
Evernote用のMarkdownサービス。Webだけでなく、Chromeアプリとして利用できます。
Marxicoを利用して作成するメモは、Evernote上ではRead-Onlyになります。
また、Marxicoのアプリ自体はありませんが、Marxicoで作成したメモの編集は、
iPhoneなどの端末でも、EvernoteアプリのWebView上でMarxicoを立ち上げることができます。
【個人的感想】
- EvernoteをMarkdownで書きたい...と思っていたので、自分のニーズを最高に満たしてくれたツールです。
- Chromeアプリだとショートカットキーも利用でき、非常に便利です。
- MarxicoとEvernoteの同期が多少バグることがしばしばありました。
Dropbox Paper
公式サイト: https://www.dropbox.com/ja/paper
Dropboxのドキュメントに特化したクラウドサービスです。
全体比較表で見ると、全て ○ になっています。
料金も無料ですべての機能を利用することができます。
Webでもアプリでも、複数人がリアルタイムで同時に作業できる仕様になっており、コンフリクトする心配はありません。
コメント機能もあるので、メモ形式の汎用性が高いとも言えます。
また、Markdown形式を自動変換して表示する形式を採用しています。
【個人的感想】
- 全てにおいて完璧で、他の有料サービスと比べて全部無料で、さすがDropboxだと思います。
- ただMarkdownの表示形式が、自分は慣れていないせいか使いにくさを感じてしまいました。
Google Keep
公式サイト: https://keep.google.com/
Googleが提供するクラウド型のメモサービスです。
各プラットフォーム向けのアプリが用意されています。
すぐ同期が行われる仕組みなので、複数端末で同時操作も可能です。
背景色を変えたりなど、ちょっとしたメモ・TODOリストの管理が用意です。
シンプルな作りになっているので、直感的な操作が可能です。
【個人的感想】
- Markdown非対応は悲しいです。
- ちょっとしたメモの管理には便利そうです。Trello等が競合になる気がします。
Stock
公式サイト: https://www.stock-app.info/
チームの情報を簡単に残せるツールです。
フォルダではなくノート形式で情報を管理でき、各ノートごとでコメントがつけられるので、
コミュニケーションツールで情報が流れてしまうということがなくなります。
また、チームのタスクを一画面で確認できるので、タスク管理が非常に容易です。
【個人的感想】
- Slackなどで大事な情報が流れてしまう問題をベースに生み出されたサービスです。
- 非常に使いやすそうですが、チーム向きのサービスという印象です。
Qiita:Team
公式サイト: https://teams.qiita.com/
Qiitaのチーム・組織用の情報共有サービスです。
Qiitaの利用に慣れている人にとっては扱いやすいサービスと言えると思います。
iOSアプリは公式でMiniQ for Qiita & Qiita:Teamがありますが、Read-Onlyです。
Androidは非公式アプリが数多く存在しています。
【個人的感想】
- 複数人のノート共有サービスですが、自分だけ用メモとしても利用できます。
- ただ目的自体が異なるので、料金体系はどうしても高いです。
- Qiita:Team自体は自分も使ったことがあり、チーム内で情報共有する上で非常に便利で、おすすめです。
esa
公式サイト: https://esa.io/
Qiita:Teamと似たサービス内容ですが、「カテゴリーという概念があること」が一番の特徴です。
Qiita:Teamは基本的にタグで管理しますが、「〇〇関連のファイルは〇〇というフォルダにまとめる」ということができません。
良い意味でカテゴリーをわざわざ考える必要がないので、Qiitaは投稿しやすいと言えますが、
カテゴリー概念を好む人には、esaは向いているサービスです。
また、WIP(作業途中)として保存する機能がデフォルトでついているのは特徴的です。
iOSアプリは公式で Esafeed for esa.io がありますが、Qiita:Team同様Read-Onlyです。
【個人的感想】
- 複数人のノート共有サービスですが、自分だけ用メモとしても利用できます。
- Qiita:Teamよりは値段が安く、Evernoteとそれほど変わらない額です。
HackMD
公式サイト: https://hackmd.io/
※ 参考にしたサイト: HackMDの機能紹介
Markdownで編集できるクロスプラットフォームのオンラインコラボレーションノート。
様々なプラットフォームからリアルタイムに共同で編集できます。
基本すべて無料で利用できます。
HackMDは現在まだ開発中なので、料金体系などが今後変わる可能性はあります。
【個人的感想】
- 複数人のノート共有サービスですが、自分だけ用メモとしても利用できます。
- リアルタイム編集なので、コンフリクトが起こる危険性がなく、有能です。
- 機能が多すぎるわけではないので、直感的に操作しやすいと感じました。
Scrapbox
公式サイト: https://scrapbox.io/?lang=ja
参考にしたサイト: マンガでわかるScrapbox
あらゆる情報を自動で整理してくれる知識共有サービスです。
フォルダ階層というよりは、フロー形式でノートの導線を繋げることができます。
ノートに貼ったLinkや、別のScrapboxのLinkがまとめてノートの下部に自動表示されます。
絵を書いたりもできるので、複数人で共同作業する際に非常に便利です。
【個人的感想】
- 使ってみて、非常に直感的に操作できたので、UIが素晴らしいと感じました。
- Markdown非対応は悲しいですね...
