LoginSignup
6
2

More than 3 years have passed since last update.

ASP.NET Core Blazor 案件を成功させる為のスキルセットや開発体制について

Posted at

こんにちは!

インフラジスティックス・ジャパン、テクニカルコンサルティングチームの古堅です。

C# で SPA を構築できるテクノロジーとして ASP.NET Core Blazor (以降、Blazor) が注目されていますね。

Blazor を採用したいというお声もよく聞くようになりましたが、実際に必要なスキルセットは何か? どんな開発者体制が良いのか?

本記事で解説します!

Blazor 案件に必要なスキルセット

必要なスキルセット

Blazor アプリケーションの構築には、必要なスキルセットは以下となります。

・HTML + CSS ... デザイン面

・C# ... ビジネスロジック

・JavaScript ... Blazor がサポートしていない機能のカバー

Blazor は JavaScript の代わりに C# でコードが書けるのではないか?と疑問に思う方もいるかと思いますが、JavaScript を全く書かずにアプリケーションを構築することは出来ません。

Blazor でも JavaScript は必要、どんな場面で JavaScript が必要なのか?

必要に応じて JavaScript のコードを書く場面があります。

よくあるシナリオとしては、 フォーカスの設定 (※1) や、メッセージボックスの表示などが挙げられます。

JavaScript が必要な事例 1 : フォーカス設定 (C# から JavaScript を呼び出す) ※1

C# から JavaScript へ、一方通行の処理としてフォーカス設定(※1)が挙げられます。

image.png

※1 .NET5 以降は、フォーカス設定は、C# から設定できるよう標準でサポートするようになりました!

JavaScript が必要な事例 2 : メッセージボックスの表示 (C# と JavaScript の相互呼び出し)

C# と JavaScript の相互呼び出しの事例として、確認メッセージを表示し、エンドユーザーに選択を促すようなシナリオがあります。

【メッセージ例】

「入力した内容で申請しますか?」

-> はい

-> いいえ

Blazor の一連の流れとしては、下記の通りになります。

① C# から JavaScript に確認メッセージの表示指示を出す。

ASP.NET Core Blazor で .NET メソッドから JavaScript 関数を呼び出す

② ユーザーの選択結果(はい or いいえ)を JavaScript から C# に通知する。

ASP.NET Core Blazor で JavaScript 関数から .NET メソッドを呼び出す

但し、参画メンバー全員が JavaScript のスキルが必要というわけではない

JavaScript の呼び出しは、C# でラップしライブラリ化することが出来ますので、JavaScript のスキルを持っているメンバーがライブラリ化を行い、その他メンバーはそのライブラリを通じて JavaScript の機能を利用することが出来ます。

Blazor 案件の開発体制について

上記の Blazor の特徴を踏まえて、スキルセットと開発体制を考えると

① C# および JavaScript のどちらも出来るメンバー

➡ JavaScripot をラップしたライブラリを作るメンバー (少人数でOK)

② 業務画面、業務ロジックを作成するメンバー

➡ ①が作成したライブラリを使用するのでスキルは C# のみ (大人数でOK)

Blazor を採用する理由に C# エンジニアが多数在籍している。というお声をよく聞きますが、どうしても JavaScript が必要になる場面があるでしょう。

そのため、少人数あるいは、1人でもJavaScript のスキルが有るメンバーが参画することで、よりスムーズに開発を進めることが出来ます。

まとめ

本記事では、Blazor の開発に関するスキルセットや、体制について紹介しました。

弊社では、新しい開発テクノロジーを採用する際の、必要なスキルを学べる技術トレーニングを提供しています。

技術トレーニングでは、お客様の開発要件をお伺いしながら、要件定義フェーズから実装フェーズまでご支援します。

もしお悩みをお抱えであれば、是非こちらからお気軽にお問合せください!

開発全般に関するご相談はお任せください!

インフラジスティックス・ジャパンでは、各プラットフォームの特別技術トレーニングの提供や、開発全般のご支援を行っています。

「古い技術やサポート終了のプラットフォームから脱却する必要があるが、その移行先のプラットフォームやフレームワークの検討が進まない、知見がない。」

「新しい開発テクノロジーを採用したいが、自社内にエキスパートがいない。日本語リソースも少ないし、開発を進められるか不安。」

「自社のメンバーで開発を進めたいが、これまで開発フェーズを外部ベンダーに頼ってきたため、ツールや技術に対する理解が乏しい。」

「UIを刷新したい。UIデザインやUI/UXに関する検討の進め方が分からない。外部のデザイン会社に頼むと、開発が難しくなるのではないか、危惧している。」

といったご相談を承っています。

お問合せはこちらからお気軽にご相談ください。

6
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
2