- 複数人でなにか特定の作業をする、というときに有能なサービスだと思います。
Milanote
公式サイト: https://www.milanote.com/
参考にしたサイト: milanoteの使い方
クリエイティブ向けのオンラインノートサービスです。
ノートやTODO、Imageなどをボードに自由に配置する点が特徴的です。
ノートを線で繋げることができたり、ボードの中にボードを作成できたり、
扱い方が本当に自由で、現実のホワイトボードより拡張性にあふれています。
【個人的感想】
- 上のスクショ、全然クリエイティブな配置じゃなくて申し訳ないですm(_ _)m
- 配置を考えるのに時間を費やしてしまうー、という人は無理に使わない方が良さそうですが、
- アイディア次第で素晴らしいメモを取ることが出来そうです。
Bear
BearはMarkdownなど様々なマークアップに対応したテキストエディタアプリです。
Webエディタはなく、iOSアプリとMacアプリのみです。
Apple Design Awardsに選ばれた実績を持つ、デザイン性に長けたアプリです。
Markdownで入力をすると、自動的にテキストエディタにPreview状態が反映されます。
無料だとログインなしのゲスト状態として利用できます。逆に課金をしないとログインできません。
課金をすることで、別端末とデータを同期・利用できるようになります。
値段がは年1500円と、他と比べてお手頃な価格です。
【個人的感想】
- デザインが非常に可愛い、Markdownの自動プレビュー表示が可愛い。
- 基本タグ管理だが、タグ自体をファイル階層で管理できるようになっていて、画期的だと感じました。
Kibela
公式サイト: https://kibe.la/ja
チーム・組織用の情報共有サービスです。
Qiita:Teamなどとの大きな違いは、BlogとWikiの2種類の記事を書き分けられることです。
また、Board単位で投稿する先を分けることができます。
esaなどと比べて、Kibelaは1人利用であれば無料で利用できます。
ホーム画面には常に確認したいグラフなどの情報を表示しておけるスペースがあります。
【個人的感想】
- 限りなくQiita:Team・esaに近い印象を受けました。
- 上記2つに比べて1人利用が無料なので、自分用だけとなると一番長けているかもしれません。
mimemo
公式サイト: https://mimemo.io/
Markdownで書ける、誰でも使えるテキスト共有サイトです。
SNSより厳密でビジネスツールよりお手軽なメモSNSという言い方もあります。
どちらかというと、Qiitaに近いです。
記事公開設定時に、自分のみにすれば自分用のメモとして利用できます。
mimemoサイト内で他のユーザの記事を確認できます。
また、mimemoグループ機能があり、特定のチーム・組織のみに共有することができます。
【個人的感想】
- タグ機能やファイル階層がなく、無料だと5つまでしか記事が書けないので、他のサービスに比べると、自分用のメモとしてはあまり適していないと感じてしまいました。
Simplenote
公式サイト: https://simplenote.com/
恐ろしいくらいシンプルすぎる同期メモサービスです。
テキストを同期してくれる、それ以上でもそれ以下でもないサービス。
タグ機能もファイル階層も共有機能ない、機能が少ないからこそシンプルに利用できます。
【個人的感想】
- 完全無料で、どの端末にもアプリが用意されており、人によっては完璧すぎるサービスではないでしょうか。
- 個人的には、これでMarkdown対応だったら最高なのに、、と思ってしまいます。
DocBase
公式サイト: https://docbase.io/
社内に散らばる情報を一元的に管理するシステムです。
一番の特徴は、情報にアクセスする権限を管理できる点です。
Markdownに対応していて、タグベースでメモを管理できます。
【個人的感想】
- 組織向きのサービスという印象です。
- 他のサービスを比較すると、劣っている印象を受けました。
まとめ
一応すべて利用してみて確認はしたつもりですが、間違ってる情報の記載があれば指摘ください。m(_ _)m
自分だけ用のメモ向けのサービスという観点ではなく、
メインは複数人用のサービスだけど、自分だけ用にもできるサービスを挙げてみました。
どれかに決めるためにこのまとめ記事を書いたのですが、
調べすぎて逆に決められなくなってしまいましたw
Marxicoのように記入枠が1つで、キーボードだけでタイトルやタグも指定できるエディタは
HackMD
と Bear
なので、どちらかにしようと思っていますが、もう少し悩みます。